ゼルダの伝説〜異世界の兵士共 NS(イセカイのツワモノドモ ニュー・ストーリー)〜 作:油揚げパン
一部を除き、ある意味案の定に
だが、国会招致までの時間はそこらで”
「……生地はしっかりしてるけど……動き辛いなぁ……」
”時の勇者の時代”には存在してなかったが……
そんな”心のメモ書き”も、(あまり変わり映えしないが)見た事のない風景の連続に、徐々に薄れていくリンク。だが、国会に行く道中……ハイラル場門とかにあった大きな”お堀”の横を通った際にふと彼は異変を感じた。ルピーや”鉄の馬”に対する心配でも……況してや、昼間の”ギュウドンorコッコより小さい卵”に当たった訳じゃあない……。こう……何故か、革製の指抜きグローブを嵌めた左手が、疼いて仕方ない感じなのだ……。当の本人は、この事がイタミ達の耳に入れば、以前の”
◆
”ビックなクルマ”で走り続ける事しばらくして……リンク達特地ご一行様は、ニホンの
「……ヤバい。前に侵入した”ハイラル城”より豪華だぞ……!?」
巡回する衛兵も居ないにも関わらず……趣向は違う物の、赤々とした
「あれが特地の人間……」
「人間だよな?」
「女の子ばかりね」
「あの少年が……」
「最後のコ、何持ってるの?」
様々な思惑を持った元老院の人達に、奇異な目で見られていたリンク達。あまり気分の良いものではなかったが、またもハイラルにはない場所として物珍しげに見回していた時……司会席と思われる場所から、進行役らしき人が議会を進め始めるのであった……。
『え〜皆さん静粛に。これより、特地に関する参考人質問を開始します。質問者、
タルミナの中心地にある”クロックタウン”。そこの”
『自衛隊に保護された特地住民・民間人犠牲者、百五十名……。コダ村避難民総数六百名、難民キャンプ収容総数二十六名……』
まだまだ読み書きを含め、”ニホンゴ”に関しては勉強が必要だったリンク。だが、それでも全く学んでいない者とは違うワケであり……パネルを見た際に何となく、現在話している女の人が”イチャモンオバちゃん”臭いなと感じるのであった……。
「伊丹参考人、単刀直入にお尋ねします。自衛隊の保護下にあった避難民……その四分の一である約百五十名が、通称ドラゴンの犠牲になったのは何故でしょうか?」
「え〜それは、ドラゴンが強かったからじゃないですかねぇ……?」
「私は自衛隊の方針や、政府の対応に問題は無かったかと聞いているのです! 現場指揮官として犠牲者が出た事に対して、どう受け止めているのですかッ!? その答弁はあなたの”力量不足”であり、保身欲しさにする”タダの責任転換”ではないのですかッ!?」
「大勢の方が亡くなってしまった事は……残念に思います。後、力不足を感じましたね。……銃の威力に」
「……ハァ?」
「ハッキリ言って豆鉄砲でした。あの時”メ○粒子砲”や”超◯磁砲”が合ったら、もっと多くの人命を救えたのに……。大体、皆さんは
「何だ! その答弁はッ!?」
「不謹慎だぞッ!?」
「……え〜皆さん? 大変恐縮ながら、本省から補足説明をよろしいでしょうか?」
『……承認しましょう。では防衛副大臣、渡辺良三君』
「特地甲種害獣、通称”ドラゴン”のサンプルを解析した結果……鱗の強度はタングステン並。
その際に議会に居る一堂が、一斉に引くようにザワめきをするが……それも長くは続かず、話題はすぐにレレイ達へと移り変わった。まず、レレイへの質問はキャンプで必要な物がチャンとあるか確認された事だった。これにはリンクも首を傾げんばかりに、『
主に、二人
「……え〜では、リンクさん? ドラゴンに襲われた時、自衛隊の行動に問題ありませんでしたか?」
「……あの”ジュウ”と言う武器、ドラゴン、全く効いて無かった。もっと良いソウビ持ってる、ニホン、あげて下サイ」
「……日本語がお上手ですね。リンクさんは、ハイラル王国の出身と資料でお伺いしてますが……具体的に、ハイラルは何処にあるのですか?」
