ポケットモンスター、蒼灰の物語   作:黒霧春也

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アルセジムその2

 〈グレイ視点〉

 

「アイレはジムトレーナー戦はクリア出来たみたいだな」

 

「でも、ここからだよ。当たり前だけどジムトレーナーよりリーダーの方が強いよ」

 

 まぁ、そうだろうな。

 

「それは置いておいて、アイレが手招きしているのは気のせいか?」

 

「してるね。グレイ、行って来たら?」

 

 俺は観客席からフィールドに向かう。

 

「グレイ、私のバトルどうだった?」

 

「普通によかったと思うぞ」

 

 俺もある意味新人トレーナーなので人の事は言えない。

 

「それは良かった。ただ、プリマさんは出かけているからここまでしか出来ない」

 

 それはそうだな。

 

「まぁ、次はグレイの番だな」

 

 ……はっ?

 

「いやいや、俺はジム戦はしないぞ」

 

「なんでだ? 強いトレーナーになるならやっておいた方が良いぞ」

 

 まず、面倒な事は避けたい。

 

「えっと……。グレイさんはジム戦しないのですか?」

 

「はい、やらないです」

 

 リーグ戦みたいにテレビに映るのが嫌だからな。

 

「自分はグレイさんと戦ってみたかったのですが」

 

 ナタルさんは何故か残念そうにしている。

 

「それなら、ジム戦とは関係なしに本気で戦うのはどうですか?」

 

 俺がそう提案すると

 

「わかりました。私個人で戦わせて貰いますね」

 

 なんか、目がガチになっている。

 

 そして、1対1のバトルが始まる。

 

「それでは、グレイ対ナタルのポケモンバトルを始めます。使用ポケモンは一体、どちらかが戦闘不能になるまで勝負は続きます」

 

 審判さんがそう言った後

 

「ではいきます! ムーランド出番です!」

 

〔ガルゥ!〕

 

 なる程、やはりノーマルタイプを使って来るのか。

 

「それじゃあ行きますか! スカイ、頼むぞ!」

 

〔グウゥ!〕

 

 フィールドにはカブリアスとムーランドが睨み合っている。

 

「やはりかなりの迫力ですね。でも、負ける気は無いですよ」

 

〔ガルゥ〕

 

 向こうも気合が入っているみたいだ。

 

「それでは、バトル開始!」

 

「ムーランド、〈ギガインパクト〉!」

 

〔ガルゥゥ!〕

 

 向こうはかなりのエネルギーを纏って突進して来たので

 

「スカイ、〔ドラゴンクロー〕!」

 

〔グルゥ!〕

 

 こちらも真っ向からぶつかる事にした。

 

〔ガルゥゥ〕

 

〔グルゥゥ〕

 

 そして、〈ギガインパクト〉と〈ドラゴンクロー〉がぶつかったので爆発が起きた後、どちらともが後退したので

 

「スカイ、相手は反動で動かないから〈じしん〉!」

 

「グルゥゥ!」

 

 スカイは地面を揺らしてムーランドにダメージを与える。

 

「ムーランド、大丈夫ですか?」

 

〔ガウゥ〕

 

 結構ダメージは入ったみたいだが、こっちも威嚇で攻撃力が下がっているのが痛いな。

 

「なら、これならどうですか? ムーランド、〔じゃれつく〕!」

 

〔ガウゥゥ!〕

 

 ヤバイ、フェアリー技か!

 

「スカイ、〔アイアンベッド〕!」

 

〔グルゥゥ!〕

 

 まぁ、対策はありますよ。

 

 ムーランドの〔じゃれつく〕とスカイの〔アイアンベッド〕がぶつかるが、相性的にこっちが有利なので弾き飛ばす。

 

「ムーランド!」

 

〔ガウゥ……〕

 

 向こうはかなりのダメージが入ったみたいだな。

 

「これでトドメだ! スカイ、〔りゅうせいぐん〕!」

 

〔グルゥゥ!〕

 

 スカイが天にから隕石を降らせてムーランドを攻撃する。

 

〔ガウゥ!?〕

 

 ムーランドは躱せずに直撃したので

 

〔ガウゥ……〕

 

 ムーランドはダメージが蓄積したみたいで目をまわして倒れた。

 

「ムーランド戦闘不能、この勝負グレイの勝ち!」

 

「ふう、じゃれつくが来た時はかなり焦ったな」

 

〈グルゥ♪〕

 

 スカイが抱きついて来たので頭を撫でていると

 

「やはり強いですね。自分の完敗です」

 

 ムーランドをボールに戻したナタルさんがそう言って来るので

 

「いえいえ、こちらも苦戦しましたよ」

 

 やはり相性の問題もあるよな。

 

「正直、ハイパーボールクラスの能力があると思いますが、なんでジムバッチを集めないのですか?」

 

「俺はテレビに映ったりするのが嫌なんですよ。なので、賞金稼ぎとして戦っていきたいですね」

 

 まぁ、そんな感じで今日はポケモンセンターに向かい、次の日にアイレがプリマさんに勝利してジムバッジを手に入れた。

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