瀬笈葉を愛しすぎてる人が鬼滅の世界に転生して植物のような特異体質を得て日輪刀を食った話 作:カラー・ロザリオ
煉獄さんが戦っている。上弦の参のアカザと戦っている! 早くしてくれ炭治郎。善逸を連れてきてくれ。原作通りなら煉獄さんの戦いは長くは続かない。だからあることをしたいのに戦いの間に入れない。このままじゃたった一撃の為の行動ができない!
「破壊殺・空式!」
「肆ノ型 盛炎のうねり!」
見えない。目で追えない。まずい! あの二つの技がぶつかるってことは、この後に"破壊殺・乱式"と"炎の呼吸 伍ノ型 炎虎"がぶつかり合って煉獄さんが取り返しのつかない傷を負う。考えている時間はない!
「上弦の参! 少しだけでいい! 待ってくれ! 」
剣士としては恥ずかしいけれど、鍛え抜かれた柱の煉獄さんには侮辱になってしまうかもしれないけれど、俺は煉獄さんを死なせたくない!
「戦いに待つことなどない! 瞬く間もない死闘それこそが強き者の戦いだ!」
アカザは俺を見る。何か驚いた表情をする。その瞬間、煉獄がアカザの腕を切り落とした。
「?」
一瞬だけど、アカザが隙を晒すほどに
『口調が違ったから驚いたのかもしれないです』
口調?
『はい。さっき避け続けた時に少し会話をしたんです。その時は私の口調でしたので、今は然葉さんの口調です』
いや、口調で驚くような奴じゃないだろ……瀬笈だったからか! そうだ! アカザは闘気で感知する。体の所有権が違えば闘気も違う。同じ体から別人の闘気になっているんだ。感知能力の高いアカザからすればその違いをはっきりとわかる。二重人格にも会ったことないと考えれば何百年生きた後の初めての存在。そりゃ驚く。
…………瀬笈、今思い付いた。突っ込むぞ!
『はい!』
俺は走り出す。アカザに殺気を放ちながら。今の俺では間合いに入った瞬間に"死"ぬだろう。それはあくまでも煉獄さんも対処できない間合いのみ。後ろから近づけばそれは本当にアカザの腕や足一本分だ。破壊殺・羅針が展開されている今、体の所有権を交互に変えればアカザは嫌でも気が散るだろう。異質と言うものはそういうものだ!
「俺と杏寿郎の戦いの邪魔をするな!」
「近づくな! 間合いに入れば死ぬぞ! 距離を取れ! 命令だ!」
「すみません煉獄さん。それはできないんです。この体はもう、俺の意思のみでは止まることは無いんですから。そしてアカザ」
俺は日輪刀を前につきだす。アカザは俺の方を見ていた。邪魔な俺を先に倒そうとするだろう。だけど、俺は倒されない。何故なら
「お前にとって俺は天敵すぎた」
次の瞬間、アカザは俺を見失った。直後に煉獄に隙を晒している事に気付き距離を取る。だが疑問に思うだろう。"隙があったのに攻撃されなかった"事に。
そして困惑するだろう。鬼殺隊の俺が同じ鬼殺隊の煉獄さんの刀を掴んでいることに。
「上弦の参が見逃したのか!? いや、そんな筈はない! あれほど力のある鬼が目の前で敵を見落とす筈がない! 然葉少年、今何をしたんだ!」
煉獄さんも困惑してくれて良かった。おかげで
俺の体質と呼吸が植物で良かった。じゃなきゃ、光輪刀の誤法の一瞬の光で目眩ましした後に植物の気配にしてアカザの羅針をすり抜けることはできなかった。
「それは言えません。敵に聞かれたら対策されてしまいます」
「うむ! 手の内を晒すようなことはさけるべきだな!」
「ですが、一つだけなら盛大にお見せします」
俺は煉獄さんの刀を力を込めて握る。名前を教えてその場から離れた。
「お館様が言っていた"日の光を吸収できる体質"はこう言うこともできるのか!」
「杏寿郎。なんだそれは」
煉獄はそれをアカザに向ける。
「上弦の参! この"光輪刀の誤法"がお前の骨の髄まで焼き滅ぼす!」
次回は柱×光輪刀やで。
読者の皆さんは東方自然愈、瀬笈葉を知っていますか?
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知らない。
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ちょっと聞いたことがある程度
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ゲームはやったことないけど動画とかで
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ゲームやったことあるから物凄く知ってる。
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愛してる。好き。幸せになってほしい。