ガチャを回して最強ステータスを目指せ! カードで作る異世界ハーレム!!   作:ブランチ

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家族の確執

 

「ニングさん、アンナの腕はどうですか?」

 

 朝食会のテーブル。

 そこで青年村長から、話を振られた。

 

義妹さん(アンナ)は見どころあるよ。冒険者になってひと月もすれば、E級にはいけそうだ」

 

 2日ほど、彼女と行動した上での所見。

 まあ冒険者で食ってくのには苦労しないだろう。

 

「ニングさん、お願いがあります。アンナをこのまま鍛えて貰えないでしょうか?」

 

 村長からの提案。

 アンナが冒険者志望なのを、家族は知ってるらしい。

 

「むろん報酬は追加でお支払いしますよ」

「……なら、断る理由はないな」

 

 オレは頼みを受けることにする。

 

 村長とは仲良くしておきたい。

 恋人の家族との付き合いも、大事にしないとね。

 

「ちょっとあなた、何を勝手に決めてるんです!」

 

 そのとき異議を唱えた者がいる。

 

 妙齢のエルフの女性。

 村長の妻であり、アンナの姉さんでもある。

 

「私はアンナを冒険者にするのは反対ですから」

 

 むぅ、エルフ妻は不承知なのか。

 家族が一枚岩というわけではないらしい。

 

「お姉ちゃん口出ししないで!」

 

 アンナが遮ろうとする。

 

「あんたは子供だから何も分かってないの! 冒険者は危険なのよ」

 

 それは、否定できない。

 冒険者になった新人が、身の丈に合わない敵に挑んで――死亡。

 業界ではよく聞く話だ。

 

「だから死なないように、修業するんでしょ!」

「凡人が修業したってタカが知れてるわ。あんたみたいな無謀な子が、真っ先に死ぬのよ?」

 

 姉妹喧嘩が始まってしまった。

 どうにかしてくれよ、村長(汗)。

 

「たしかに君の言う通りだ。私としては、アンナを冒険者にするのは……気が進まない」

 

 は……?

 さっきまでと言ってること違わねえか、村長さん!

 

「でもね村としては、冒険者が出るのは歓迎なんだ」

 

 んん、どういうことだ?

 

「新しい制度ができた。冒険者を出した村に、街の行政府が補助金を支給してくれるらしい」

 

 なるほどな。

 

 今は『魔物頻出期』と言われ、魔物らの動きが活発化している。

 魔物退治屋として、冒険者の需要が高まっているのだ。

 

「まさかお金のために、アンナに危険な仕事をさせるの!」

 

 エルフ妻が眉をひそめる。

 

「村は人手不足なんだ。補助金で施設を充実させて、移住者を呼び込まないとやってけない」

 

 これで大勢は決まったな。

 アンナと村長に賛同されては、反対するのは難しい。

 

「……私は反対しましたからね。そこまで言うなら、2人の責任でおやりなさいな」

 

 エルフ妻は不満たらたらに言った。

 

 ううむ、家庭内不和がちょっと心配だな。

 

「――ではニングさん。指導の報酬について話しましょう」

 

 村長が話を切り替えた。

 まあ交渉しようか。

 

 結果、アンナの指導料は、1日につき500cpと決まった。

 

 警備からさらに報酬が倍増じゃん!

 村に来てから稼ぎまくりだわ、ほんと。

 

「――じゃあ、修業の目標を決めようか」

 

 朝食会の後。

 アンナと2人きりで打ち合わせをする。

 

「魔物をいっぱい倒して強くなりたいわ」

「それより、大事なことがあるだろ」

「え、なあに?」

 

「村長の奥さん、お前の姉さんを安心させることだ」

「お姉ちゃんを……?」

 

 アンナは複雑そうな顔をする。

 

「他人に認めてもらうってのも、やりがいのある目標だぞ」

 

 オレがアンナを恋人にしたようにな。

 

「ましてや、お前を心配してくれる家族なんだ。大事にしておけ」

 

 ――あんたは子供だから何も分かってないの! 冒険者は危険なのよ。

 お姉さんの言うことにも一理あるのだ。

 

「だから強くなるのは、家族のためだ。そのことを忘れるなよ」

「……分かったわよ。努力します、師匠(●●)!」

「し、師匠?]

 

今まで通りに接してくれ、恥ずかしいわ!

 

「ごほん。とりあえず、アンナのステータスを見せてくれ」

 

 彼女に『携帯魔鏡(ポケットミラー)』を使わせる。

 

「いくよ、ステータスオープン」

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