アイレがカルサさんとお話ししている間、俺はペルちゃんとリビングのソファーに座って喋る。
「グレイお兄さんはどんなポケモンを持っているの?」
「それは、ここで言うより実際に見た方がわかると思うぞ」
俺はゴージャスボールを手に取りながら話す。
「なら、庭に行こう!」
ペルちゃんが俺の手を握って来るので
「カルサさんに言わなくてもいいのか?」
流石にいきなり離れたら駄目だろ。
そう感じるが
「ママには後で説明するから大丈夫?」
「まぁ、わかった」
なので、俺とペルちゃんは庭に移動する。
そして、結構広い庭なので
「スカイ、出番だ!」
〔ガウゥ♪〕
スカイをボールから出すと俺に抱きついて来た。
「カッコイイポケモンだね!」
ペルちゃんの目が輝いている。
「そう言って貰えてよかった」
そう言って、俺達はのんびりしていると
「グレイお兄さん、ワタシもポケモンに触っていい?」
「それは、俺よりスカイに聞いてくれるか?」
抱きついていたスカイの方を見ると頷いていたので
「触っていいみたいだぞ」
「わーい! ありがとう」
ペルちゃんはスカイの腕に触ったり、肩車をして貰って遊んでいる。
「楽しそうだからいいか」
俺は少し離れた所からその光景を見る。
そして、俺達はゆっくり遊んでいると夕方になって来たので
「ただいま。あの、誰もいないのですか?」
「この声はナタルお姉ちゃんだ!」
少しクールぽい声が聞こえたので、ペルちゃんが迎えに行った。
「ペル、声をかけられたら返事をしてください!」
「ワタシは庭にお客さんと一緒にいたから無理だよ」
「それなら、仕方ないですね。あと、お客様を庭に置き去りにしてもいいのですか?」
「そうだった!」
なんか、慌ただしいな。
少しして、ペルちゃんと紫髪のセミロングの少女がこちらに来る。
「始めまして、自分の名前はナタルです。今はアルセタウンのジムトレーナーをして働いています」
「これは、ご親切に。僕の名前はグレイです。横にいるのが、相棒であるガブリアスのスカイです。今日はアイレさんに連れてこられてここに来ました」
間違って無いので、そう喋ると
「あの、アイレがここにいないのは、お母さんに怒られているからですか?」
「ナタルお姉ちゃん大当たり!」
なる程、姉妹でもかなり性格は違うな。
「あの愚妹、また問題を起こしたのですね」
……、ナタルは意外と口が悪い。
「それよりも、ハルヤお兄さんのポケモンはカッコイイよ!」
「そういえば、このガブリアスはグレイさんのポケモンなんですね。相当、鍛えられているのが分かります」
「まぁ、そうですね」
正直、そう言い返すしか無かったので返す。
「あれ? 今日、プリマさんのプライベートのガチポケモンがガブリアスに歯が立たないと聞いたのですが、もしかして……」
……はい、俺です。
その事を伝えると
「やはりそうなのですね。ジムリーダーの本気のポケモンを倒せる人はあんまりいないのでそう思いましたよ!」
ヤバイ、ナタルさんも目が輝いている。
「グレイお兄さん。ナタルお姉ちゃんは戦闘狂だから、強いポケモンを見るのが好きなんだよ」
うん、だろうな。
〔ガウゥ……〕
スカイも若干引いているように見えた。
俺は、なんとかこの状況を打破したいと思っていると
「ナタル、ペル。グレイさんに迷惑をかけて無いかしら?」
カルサさんが玄関から出て来て、こちらに近づいて来る。
「お母さん、大丈夫ですよ。グレイさんにはご迷惑をかけて無いですよ」
「そうだよ。それに、ガブリアスはカッコイイよ!」
「あら、グレイさんのポケモンかしら? かなり鍛えられていて強そうね」
〔ガウゥ♪〕
スカイも嬉しそうに頷いているので良かった。
「それはともかく、グレイさんはどうしますか?」
「それは、アイレに連れて来られたので何も考えてなかったですね」
「ハァ、やっぱりあの子は考えてなかったのね」
まぁ、そうなるよな。
「ご迷惑なら、今からポケモンセンターかホテルで泊まるので大丈夫ですよ」
「えぇー!」
ペルちゃんが驚いている。
「泊まる所が決まってなかったら、今日は泊まって貰っても大丈夫ですよ」
「それだと、カルサさん達に迷惑にならないですか?」
迷惑になるなら、速攻で立ち去るぞ。
そう思っていると
「グレイさん、お母さんが大丈夫と言うなら大丈夫ですよ」
ナタルさんがそう言って来て
「グレイお兄さん、今日は泊まって行って!」
なんで、こんなに懐かれたのかが分からない。
ただ、断れる雰囲気では無いので
「大丈夫でしたら、お邪魔します」
そう言って、アイレ家に泊まる事になった。