「……アルヌスから東、エポナで二ヶ月ぐらいの所にありマス。デュマ山脈、帝都近くの海まで行く、テルタ街がある。そこから北上シテ、氷雪山脈がある。自分達、一番高い山を、”ラネール山”、言ってマス。その山、北東に超えたサキ、ハイラル王国、ありマス」
「では、どうしてハイラル王国を出たのですか?」
「……ヤクソクとトモダチを探すタメ。占い師にキいた。西に向かいなさい、言われた。拠点、作って、情報収集。無イ、旅をスル」
「……友達とは?」
「妖精。ニタモノがありました。ケンモンでダメ、今は持ってナイ」
「……すみません、再び恐縮ですが……本省から少し補足をよろしいでしょうか」
『……承認しましょう。では防衛副大臣、渡辺良三君』
「お預かりした妖精は、日本でどんな影響が出るか不明だったのでお預かりしました。急ぎの為、資料は皆様にお渡し出来ませんでしたが……こちらがそのお預かりした妖精になります」
そうして出されたのは、オレが持っている”写し絵”よりも……遥かに
その大きさに思わず驚いていたリンクだったが……予想外な質問が、幸原議員から出て来るのであった。
「ところでリンクさん? ”マスターソード”は持っていますか? また、ハイラル王国には”マスターソード”は置いてあるのでしょうか?」
……ッ!? なんでマスターソードを知っているんだ? イタミが言ってた、物語か?
「……それには答えられナイ」
「……では”神々のトライフォース”は存在するのでしょうか?」
「……その質問の答え、話せナイ質問」
「どうして話が出来ないのですか?」
「〈……お前、何でそこまで聞きたがる……?〉」
「あなたは何故その質問をするのか……と言っている」
レレイがそう通訳するその言葉に、リンクはマイクスタンドを握っては、魔力を高めてゆく……! どうしてかと言えば、コイツは【トライフォース】を狙う敵なのか……そこの見極めを行なっていたのだ。
ただその反動で、マイクスタンドの金属が
【不味い!? ”イタリカの鬼門番”が出てきちまうだろッ!?】――尋常じゃあない気迫を、リンクから感じ取っていた伊丹。本能的に不味いと思った彼は、これから巻き起こる”
「議長ッ! 幸原議員は、本議題の主旨に全く関係ない質問をしておりますッ!」
「……伊丹参考人の主張を認める」
「では……特地や帝都では、ハイラル王国の風習はあったり……交流はあったりしますか」
「……あんまり無いデス。理由、ハイラル王国の地形、ある。ハイラル王国、入る、五本の道、ありマス。ヘブラ山……雪山、超えルート。ゲルド砂漠、超えルート。フローネの森、超えルート。デスマウンテン……火山、超えルート。
「……えっ? 死ぬ……のですか?」
「エルフ、森、ルート、一番優しい。慣れない人、その森、迷う。食べ物、困ル。森の物、食べる、呪い、受ける。死ぬ、スタルフォス……死体なっちゃう、森、歩き周る、日光、当たる、消滅スル。
火山、ルート。トッテモトッテモ熱い、普通、人間、五分入れれば、大した者。
砂漠、ルート。天然、魔力、砂嵐、ビュンビュンある。大体迷う、流砂、巻き込まれる、死ぬマス。
ヘブラ山、ルート。大きい、獣、タクサン、良く襲われる。夏、獣、餌、欲しい。縄張り、争う、激しくなる。近付く人、イナイ。冬、寒スギ、身体コオル。
川、ルート。途中、高い滝、アル。滝登り、出来ル、種族ダケ、ソコ、通れる。
理由、以上。外の人、ハイラル、入る、難シイ。街で、話、タマ二魔道士、腕、覚え、ある探検家、挑戦。けど、返り討ち。聞いてマス」
「……でっ、では! ハイラル王国の人は、どうやって出入りしているのですか?」
「シーカー族、作る道具。抜け出す為、アイテム、アル。それ、使う。元々、それぞれ種族、いる。その人達、頼厶。例える……コレ」
そう言ってリンクは、”ポーチ”から【