ガチャを回して最強ステータスを目指せ! カードで作る異世界ハーレム!!   作:ブランチ

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村の警備員

 

 な、なんだって!

 

「子供にオレの手伝いをさせるのか?」

 

 あ、思わず口に出てしまった。

 

「子供じゃありません、もうちょっとで15です!」

 

 エルフ娘は口を尖らした。

 

 ちょっとで15って……まだ14歳ってことじゃん。

 冒険者ギルドに登録できない子供。

 

 ――って言うと怒りそうだからやめとくが。

 

「失礼したお嬢さん」

「ニングさん」

 

 そこへ村長が口出しする。

 

「アンナは森歩きをさせたら、大人以上の働きをしますよ」

「というと?」

「彼女は()が良いのです」

 

 ん、なるほどな。

 

 アンナは長耳人(エルフ)

 獣のように長く、尖った耳を持つ亜人。

 

 つまり聴覚(●●)が発達しているのだ。

 野外で音を拾ったり、気配を察する能力は、人間を上回るだろう。

 

「では、依頼を受けてくれますか?」

 

 村長が最終確認をしてくる。

 

 ううむ、どうしよう……。

 さっきまでは断るつもりだったけど、今は状況が変わる。

 

 アンナも可愛いよなぁ。

 

 ベクトルとしては、おとぎ話の妖精タイプか。

 やはりエルフの娘は美しい。

 

「……ッ!」

 

 ああ、胸がドキドキする(またか)。

 まさかこれ……恋ってやつ?

 

「分かった、依頼を受けようじゃないか」

 

 オレは決断した。しちゃったのだ。

 

 認めるしかない。

 14歳の少女が好きになったと。

 

 もう開き直ってやる。

 罵りたい奴は、ロリコンと罵りやがれ!

 

 この世界じゃ、早い奴は13歳くらいで結婚するんだ。

 そんぐらいの歳を好きになって何が悪い!

 

「では書類にサインを」

 

 渡された契約書に署名。

 オレは1週間、村の警備員をすることになった。

 

  ◆  ◇  ◆

 

 村の周りに広がる森。

 オレとエルフ娘(アンナ)はそこの見回りを始める。

 

 灰色狼(グレーウルフ)に遭遇。

 ――駆除。――【解体】。――ドロップ品を拾う。

 

「アンナ、荷物を持ってくれ」

「はい」

 

 ドロップ品の保管袋、備品など。

 そういったものはアンナに運ばせている。

 

 オオカミ駆除……オオカミ駆除……オオカミ駆除……。

 

 作業を始めてしばらく。

 時間は昼になった。

 

「そろそろ飯にするか」

 

 ちょうど良い具合に倒木がある。

 オレたちはそれに腰掛けた。

 

 弁当を取り出してランチタイム。

 用意してくれたのは村長の奥さんである。

 

「お姉ちゃんのサンドイッチおいしい~」

 

 アンナがパンにぱくついた。

 

 オレは、その様子をじっと見ている。

 ……はぁ、なんかせつない。

 

 さっきから妄想ばかりしているのだ。

 アンナと恋人になって、愛し合う場面を。

 

 エルフ娘への想いは、どんどん募る一方だ。

 

 でも……見極めが必要だな。

 

 さっきから懸念していることがある。

 アンナに男がいたりしないかと。

 

 あんなに可愛いなら、間違いなくモテそう。

 まだ子供っぽいが、恋人がいたっておかしくない年頃だ。

 早い子は肉体経験を済ませてたりするのも……。

 

 いやいや、あの天使が淫らなわけねえだろ!

 

 でも、人は見かけによらないっても言うし……。

 

 どっちだ、どっちなんだ?

 アンナに彼氏はいる? いない?

 

「……アンナ、なんでオレを手伝おうと思った?」

 

 遠回しに探りを入れてみる。

 とりあえず適当な話題を振って。

 

「実はね、夢があるの」

 

 タメ口で返すアンナ。

 オレがそうするよう頼んだからだ。

 

「あたし、15歳になったら冒険者になりたいんだ」

 

 つまり冒険者のオレを手伝うことで、修業したかったのか。

 

「となると村を出て、街で暮らすわけだ。家族や知人と離れるのは大変だな」

「そうね……。街で独り暮らしを始めるつもりよ」

 

 ――独り暮らしを始めるつもりよ。

 

 ふむ、一緒に付いてくる男はいない。

 どうも彼氏はいなさそう?

 

 まあ念のため、()も探っておくか。

 

「よし、見回りをさっさと済ませるぞ」

 

 オレは雑談を打ち切り、仕事を再開する。

 そして午後の見回りも、問題なく終わった。

 

 村に戻って、村長に報告。

 魔物を狩った証として、ドロップ品を見せる。

 これで業務は終了だ。

 

「おつかれ、案内ありがとう」

「おつかれ、ニングさん」

 

 アンナと別れて独りになった。

 オレはある場所へ向かう。

 

 村の酒場。

 目的は噂話を聞くためだ。

 

「村長の義妹さん、なかなか見どころあるな」

 

 酒場の客とおしゃべりし、

 

「彼女、冒険者になるつもりだって? 周りはどう思ってんだ?」

 

 アンナの人間関係を探り出していく。

 

 果たして村人たちの返答は――。

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