「凉おつかれ! みんな集まったぞ」
日向がタオルとスポドリを渡してくれる。
「ありがとう日向」
「おい遅刻くんお前町内会チーム行ってくれるか?」
「あぁー、はい。いいですよ。サイドですかミドルですか?」
「それは町内会のやつと話してくれ」
あ、俺戦力としてみられてないやつ。
「旭さんだ!」
ワイワイ始めてる。
「きみ、とりあえずミドルお願いできる?」
「あ、はい」
聞くところによると来れるはずだった大学生が来れなくなったらしく自分がミドルブロッカーとして入ることになったらしい。
さてさて試合が始まりましたねぇー。スガさん寄せ集めチームなのに合わせるの上手いなぁ。あと何故だかわからないんだけど俺にばっかりサーブを打ってくる影山くんは何したいんだ?
「ゴメン! ロン毛の兄ちゃんラスト!」
月島たち3枚で塞ぐのね。
ブロックされたボールはまるでコマ送りのように落ちていく。
ボールと床の間に一枚の受け皿が入る。
「うぉぉー!! 上がったぁぁ!!」
西谷先輩の右手がボールを繋ぐ。
「だからもう一回トスを呼んでくれ!! エース!!!」
スパイクフォローされたボールをスガさんが旭さんへと届ける。
打ち切られたスパイクは静寂を生み、余韻と共に驚愕の景色を生む。
「次はおれの番です!」
「日向めっちゃ張り切るの良いけど下手がバレるよ」
「凉うるさい! 凉こそ今のところ何もしてないじゃん」
「残念でしたぁぁ! 俺は先輩たちの顔を立ててサポートに回ってただけでしたぁ」
「なぁ先生。あの遅刻くんは?」
「あぁ凉くんですか。彼はなんと言うか僕にもわからないです。そこはマネージャーの清水さんに聞いてください。彼女たちは姉弟なので」
「マネ、教えてくれねぇか?」
「凉はただやろうとしない風に見せてるだけです。凉が練習を真面目にしてないのは練習は人に見られる物じゃないってミニバスやってた頃に言ってたからだと思います」
「なるほどなぁ、これまた扱いづらいやつだな」
「凉! ラスト!」
「体勢悪いよーw」
「止めるぞ!」
3枚ついたブロックの内側、抜け穴に体を反転させながら思いっきりスパイクをする。
「なんだあのインナー……」
「日向、俺はやらないだけで全部できるよ?」
俺の爆弾発言で周りが凍りつく。
日向と影山の熱視線以外が自身に突き刺さる。
「やべーべ、お前」
「旭さんそんな引かないでください」
「いや、全員引くだろあのインナースパイク」
「凉お前ほんとすげーな!」
旭さんやスガさんが真顔で引いてるのを見て悲しくなってしまう。
「みんな褒めないで、凉がちゃんとしなくなる」
「ねぇさん変なこと言わないで、コーチに使えるアピールしただけだから」
とりあえず試合は終わって勝者は町内会チームだった。
そして課題としてはレシーブ。拾わないとまずスパイクまでつながらないからねー。
淡々と時間は過ぎ、GW初日5月3日。猫が来る。
コロナで最近すごいですねーまぁコンビニと寿司屋のバイトで気にせず働いていますが。
評価していただいた皆様と誤字を指摘していただきありがとうございました。
それではどうぞよしなにご容赦を