瀬笈葉を愛しすぎてる人が鬼滅の世界に転生して植物のような特異体質を得て日輪刀を食った話   作:カラー・ロザリオ

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あの三姉妹いまだに見分けつかない。
ちなみに勢い余って然葉も斬りつけたことは炭治郎本人気づいていません。


機能回復訓練

やばいやばいやばい。炭治郎大丈夫かな。いくら原作では大丈夫だったとしてもバタフライエフェクト、俺の行動でダメにならないよね。一応義勇さんとしのぶさんが味方についているから……

 

不安を誤魔化す為に怪我の確認をしよう。

骨折及びしのぶさんの屋敷にて治療してもらった俺はベッドでゴロゴロ過ごしていた。

擦過傷多数、足、腕に切創、全身筋肉痛重ね肉離れ、左肘、肋骨、を強打骨折、両足を疲労骨折していた。

炭治郎よりひでぇ。まさか左肘も骨折してたとは、通りで痛かったわけだ。長い間の呼吸、及び長距離の全力疾走のせいで疲労骨折してたのか。でも仕方ない。あの短時間で山中を走りきるには反動なんて気にしてられなかった。

 

善逸。原作と同様。

 

伊之助。右腕三ヶ所、左足左腕骨折、右肩ヒビ。喉には影響なし。

 

一応お父さん鬼を倒せたから伊之助は元気あるんじゃないかと思っていたけれど、原作同様に元気がない。一人では勝てずに死んでいた事が堪えたようだ。表情がわからん。

 

「うるさいぞ善逸! 」

「いやぁぁぁぁぁぁ!! 」

「薬ぐらい飲め! 」

「飲めって言うけどさ! すっごい苦いんだよ?! 一日五回も飲まないといけないの! ただゴロゴロしていれば治るお前とは違うんだよ!」

 

善逸とは同じ部屋になったとき、知り合いになった。竈門兄妹の話で一度は盛り上がったもののギャーギャー騒ぐ。

 

「森の無数の植物たちより善逸一人の方がうるさいぞ!」

「そりゃそうでしょうね! 植物はしゃべらないからね!」

「植物達だって喋れるぞ! お前めっちゃ耳良いんだからよく聞いてみろよ! 」

「俺耳良いこといったっけ?!」

「植物達で噂になってるわ! 雷に打たれて髪の毛が黄色になったとか! 修行から逃げ出したとか! 桃投げつけられたとか! 年下に守ってもらおうとしてたとか! とんでもない行き恥さらしとか!」

「言い方ぁ! 植物って喋れるの?! ねぇ! 何で悪いところばっかなの?! 良いところとかないの?!」

「知らん!」

 

本当は感謝されていたけど。お兄さん鬼倒してくれて。耳がめっちゃ良いからいつか自分達の声も聞こえるようになったくれるかもと期待していたし。

 

「嘘だよね?! 音が聞こえるもん!」

「静かになさってください!」

「静かにしますので栄養のある土と水をたっぷりください!」

「用意しました!」

 

受け皿まであって、随分と用意周到なこと。早速おいて右腕を袖を捲って突っ込む。そうすれば早く治るから。最初は土の上で寝ようとしたが着替えとう片付けとう色々と不便なため腕だけになった。

用意してもらう理由を言っても最初は信じてもらえずリスカして早く治るのを実演したらすっげぇ怒られたが認めてもらえた。

 

暫くすると炭治郎が隠の人に背おられてやって来た。

 

「炭治郎! 無事だったか! 禰豆子は大丈夫なのか?!」

 

そう、一番不安だったのが原作より酷い怪我の禰豆子なのだ。風柱である不死川の実演により禰豆子が人を襲うことを証明しようとした。禰豆子は我慢できたのか?!

