そして、アイレの家に泊まって次の日。
「泊まらせていただいて、ありがとうございました」
とりあえず、頭を下げておく。
「いえいえ、アイレが無理矢理連れて来たお客さんだから、こちらこそご迷惑をおかけしました」
向こうも頭を下げて来たので、この話は終わりにする。
少し話した後、家から出て歩き始める。
「さて、グレイ。早速だが、バトルクラブに行こう!」
昨日はカルサさんに散々怒られていたアイレだが、今は普通に復活しているのでタフだなと思う。
「了解だ。でも、バトルクラブは何処にあるんだ」
「それは、こっから15分位歩いた所にある大きな建物だな」
「そこまで距離は無いんだな」
まぁ、許容範囲だな。
そう考えて歩いていると、目の前に大きな体育館みたいな所に到着した。
「ここが、アルセタウンのバトルクラブだ」
「聞いていた通り、結構大きいな」
俺とアイレは中に入ると
「ようこそバトルクラブへ。私はここの所長、プロ・ファソルだ」
30台中盤の角刈りのおじさんが挨拶して来たので
「ご親切に、僕はグレイいいます」
と返す。
「ハハハ、そんなに身構えなくていいよ。朝はこうやって新人トレーナーが来ても大丈夫なように立っているだけだから」
「プロ・ファソルさんはジョーイさんやジュンサーさんみたいに、一族メインで経営しているんだぜ」
それ、アニメでもあったような気がする。
まぁ、それはさておき
「すみません、トレーナーランクの事で来たのですが大丈夫ですか?」
今回、バトルクラブに来た理由を話す。
「まだ、ランクを決められていないトレーナーがいたのか? ただ、君は何歳なんだね」
「今年で13歳です」
本当はもっと年上なのだが、コナ○みたいに体が小さくなったので、トレーナーズカートに書かれていた生年月日と、今日の日付を照らし合わせて答える。
「なる程、他の地方から来たトレーナーなのか。それなら私が説明しよう。まずは、モンスターボールクラスはトレーナーなら誰でもなれるクラスだ」
なる程、そこからランクアップして行く感じか。
「次に、スーパーボールクラスはそこそこ強いトレーナーのクラスだな。その次にハイパーボールクラスは基本リーグに出る事が出来る腕利きのトレーナーばかりだな。最後にマスターボールクラスはリーグトレーナーなど超凄腕のトレーナーばかりのかなりエリートのクラスだ」
かなり長かったが、大体分かったが
「あの、ランクアップにはどうすればいいのですか?」
「それは、基本的には昇格試験を受けて合格したらなれるぞ。たた、マスターボールクラスだけはここでは受けられない」
やはり、1番上は相当難しそうだな。
「まぁ、まずは受付でトレーナーズカートを提出して、モンスターボールクラスになる事だな」
そう言って、プロ・ファソルさんは俺達を受付の場所に連れて行く。
そして、受付の人にトレーナーズカートを提出して
「はい、グレイさんはモンスターボールクラスになりました」
と言われて、トレーナーズカートを返される。
「さて、これでモンスターボールクラスになったので、この施設の説明をするぞ」
「はい、よろしくお願いします」
俺達は受付から離れた所にある椅子に座って説明を聞き始める。
「バトルクラブでは、トレーナー同士が戦ったりするバトル、ポケモンを鍛えたりする訓練場、昇格する為のバトル戦、大会などの主催などがあるぞ」
結構色々やっているんだな。
「グレイ、私は訓練場に行って来てもいいか?」
「別にいいぞ」
「じゃあ、また後で」
アイレはあんまり理解出来ていないようだったな。
「彼女は自由人なんだな。それは置いておいて、説明を続ける」
長い説明を聞いた後、俺はバトルクラブにあるバトルフィールドの観客席に座る。
「今戦っているトレーナーはモンスターボールクラスだな」
モニターに映っているトレーナーの顔写真とポケモンを見ながら、そう思う。
「バトルは3対3のバトル。どちらとも最後の一匹か」
マンキーとコイルの戦いだな。
「コイル、〈でんじは〉」
〔リリィ〕
コイル〈でんじは〉がマンキーに当たって痺れているが
「負けないでマンキー、〈からてチョップ〉」
〔プギィ〕
マンキーの〈からてチョップ〉がコイルをかすめる。
「今の状態だったらコイルが有利だが、タイプ相性ではマンキーが有利だな」
俺がそうやって観戦していると
「隣座っても大丈夫かい?」
深緑色の髪色をした青年が声をかけて来る。
「大丈夫ですよ」
俺は振り向いてそう答えた。
「ありがとう。後、今やっているバトルの事で何か言っていたよね」
「はい、どっちが有利かを考えていました。
「それで、君が勝つと思うのはどっちかい?」
今の状態なら
「おそらくコイルですね。相手はマヒ状態になっているので〈でんきショック〉や〈マグネットボム〉などで距離をとって戦えば、物理メインのマンキーは勝ち目が薄いですね」
「なる程」
そして、俺の予想通りコイルが勝利したので
「君の予想が大当たりだね」
「はい、当たって良かったです」
正直、コイルのトレーナーが近接戦をしていたら負けていた可能性が高いので、距離を取って戦ってくれたので良かった。
そう思っていると
「少しいいか?」
野太い声が聞こえて振り向くと、ボディビルダーみたいな男性がいた。
「あの、僕に何か用ですか?」
「昨日ジムリーダーの本気のポケモンを倒していた坊主だな。オレはガング、ハイパーボールクラスのトレーナーだ」
なんか、嫌な予感がするのだが
「悪いが、1対1の真剣バトルをしないか」
やっぱりか……。
でも、断れる雰囲気では無いので
「分かりました。こちらこそ、よろしくお願いします」
俺とガングさんのバトルが始まる。