DOG DAYS ~龍の力を持つ土地神~   作:終わり無き夜空

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4話

私が虹の結晶に眠ってから何日何週何ヵ月経ったのでしょうか?でもまだ聖剣や神剣の気配はしていない。それでも【死ぬ気の炎】で虹の結晶を破壊は叶わず、もし破壊出来たとしてこの繋がれている鎖しかも只の鎖ではないみたいだし……意識はもう外には出せないみたいですし。やっぱり待つしかないのですね。

 

そうして、月日が流れてナハトが約束した約一年が経ってそこには【勇者様帰還歓迎興行】を終えた三人の姫と三人の勇者がいた。そしてレオとミルヒはナハトとの約束を果たすために勇者である【シンク】【レベッカ】【ナナミ】まだ小さかった【クーベル】に頼みレオとミルヒがナハトを復活させるため力を合わせる

 

「いいですか?皆さん」

 

『うむ!/はい!/なのじゃ!』

 

レオとミルヒがナハトを想いクーベル、シンク、ナナミ、レベッカに繋ぎナハトも元へと逆召喚された、逆召喚された場所は真っ暗な空間に真紅と純白と漆黒と蒼碧の4つの鎖がナハトを縛っていて全体的に虹の結晶が包んでいた

 

「ナハトお兄様!/兄上!/ナハトにぃ!」

 

「あの人が姫様やレオ様、クーベル様がお兄さんのように接していた人」

 

「お兄さん…?お姉さんじゃぁなくて?」

 

「綺麗な人だよね」

 

「どうすればお兄様起きるのでしょうか?」

 

と、皆で考えていると。突然各国の宝剣が反応したすると宝剣が待機状態から本来の武器の姿になり虹の結晶を削るように斬りつけるすると虹の結晶にヒビが入り砕け散った。だけど、ナハトは鎖に吊るされていた

 

「……ぅぅん、おはようございます。レオ、ミルヒ」

 

「お兄様!/兄上!」

 

「おや?あなたはクーベルですか?」

 

「な、なのじゃ。ウチのこと覚えておるか?」

 

「えぇ、覚えていますよ。あのときは体調を壊していませんでしたね」

 

ナハトはレオやミルヒ、クーベルと直接話せることが内心嬉しく思っているもちろん尻尾にも出てない。ナハトは鎖によって縛られ吊るされているがナハトは呼吸を整えて全身に力を入れ鎖を引き千切ろうとするが鎖はビクともしない。だからナハトはすこし本気を出すことにした

 

「皆さん、すこし下がっててください でないと怪我しますよ?『覚醒』【終焉狐之世界虹涙(フィーネヴェルト・イーリスクライ)】」

 

すると、ナハトの姿が変わった。虹色の瞳に右目には虹色の死ぬ気の炎服装は黒の和服に紅の帯、背中には桜の花びらがあり足の所には赤い雲がある。フード付きの白い羽織そして首には西洋龍が巻き付いている腕には【真紅の赫天龍神帝(クリムゾン・ゴッド・アポカリプス)籠手(ギア)】【神意の白銀魔神龍皇(サンクチュアリ・クェーサー・エクリプス)籠手(ギア)】脚には【無限の夜闇皇龍王(ウロボロス・インフィニティ・ディアボロス)(フェルム)】【神威の虚無煌龍妃(ウルカロス・ヴァニスタ・ヴォルカニカ)(フェルム)

尻尾の数は二十四尾は全部死ぬ気の炎を纏っている

 

『え!?』

 

「…アポカリプス ウロボロス」

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

『Infinity!』

 

「す、すごい」

 

「うん」

 

そして、ナハトが全身に力を入れ鎖を引き寄せながら鎖に負担をかけ徐々に壊していくすると暗闇の中から魔物が現れた

 

「どうしてこんなところに!?」

 

「儂らで兄上を守るのじゃ!」

 

『はい!』

 

「いいえ、大丈夫ですよレオ。勇者様たちもそこを動かないでください ウルカロス」

『【虚無煌龍妃の無次元執行(ヴァニスタ・バニシング・シフト)】』

 

すると、魔物が力なく倒れた。そしてようやくナハトは鎖を千切り自由となった。そのあとはレオやミルヒたちを地上に戻すことしナハトはこの地下から自力で出ないといけない

 

「ダメです!/ダメじゃ!/ダメなのじゃ!」

 

「ふふ、大丈夫ですよ」

 

それでも引かない三人の額を順番にトンと当てた

 

「許してください。またあとで…ですよ」

 

『……』

 

レオたちは飽きられたのかナハトの力で地上に戻りナハトの帰りを待つのだった


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