ガチャを回して最強ステータスを目指せ! カードで作る異世界ハーレム!!   作:ブランチ

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 今日は5話まで、2時間おきに投稿します。


ド底辺の冒険者

「ニングさん、そろそろ転職を考えた方がいいんじゃないですか?」

 

 ある日のこと。

 冒険者ギルドの受付嬢から、そんな話をされた。

 

「冒険者になって5年も経つのに、F級(●●)から上がれない。普通の人なら、とっくに見切りつけて転職してますよ」

 

 F級とは、生物の『力量』を格付けしたランク。

 アルファベットでA~Gに分けられている。

 

##########

  力量: 人の強さ / 魔物の脅威

  -…-…-…

  A級: 複数の州・中堅国で最上位 / 複数の州・中堅国の危機

  B級: 州・小国で最上位 / 州・小国の危機

  C級: 街で最上位 / 街の危機

  D級: 村で最上位 / 村の危機

  E級: いっぱしの戦士 / 多数の一般人が死傷する脅威

  F級: 一般的な成人 / 一般人が死傷する脅威

  G級: 一般的な子供 / 一般人でも対処できる脅威

##########

 

 オレのランクはF級(●●)

 つまり一般人なみの力しかない。

 冒険者の業界では、ド底辺の扱いだ。

 

「そして、あなたは『成長限界』を迎えてます。その意味、分かってますよねぇ?」

 

 受付嬢の指摘。

 分かってるに……決まってんだろ。

 

 オレの個体情報(ステータス)には★がついている。

 

##########

  名前: ニング★

##########

 

 ★がついた冒険者は成長が止まる。

 あとはいくら努力しても、ステータスが伸びないのだ。

 

「で、でもさ、『限界突破』できるかもしれないし……」

 

 ごくまれに起きる奇跡の現象がある。

 ステータスから★が外れ、成長の限界が解除されるのだ。

 それを限界突破という。

 

「はぁ、呆れました。ごくまれ(●●●●)って意味、分かってます? 大半の凡人には縁のない話ってことですよ」

「それは……」

 

 受付嬢の言ったことは正しい。

『限界突破』を起こすには、ある条件を満たすのが必須と言われている。

 

 ――社会的に名を知られる功績。

 

 ボス級の魔物討伐、怪事件の解決、伝説級のアイテム入手……などなど。

 そのような難題を達成しなければ、★が外れることはまずない。

 

「もう夢を見るのはやめなさい。このままでは一生、貧乏な生活をする羽目になりますよ?」

 

 F級冒険者の日収は、5400cp(キャピー)ほど。

 低賃金の労働者と同じくらいなのだ。

 

「時間を無駄に使ったら、苦労するのはあなた自身ですからね」

「……ぐう」

 

 オレは何も言い返せない。

 そのまま冒険者ギルドを後にするしかなかった。

 

 夕方の街、歩く足取りは重い。

 

 無駄だったのか……この5年間?

 

 5年前――15歳だった頃。

 

 オレには大きな夢があった。

 いつか頂点のA級になってやる。

 

 そして稼いだ大金で御殿をつくろう。

 さらに美人の女奴隷たちを買って。

 ハーレム御殿でウハウハだ。

 

 でも、それは夢のまた夢。

 現実は20歳になっても、底辺のF級どまりだ。

 

『あれニング? まだ冒険者やってたのかよ』

 

 同期の冒険者と顔を合わせるたび、そう言われる始末。

 連中はとっくにE級、D級に上がっている。

 そして金を稼ぎ、生活を安定させていた。

 

 ――もう夢を見るのはやめなさい。

 

 これが無能の末路ってことかよ、くそッ!

 

 道端の石を蹴り飛ばす。

 石はコロコロと転がっていき、ガタンと何かにぶつかった。

 

「……ゴミ捨て場か」

 

 通りの一角に、ゴミを置く場所があった。

 明日は粗大ゴミの日らしく、大型の家具がいろいろ置かれている。

 

 オレもこのゴミたちと似たようなもんか。

 役に立たないとみなされ、捨てられかけている。

 

「んん?」

 

 ふとゴミ山の中に目が留まった。

 妙な物を見つけたのだ。

 

「なんだこれ? ガチャ台だよな」

 

 ガチャ台――景品を排出する販売機。

 数十年前、ある錬金術師によって発明された。

 今は駄菓子屋などに置かれ、子供たちの射幸心を煽る娯楽となっている。

 

 この台はカードを排出するタイプのようだ。

 いわゆるカードガチャってやつ。

 

「しかし懐かしいなぁ」

 

 オレは子供の頃、ガチャにハマっていた。

 子供たちの間で、カードでメンコバトルする遊びが流行っていたのだ。

 小遣いすべてをつぎ込んで、ガチャを狂ったように回したっけ。

 

 あの頃は幸せだったな……。

 

「このガチャ台、まだ使えそうだぞ」

 

 台を点検してみたが、特に壊れている感じではない。

 どこかの店が、新台と入れ替えて捨てたのか?

 

 ……なら、拾っちまうか。

 

 オレにとって『ガチャ台』は、思い出の詰まった宝箱だ。

 掃除して、部屋に置くインテリアにしたかった。

 

 ゴミ捨て場に置かれてたんだ、誰も文句は言わんだろう。

 

 というわけでガチャ台を抱え、お持ち帰りした。

 持ち帰っちゃったのである。




 主人公のステータス。

##########
  名前: ニング★
  -…-…-…
  力量: F級
  MP: 9/9
  心力: 3
  技力: 3
  体力: 3
  -…-…-…
  スキル:
  【解体】
##########
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