遠く離れて   作:おたふみ

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7話

雪ノ下と下着売り場に来ている…。

は、恥ずかしい。でも、見たい。男の子だもん。

 

雪乃「動きが怪しいわよ、不審谷君」

八幡「女性モノの下着売り場なんて来たことないんだから仕方ねぇだろ」

雪乃「…その、比企谷君は何色が好き?」

 

雪ノ下の下着!!やっぱり雪ノ下の白い肌に白!いやいや、逆に黒とか…。

 

八幡「白か黒か…」

雪乃「わかったわ」

八幡「あれ?声に出てました?」

雪乃「私の白い肌に合うって」

 

も、モジモジするな!

 

雪乃「し、試着してくるわ」

八幡「お、おう」

 

下着売り場に残されるって、どんな羞恥プレイなんだよ。

 

結愛「あっ!ハチ君だ!」

八幡「げっ!」

結愛「『げっ!』とは、ご挨拶だね。…言ってくれれば見せてあげるのに」

八幡「いや、違うからね」

結愛「じゃあ、なんでここに?」

八幡「あ、いや、それは…」

雪乃「比企谷君、これにするわ」

八幡「お、おう」

結愛「…誰?」

雪乃「比企谷八幡の妻です」

八幡「違うからね」

雪乃「比企谷君、目を離した隙に浮気?」

八幡「それも違うからね。つうか、付き合ってもないからね」

結愛「結局、誰なの?」

八幡「高校の時に同じ部活だった雪ノ下だよ」

結愛「それって…例の…」

八幡「そうだよ…。どうしたもんかね」

結愛「ハチ君、ちょっと来て!雪ノ下さんだっけ?ちょっと借りるね。すぐ返すから」

雪乃「は、はぁ」

 

結愛「なんで一緒に居るの?」

八幡「押しかけてきた」

結愛「ハチ君はどうするつもり」

八幡「どうやって、追い返そうかと思案中だ」

結愛「ハチ君、私も怒るよ」

八幡「え?」

結愛「わざわざ千葉からハチ君を追いかけてきたんでしょ!」

八幡「だがな、アイツは良家のお嬢様だ。俺よりも…」

結愛「そんな逃げ口上はいらない!ハチ君の気持ちだよ!」

八幡「美浜…」

結愛「女の子にそこまでさせて、ハチ君は逃げるの!そうやって、雪ノ下さんは勿論、私やひふみちゃんや木ノ下さんの気持ちを踏みにじるの!」

八幡「…」

結愛「ハチ君のことだから、高校の時だって、雪ノ下さん以外にも好きになってくれた娘は居たはずだよ!そこ娘達の気持ちも蔑ろにするの!」

八幡「お前、泣いてるのか…」

結愛「いい加減に答えてあげなよ。そうじゃないと可哀想だよ…」

八幡「そう…だな」

結愛「彼女が望まない答えであっても、そうしないと彼女は前に進めないよ…。私だって…」

八幡「美浜、ありかとな。ほら、ハンカチ」

結愛「ありがと」

八幡「じゃあ、答えを出すか」

結愛「よしっ!がんばれ、ハチ君。ちゃんと答え出さなかったら、絶交だよ」

八幡「それは困る。じゃあ、戻るな」

結愛「あっ、ハンカチ」

八幡「今日のお礼だ」

 

答えを出すか。雪ノ下が望む望まないにしてもか…。

 

雪乃「おかえりなさい浮気谷君」

八幡「だから、違うからね」

 

 

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