ガチャを回して最強ステータスを目指せ! カードで作る異世界ハーレム!!   作:ブランチ

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ハッピーエンド

 

 オレは角笛を取り出す。

 警備員に与えられた、危機を知らせるための警笛。

 

 ブォオオオという音が、村に鳴り響く。

 

「なんだなんだ?」 「冒険者さん、何があったべか?」

 

 集まって来る村人たち。

 

 その後の流れは、前回と同じだ。

 

 魔防柵の破損が知れ渡る。

 そして穴を塞ぐ、バリケードが作られることになった。

 

「ニングさんお手柄でした。もし魔物の侵入に気づかなかったら、村はどうなってたか……」

 

 ただ違うのは、村長が生きていることか。

 

「魔防柵の点検はしっかりすべきだな。警備の条項に入れた方がいい」

 

 危機管理を怠ったのが、問題の一因である。

 村人もオレも、そこは反省しないといけない。

 

 そんなこんなで後始末は終わり。

 解散する頃、午前もだいぶ過ぎていた。

 

 やれやれ、ようやく飯だ。

 朝から何も食べてないので、腹が減って仕方がない。

 

「ただいま」 そう思いながら家に戻ったとき、

 

「義兄さん、ニングさん!」

 

 血相を変えたエルフ娘、アンナが飛び出してきた。

 

「何かあったのか?」 ただならぬ様子に警戒する。

 

「お姉ちゃんが、お姉ちゃんが……」

 

 まさかエルフ妻に……。

 

 彼女の死体がフラッシュバックする。

 

 そんな、運命は変わったんじゃなかったのか!?

 

「奥さん!」 オレは思わず駆け出していた。

 

 ――結論を言えば、それは取り越し苦労だったが。

 

 エルフ妻は生きていた。

 

「うぐッ……」 彼女は口を押えて苦しんでいたのだ。

 

 念のため診療所に連れて行ったが、

 

「これは……おめでとう。ご懐妊です」

 

 診療所の先生にそう告げられた。

 

 じゃあエルフ妻が苦しんだのって……。

 

「つわりですな、体をお大事に」

 

 エルフ妻に赤ちゃんができたらしい。

 あれだけ夜にお励みになってたからな。

 若い夫婦の努力は、ついに実を結んだのだ。

 

 おめでたで、めでたし。

 オチがついて一件落着。

 

  ◆  ◇  ◆

 

 日が暮れて、夜になった。

 

「あたしも、いつか赤ちゃん産むのかな?」

 

 宿舎のベッドの中。

 エルフ娘、アンナがそんなことを言った。

 

「産むさ、可愛い子をな」

 

 オレは相槌を打つ。

 

 ただアンナが妊娠することは、今はないだろう。

 

 なぜなら、オレに生殖能力がないから。

 

『冒険者は避妊手術を受けねばならない』

 ギルドで定められた規定である。

 

 なぜこれが設けられたかというと、女冒険者の妊娠を防ぐためだ。

 子供を身籠ってしまうと、激しい運動、戦闘ができなくなるからな。

 

「でも冒険者を引退したら、避妊を解除してもらえるんでしょ?」

 

 避妊手術は魔法で行われる。

 解呪してもらえば、生殖能力は元に戻せるのだ。

 

「だから子供を作ろうと思ったら、だいぶ先の話になるな」

「その頃はあたし、おばさんになっちゃってるね……」

 

 アンナは冒険者志望。

 なら、避妊手術を受けることになる。

 

「けどエルフがそんな心配するのか?」

 

 エルフは不老種族。

 10代後半~20代前半くらいの容姿で止まり、あとは老化しない。

 死ぬまでその歳の姿なのだ。

 

「それ純血エルフの話よ。あたしは混血(ハーフ)だし」

 

 そう言われるとアンナの耳、エルフにしてはやや短い。

 人間とエルフが交わって生まれた子か。

 

「だから人間の血を引くハーフエルフは、老けちゃうの」

 

 といっても人間よりはだいぶ若々しいけどな。

 ハーフなら死ぬ間際で、中年くらいの老け方。

 

 アンナならきっと美人なおばちゃんになるだろうし。

 オレにとっては十分ストライクだよ。

 

  ◆  ◇  ◆

 

 次の日――村に来て11日目。

 

「ニングさん、よろしいですか?」

 

 夕方、宿舎に戻って来たとき。

 青年村長が待ち構えていた。

 

「折り入って、相談したいことがあって」

 

 村長宅へ行き、話をすることになる。

 

「それは先日、壊れた『魔防柵』についてです」

「ええと、『魔法工』に依頼するって話だったよな?」

 

『魔防柵』は一般人では修理できない。

 

 それは()法で強化された()

 作るには特殊な技術が必要になるからだ。

 

 なので魔法(●●)()作できる職人――『魔法工』の出番となる。

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