ガチャを回して最強ステータスを目指せ! カードで作る異世界ハーレム!! 作:ブランチ
「仕事ってのは、村で警備をして欲しいだよ」
なるほど、そういうことか。
田舎の村は、ある問題を抱えている。
人口が少ないため、魔物に
そこで解決策が編み出された。
冒険者を雇い、村を警備してもらうというもの。
「いま警備の冒険者がやめちまって、空席だっただ。おめえさんが入ってくれたら助かるんだども」
たしかに近くの森には
「ま、気があったら、村長の家さ訪ねてくれだ」
「分かった。じゃあ、こっちの用を聞いてくれ」
オレは当たり障りのない範囲で、事情を明かす。
「……ふぅん、エルフの娘っ子だか」
果たして噂は本当なのか?
「それなら村長の家さ
「本当か! そこに行けばエルフに会えるんだな?」
オレは大急ぎで、村長の家へ向かった。
村で一番、大きな家の扉を叩く。
「誰かいるか!」
「はぁい、どちら様?」
家から人が出てきた。
それは20代前半くらいの女性。
「――ッ!」
彼女の耳は、人間と違う。
耳先が長く、尖っていた。
間違いない、
しかも、すげえ美人!
まるで、おとぎ話の女神様みたいで。
街に行けば、女優かモデルとして即デビューできるだろう。
「あのう、何のご用でしょう?」
エルフ嬢が怪訝な顔をする。
「あ~村の警備員を探してると聞いたんだが」
オレは冒険者(E級)の腕章を見せつける。
「あら冒険者の方でしたか。どうぞお入りください」
エルフ嬢は家に招き入れた。
ああ……胸がドキドキする。
彼女めっちゃ好みのタイプだわ。
よし、決めた!
<魅了>スキルを使うぞ。
もしそれが予想通りの効果なら、
『ニングさん……私、あなたが好きになっちゃったみたい(発情)』
顔を赤くし、すり寄ってくるエルフ嬢。
『お願い、抱いて』
抱いちゃう、抱いちゃうよもう!
そしてベッドに直行してあれこれ……ぐふふふ。
オレが内心ほくそ笑んだときだった。
「あなた、お客様よ」
エルフ嬢が、奥に向かってそう言った。
――あなた。
え、『あなた』って言ったよな?
「これはこれは、どちら様ですか?」
奥の部屋から、1人の青年が出てきた。
歳は20代半ばくらいか。
「街から来た冒険者だが、あんたは?」
「私が村長です。この村は人手不足で、若輩ながら務めておりますゆえ」
「じゃあこちらの女性は……」
「私の妻です」
人妻かよぉ!!!
終わった……オレの一目惚れ(呆然)。
さすがに、人妻に手を出す気にはなれん。
「それで我が家にどんなご用で?」
青年村長が聞いてくる。
「ええと、村の警備の話ってのを聞いて……」
でも、やる気ゼロになったわ。
適当なところで断って、街に帰るか(落胆)。
そして応接間で、見せかけの交渉が始まった。
「仕事の条件としてはこうなりますね」
村長が書類に、情報をまとめてくれた。
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・森の見回りと、魔物の間引きを毎日して欲しい。
・警備の期間は1週間で契約。
・報酬は週給で、3500cp。
・契約の延長は『1週間単位』で可能。
・契約中、指定の宿舎に寝泊まりしてもらう。
・食事は村で提供する。
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「まあまあの条件だな」
でも受ける気はねえけど。
じゃあ難癖つけて断りましょうかね。
オレがそう思ったときだった。
「ただいま!」
玄関に誰かが入ってくる。
「あれ、来客中だった?」
子供っぽい澄んだ声。
まだあどけない、エルフの少女だった。
「この娘はアンナ。私の妻の妹です」
村長が紹介する。
やはりエルフ妻の血縁か。
「あたし、奥に下がってるね」
「いや待つんだ、ここに残りなさい」
村長が呼び止めた。
「え、どうして?」
「お前にも関係のある話だ」
そして経緯を、アンナに説明した。
「――ということだが。ニングさんは、この村に来るのは初めてらしい」
たしかに『出会いの導師』に聞くまで、この村は知らなかったし。
「だから森を回るとき、案内する者が必要になる。それをアンナ、お前に任せたい」