ゼルダの伝説〜異世界の兵士共 NS(イセカイのツワモノドモ ニュー・ストーリー)〜   作:油揚げパン

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ゼルダ姫のお仕事 前編

 ハイラル王国にあるハイラル城のゼルダの執務室、リンクと同い年ながら、女神ハイリアから受け継ぐ知恵により多くの事柄をこなすゼルダ姫だった。まだ政治には深く介入出来ないが、国を動かす時の為に王国の自治をする様になっている。

 

 「姫様、今週の週間天気の期限が迫っております。」

 

 「ゾーラ川に作る治水工事で激流を緩和作が滞っております。妙案はございませんでしょうか?」

 

 「ルピーの増産の件ですが国王のままに進めた場合の不足予測を…」

 

 「時の砂の使用許可の要請が来ております。こちらにサインを…」

 

 

 そしてゼルダの机の上には女神の知恵に預かろうとする素案書でゼルダ本人の姿が埋もれる程積み上がっている。

 

 「……ふぅ」

 

 ゼルダは両手を合わせ、祈りを捧げると女神の知恵がフル回転する

 

 「天気は4日後風が強くなる。収穫の果物は早目に収穫するのを勧めて下さい、ゾーラ川はゾーラ族に川に段差と段差の間に溜池を作る事を勧めて下さい。そうすればハイラルバスやハイラルドジョウのの逃げ場が出来るから協力的になってくれるはず、ルピーは緑ルピーは減産してその分赤ルピーと青ルピーを2割増産すれば1ヶ月後には改善します。時の砂は……『ペラ』…この土壌で使用すると土が死んでしまいます。シーカー族のカスイ農産管理長に頼んで豆類で備蓄してる物があるから少し別けて貰って肥料に混ぜて貰って下さい。確かカビでダメになりかけてる物があった筈だから火で焼いた跡その灰を混ぜさせて下さい。あとニホンから穀物、白米と言う穀物の安全性の報告がまだですが伺ってますか?」

 

 「すぐに確認いたします。「ゼルダ様」」

 

 「インパ、予定が決まったの?」

 

 「日後のスケジュールが確定しました。ハイラル城下町に銭湯を出店したいと言うゴロン族が申請をしております。開業の為の視察を明日行います。その後、時の神殿にて行われるハイリア祭の予行が行われます。」

 

 「視察?」

 

 「はい、我々でも事故が無いよう確認しましたが、ゼルダ様に直接利用しての確認と思いまして…とはいっても何時もの姿ですが」

 

 「わかりました。…大きなお湯の池…フフ♪」

 

 ゼルダは初めての大きなお風呂を楽しみにしている

 

 「ですので、明日予定していたハイラル王国と帝都を繋ぐ道の工事計画を…今日中にお願いします。今日中に終われば後はブラモンと相談しますので」

 

 ドカ!っと置かれた巻物で更にゼルダが隠れてしまう。

 

 「……」

 

 若干怒ってますと言う目をするゼルダ姫

 

 「ゼルダ様、そんな目で訴えられても困ります。コレさえ乗り切れば明日は公務とはいえ、ほぼ休みの様な物ですよ」

 

 「…………」

 

 「そんな悲しそうな目で見ても現実は変わりません」

 

 「あーもう!インパ!、お茶を入れて!」

 

 「…ジャムは多めですね。かしこまりました。」

 

 ゼルダは諦めて、ふと外の青空を自由に飛び交うトリが目についた。

 

 「(リンクはいいわね…自由に外で色んな物に触れて、遊んで…私は自分の姿で自由に外に出る事も出来ないですのにぃ!)」カリカリカリカリカリカリガリガリガリ!

 

 羽ペンを取るゼルダはドンドン筆圧が強く苛立ちを見せつつも目の前の案件を消化する。

のだった


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