アイレがプリマさんに勝利した次の日
「やった、最初のジムバッジとケースが貰えた♪」
バッジケースは1個目のジムをクリアした時に貰えるらしい。
「アイレはかなり喜んでいるね。まぁ、僕も最初のバッジを手に入れた時は喜んだから気持ちはわかるよ」
スストも昔を思い出しているみたいだ。
「グレイもジムバッジを手に入れたらこの気持ちはわかるのになんで戦わないの?」
「俺は別にジム戦はやりたくないだけだ」
俺は主人公ではないから、ストーリーを邪魔したくはない。
「なる程ね。それなら次の街であるセレソタウンに向かうかい?」
「そうだな。私は前よりも強くなったから次のバッジもゲットだ!」
アイレはそう言ってポケモンセンターが出て行ったが
「ジム戦はそんな甘い物ではないよ」
スストがポツリとそう言ったので
「まぁ、それはどうなるか分からないな」
俺達は少し話してアイレを追いかける。
アルセの森に入るまでにある道路である1番道路を歩いていると
「ねぇ貴方、ポケモンバトルしない?」
ミニスカートの少女が声をかけて来たので
「では、今回は僕が相手するよ」
スストが前に出てバトルをするようだ。
「ルールは1対1でいいかしら?」
「それでいいよ」
ルールが決まったみたいで、2人はボールからポケモンを繰り出す。
「頼むわよ、バタフリー!」
〔フィィ!〕
「ロズレイド、出番だ!」
〔ロズッ!〕
虫と飛行のバタフリーと草と毒のロズレイドなら前者の方が有利か。
「それでは、行くわよ。バタフリー、〔かぜおこし〕!」
〔フィィ〕
バタフリーが翼を動かして風を作るが
「ロズレイド、躱して〔ヘドロばくだん〕!」
〔ロズッ〕
ロズレイドは上手く躱して毒対タイプの技である〔ヘドロばくだん〕を当てる。
「グレイ、これはどっちが有利なの?」
「タイプ的にはバタフリーの方が有利だが、経験的にはロズレイドの方が上みたいだな」
エリートトレーナーは伊達ではないか。
「まだまだ負けないわ、バタフリー〔サイケこうせん〕」
〔フィィィ!〕
バタフリーの目から紫色の光が出て来たが
「ロズレイド、〔シャドーボール〕!」
〔ロズッ!〕
ロズレイドは黒紫色のボールを作ってバタフリーの〔サイケこうせん〕にぶつける。
相性的に有利なので、サイケこうせんを打ち払ってバタフリーに当たる。
〔フリィ……〕
耐久的には低いバタフリーはノックアウトしたみたいだ。
「バタフリー戻って」
ミニスカートの少女はバタフリーをボールに戻す。
「バトルありがとうございました」
かなり悔しそうにしているが、礼儀はちゃんとしているみたいなので
「こちらこそ、ありがとう。この辺のトレーナーとはあまり戦っていなかったから、ちょうどよかったよ」
そう言ってスストと握手した後、ミニスカートの少女と別れる。
「しかし、いきなりバトルを挑まれるのは大変だな」
俺はそう喋ると
「ねぇ、前から悲鳴が聞こえるのは気のせいか?」
「そういえば何か聞こえるな」
キャーとかブゥンが聞こえ来たので
「何か嫌な予感がする。スカイ、護衛を頼む!」
〔グウゥ!〕
俺はゴージャスボールからスカイを出す。
「私も、オンバット、ストライス!」
〔クウゥ〕
〔ストッ!〕
「僕はロズレイドはすでにボールから出しているから大丈夫だね」
〔ロズッ〕
俺達はポケモンを出してアルセの森に入ると
「ギャャ!? 助けてー」
スピアーに追いかけられている少女を見つけたので
「よし、逃げるか!」
俺は180度回って逃げようとするが
「グレイ、すでに手遅れだと思うよ」
「えっ……」
スストの言葉通り、少女が連れて来たスピアーがこちらに来る。
「ちょ!? またこのパターンか」
「それよりも、戦わないとヤバいぞ」
「お前が言うな!」
前にキテルクマに追いかけられていた奴が言うセリフではないと思うぞ。
「助けてくださいー」
少女は傷だらけで逃げているので
「まぁ、俺達も完璧に巻き込まれたな」
とりあえず、スカイをメガ進化させる。
〔グウゥゥ!〕
「それじゃあ、一斉攻撃だ! スカイ、〔りゅうせいぐん〕!」
「オンバット、〔かぜおこし〕。ストライク、〔きあいだめ〕」
「ロズレイド、〔シャドーボール〕!」
俺達の一斉攻撃で
「スピィ!?」
相手のスピアーを撃退する。
「ハァハァ、なんとか助かった」
少女はボロボロなので
「アイレ、あの少女の手当てをしてくれないか? 俺とスストは離れているからさ」
「わかった」
それから1時間後、怪我の手当てが終わった少女に声をかける。
「さて、いきなりスピアーに追いかけられていたが大丈夫か?」
「グレイ、私の時と対応が違うのは気のせいか?」
「それは知らん!」
俺とスストは少女に質問していると
「あの、ガブリアスを使っているのは貴方か?」
えっ、話が通じてなくないか?
そう思いながら、話しを聞き始める