 

「ありがとう然葉! 禰豆子の為に!」

「どういうこと?!」

「しのぶさんが自分の血を取り出して禰豆子が人を!」

「わーわーわー! 炭治郎! 後で聞く! 後で聞くから今は隠の人達に仕事をさせてあげて! 背負った状態で会話されても隠の人達困るから!」

 

まだ禰豆子の事が認知されてないから! 色々と騒いで落ち着いた後、柱合会議で何があったのか聞かされた。

 

柱は最初炭治郎と禰豆子を処刑しようとしていたがしのぶさんが自分の血を取り出して禰豆子が人を襲わないことを証明した後、十二鬼月を倒した功績から無罪と今後も今まで通り、鬼殺隊として活動すること、禰豆子を鬼殺隊にいることを蟲柱として認めたこと。

義勇さん、炭治郎、鱗滝さんが腹を切る手紙を読み上げた後、しのぶさんが俺の腹を斬ることを追加した。

 

「それも然葉がしのぶさんと取引したからだって言うんだ! 禰豆子の為にそこまで、すまない! ありがとう!」

「お、おう」

 

俺まで腹を斬ることにされてるんだけど。ふざけるな。禰豆子、絶対に人を襲うなよ。絶対だぞ!

それにしても不死川ではなくしのぶさんか。禰豆子が人を襲わないと証明できたらっと言っていたから。でもこれで血を抜かれるのか。

 

それからの日々はうるさい善逸、静かな伊之助、励ます炭治郎、独り言(窓際にて植物との会話)の俺。好きあらば呼吸をしていたのと土から栄養を摂取していたために誰よりも早く治り、いち早く機能回復訓練を行うことになった。

 

「いででででででで!!」

 

三姉妹の体引っぱりするやつあれ痛い。訓練の為に呼吸は無し。だから痛みが緩和しないからマジに痛い。

おいかけっこはアオイに勝てたのだがカナヲには勝てない。全集中・常中を会得しないと無理やな。問題は反射訓練、湯呑みをかけるやつ。まさかの致命的な欠点が浮き彫りになった。

 

「ずぶ濡れだ……」

「然葉さんは反応が遅いんですよ。咄嗟の判断ができていません」

 

アオイにすら全く勝てない。

そう、原作を知っているからと、どうすればいいかあーだこーだ考えながら行動しているために動体視力が低いのだ。反射神経も鈍い。前世の記憶があることによる生まれつき考えすぎる癖が原因だ。

 

「アオイ、すまないが暫く機能回復訓練をサボらさせてもらう。単純に反射神経が鈍いからそれの向上と全集中・常中を会得したい」

 

なるべく思考を停止させて自然の流れにのり、逆らう。神経をより尖らせる為に。生きるために山で過ごしてきた五年間とは違う。洗練する為に過ごす。常に呼吸をする。集中力を上げる。一枚目 深緑の温もりに頼らずに深緑の呼吸を出来るようにする。寝るときは戻ってきて三姉妹に頼んで呼吸が出来てなかったら叩き起こしてもらう。

 

炭治郎と伊之助が訓練に参加し、善逸も訓練に参加する頃。俺はついに全集中・常中を会得した。元々会得しやすい呼吸であると自覚はしていたがここまで早く会得できるとは思わなかった。

 

「アオイ、訓練を再開する」

 

鬼ごっこはカナヲに勝てた! 湯呑みもアオイに勝てた! 後はカナヲだけ! 頑張れ! 頑張るんだ!

 

「あっ?!」

 

薬湯をかけられてしまった。だが善戦できた。勝てる日も近い。反射神経をもっとよくなるように訓練を続けて、呼吸も深緑の呼吸をもっとすぐに、もっと出来るようにしなきゃ……そして、()()()を完璧にしないと。猗窩座に、おそらく俺は、たった一撃の為に無限列車までの時間全てを捧げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読者の皆さんは東方自然愈、瀬笈葉を知っていますか?

  • 知らない。
  • ちょっと聞いたことがある程度
  • ゲームはやったことないけど動画とかで
  • ゲームやったことあるから物凄く知ってる。
  • 愛してる。好き。幸せになってほしい。

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