〈グレイ視点〉
「アイレはジムトレーナー戦はクリア出来たみたいだな」
「でも、ここからだよ。当たり前だけどジムトレーナーよりリーダーの方が強いよ」
まぁ、そうだろうな。
「それは置いておいて、アイレが手招きしているのは気のせいか?」
「してるね。グレイ、行って来たら?」
俺は観客席からフィールドに向かう。
「グレイ、私のバトルどうだった?」
「普通によかったと思うぞ」
俺もある意味新人トレーナーなので人の事は言えない。
「それは良かった。ただ、プリマさんは出かけているからここまでしか出来ない」
それはそうだな。
「まぁ、次はグレイの番だな」
……はっ?
「いやいや、俺はジム戦はしないぞ」
「なんでだ? 強いトレーナーになるならやっておいた方が良いぞ」
まず、面倒な事は避けたい。
「えっと……。グレイさんはジム戦しないのですか?」
「はい、やらないです」
リーグ戦みたいにテレビに映るのが嫌だからな。
「自分はグレイさんと戦ってみたかったのですが」
ナタルさんは何故か残念そうにしている。
「それなら、ジム戦とは関係なしに本気で戦うのはどうですか?」
俺がそう提案すると
「わかりました。私個人で戦わせて貰いますね」
なんか、目がガチになっている。
そして、1対1のバトルが始まる。
「それでは、グレイ対ナタルのポケモンバトルを始めます。使用ポケモンは一体、どちらかが戦闘不能になるまで勝負は続きます」
審判さんがそう言った後
「ではいきます! ムーランド出番です!」
〔ガルゥ!〕
なる程、やはりノーマルタイプを使って来るのか。
「それじゃあ行きますか! スカイ、頼むぞ!」
〔グウゥ!〕
フィールドにはカブリアスとムーランドが睨み合っている。
「やはりかなりの迫力ですね。でも、負ける気は無いですよ」
〔ガルゥ〕
向こうも気合が入っているみたいだ。
「それでは、バトル開始!」
「ムーランド、〈ギガインパクト〉!」
〔ガルゥゥ!〕
向こうはかなりのエネルギーを纏って突進して来たので
「スカイ、〔ドラゴンクロー〕!」
〔グルゥ!〕
こちらも真っ向からぶつかる事にした。
〔ガルゥゥ〕
〔グルゥゥ〕
そして、〈ギガインパクト〉と〈ドラゴンクロー〉がぶつかったので爆発が起きた後、どちらともが後退したので
「スカイ、相手は反動で動かないから〈じしん〉!」
「グルゥゥ!」
スカイは地面を揺らしてムーランドにダメージを与える。
「ムーランド、大丈夫ですか?」
〔ガウゥ〕
結構ダメージは入ったみたいだが、こっちも威嚇で攻撃力が下がっているのが痛いな。
「なら、これならどうですか? ムーランド、〔じゃれつく〕!」
〔ガウゥゥ!〕
ヤバイ、フェアリー技か!
「スカイ、〔アイアンベッド〕!」
〔グルゥゥ!〕
まぁ、対策はありますよ。
ムーランドの〔じゃれつく〕とスカイの〔アイアンベッド〕がぶつかるが、相性的にこっちが有利なので弾き飛ばす。
「ムーランド!」
〔ガウゥ……〕
向こうはかなりのダメージが入ったみたいだな。
「これでトドメだ! スカイ、〔りゅうせいぐん〕!」
〔グルゥゥ!〕
スカイが天にから隕石を降らせてムーランドを攻撃する。
〔ガウゥ!?〕
ムーランドは躱せずに直撃したので
〔ガウゥ……〕
ムーランドはダメージが蓄積したみたいで目をまわして倒れた。
「ムーランド戦闘不能、この勝負グレイの勝ち!」
「ふう、じゃれつくが来た時はかなり焦ったな」
〈グルゥ♪〕
スカイが抱きついて来たので頭を撫でていると
「やはり強いですね。自分の完敗です」
ムーランドをボールに戻したナタルさんがそう言って来るので
「いえいえ、こちらも苦戦しましたよ」
やはり相性の問題もあるよな。
「正直、ハイパーボールクラスの能力があると思いますが、なんでジムバッチを集めないのですか?」
「俺はテレビに映ったりするのが嫌なんですよ。なので、賞金稼ぎとして戦っていきたいですね」
まぁ、そんな感じで今日はポケモンセンターに向かい、次の日にアイレがプリマさんに勝利してジムバッジを手に入れた。