ポケットモンスター、蒼灰の物語   作:黒霧春也

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転生1日目の夜

 あれから街へ向かう為、新人トレーナーのアイレと一緒に歩いているが

 

「あれから何回かポケモンと戦闘になって、気がついたら完璧に日が落ちた。仕方ないから、今日はこの辺でキャンプをした方が良さそうだな」

 

 スマホのバッテリーは無限みたいだから気にしなくても良いみたいだが、暗いと何が起こるか分からない。

 

「ハァ、やっと休める。オンバットもお疲れ様」

 

〔クウ〜〕

 

 向こうも休んでいるので、俺はシートをひいたり、簡単な調理器具を取り出してカップラーメンのお湯を作ったりとモモンの実を包丁で切って、ポケモンフーズの中に入れてスカイに渡す。

 

「あの、少しいいか?」

 

 アイレが遠慮がちに聞いて来たので

 

「何かあったのか?」

 

 調理の手を止めて聞いてみる。

 

「実は、私は食料あんまり用意していないんだ。だがら、少し分けてくれると助かる」

 

「……」

 

 まさか食料を用意していないバカがいるとは思っても無かった。

 

「お前、数日分の食料は用意するだろ、なんで用意しなかったんだ?」

 

「それは、今日は町の近くでポケモンと戦おうと思ったのに、アクシデントがあって森の深い所まで来たから、あんまりアイテムを持って来ていない」

 

 そう言って俯いてしまった。

 

「ハァ、仕方ないか……。わかった、食料は分けてもいいぞ」

 

 俺はカップラーメンと木の実を取り出して、アイレに渡す。

 

「ありがとう。でも、グレイもあんまり食料は無さそうだけど大丈夫なのか?」

 

「1週間分の食料と、さっき回収した木の実があるから何とかなるだろ」

 

 町に着いたら食料とかを買わないとなと思っていると

 

「助かる。それよりもアルセタウンに着いたら何をするんだ?」

 

「まずは、トレーナーランクの登録だな。その次に、食料などを買いに行きたいと思っている」

 

「それなら、私が案内するよ。でも、ジムには挑戦しないのか?」

 

 不思議そうにしているので

 

「俺はジムにはあまり興味がない。それよりも他の事をやりたいな」

 

「エリートトレーナーの資格を取ったり、大会に出て賞金稼ぎになりたいのか?」

 

「そうだな。それはともかくお湯が沸いたぞ」

 

 俺は2つあるカップラーメンにお湯を注ぐ。

 

 ちなみに、スカイとオンバットは先にポケモンフーズ+木の実を食べている。

 

 数分後、カップラーメンが出来たのでフォークで食べると

 

「今日はあまりバトルが出来なくて経験が積めなかったな……」

 

「そういえば、アルセタウンのジムリーダーって誰だ?」

 

 ふと気になったので聞いてみる。

 

「そんな事も知らないのか? まぁ、興味があんまり無かったら仕方ないか」

 

「なんか、田舎者と思われているな」

 

 確かに、地方都市に住んでいたからあんまり否定は出来ないな。

 

「アルセタウンのジムリーダーはプリマさん、メインタイプはノーマルタイプだ」

 

 それを聞いて、メガガルーラが出て来るのは気のせいか?

 

「ノーマルタイプか、基本的にタイプがシンプルだが強そうなイメージがあるな」

 

 ノーマルのジムリーダーはアカネやセンリなど強力なジムリーダーが多い。

 

「そうだな。使って来たポケモンはミミロルだったけど、私は全く歯が立たなかった……」

 

 オンバットもアイレの言葉を聞いて凹んでいる。

 

「ジムリーダーはトレーナーにレベルを合わせているとはいえ、かなりの腕利きだから勝つのは難しいと思うぞ」

 

 俺はカップラーメンを食べ終わって、ゴミ袋に入れながら話す。

 

「やっぱり、そう簡単には勝てないのね」

 

「逆にポンポン勝てたら問題になると思うぞ」

 

 アニメでは、何連敗かしたらジムが停止するとか言っていた筈。

 

「なら、今日はのんびりして明日に備えるしかないな」

 

 そう言ってシートの上で横になっているので

 

「それだと風邪をひくぞ」

 

 俺は、リュックから毛布を取り出す。

 

「ありがとう。私はグレイに世話になりっぱなしだな」

 

「まぁ、そこは別にいいぞ。そんな事より、明日も町に向かう為に歩かないといけないから早めに寝るぞ」

 

 俺も違う場所に引いてあるシートの上で横になって、毛布をかぶりながら周りを見てみるとスカイとオンバットも寝ているみたいだ。

 

「おやすみ」

 

 色々あったが、これで良かったと思う。

 

 〈次の日〉

 

「ベッドや布団を敷いてないと体が痛い」

 

 俺は起き上がって喋ると

 

「そこは仕方ないだろ。布団とか持って行くと洗濯とか大変だからな」

 

 アイレはそう言って、クラボの実を食べている。

 

 なので、歯を磨いて俺もスカイ達にご飯を用意した後に、オボンの実を食べる。

 

「ふう、美味しかった」

 

「色々突っ込みたいが、無駄に体力は使いなくない」

 

 そう言ってシートなどを片付けて、アルセタウンの方に歩き始めて30分後

 

「あれはストライクだな。アイレはバトルしないのか?」

 

「する。私の華麗な勝利を見といてよ」

 

 そう言ってアイレはオンバットに指示をだす。

 

「オンバット、たいあたり」

 

〔キュウ!〕

 

 そう言って〈たいあたり〉を仕掛けたが

 

〔スト!〕

 

 普通に回避されて、〈でんこうせっか〉を逆にくらう。

 

「オンバット、大丈夫?」

 

〔クゥー〕

 

 なんとか持ち堪えたみたいなので

 

「それなら、〈かぜおこし〉」

 

 いや待て、〈かぜおこし〉を覚えているなら最初から使えよ!

 

 オンバットは必死に翼を使って風を作って攻撃しているが

 

「嘘、なんであんまり聞いてないんだ!」

 

 ストライクには効果抜群の筈たが、そんなに聞いた印象はない。

 

「ただ、少し弱っているからボールを投げるチャンスかもしれない」

 

 その事を話すと

 

「そうか」

 

 アイレはモンスターボールを取り出してストライクに向かって投げる。

 

 そして、見事に当たってボールの中に入って

 

『クルッ、クルッ、クルッ、カチッ』

 

 となって見事ストライクをゲットした。

 

「やったあ! 私の初めてゲットしたポケモンだ」

 

 と言って喜んでいる。

 

 まぁ、俺もスカイしかいないから新たにゲットするのもアリか。

 

 そう思っていると

 

「どうかしら、私の華麗なゲットは!」

 

「確かに凄いが、それよりも町に向かって歩き始めるぞ」

 

「なんか、冷めているな」

 

 仕方ないだろ、食料などの問題もあるからな。

 

 俺達はそう言って町へ向かって歩く。

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