帰宅部女子高生、ゲームで遊ぶ。   作:ジョン5

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ミリオンミニゲーム1

「ああ、今日も学校疲れたな。なあ、江奈?」

江奈の部屋で大の字になった美子が言った。

「……当たり前のように私の部屋にいるわね、あんた」

江奈が言った。

「しょうがねぇだろ、家にいたってやることねぇんだから」

「やることないなら部活でも入れば?」

「……それはやだな」

「……私もそう思う」

江奈の部屋の中は数秒の静寂に包まれた。

「……よし、一回落ち込んだ所でゲームでも始めるか」

「……斬新な導入ね。まあ、いいけど」

「今日もハードなゲームに挑戦! ……と、いきたいところだが」

「ん?」

「ここのところ、ゲームのやり過ぎで疲労がたまっているからな。今日は趣向を変えて……」

「え?」

美子はカバンから何かを取り出した。

「じゃん! その名も「ミリオンミニゲーム」だ!」

「結局ゲームかよ! 疲れてんじゃないのかよ!」

「いや、だからゲームの疲れをミニゲームで癒すんだよ」

「……あんたも大概、ゲーム廃人の思考回路してるわね」

「お前には言われたくないな。まあ、詳細を説明するとだ。このゲームにはタイトル通り、沢山のミニゲームが収録されているんだ」

「なるほどね。しかし、ミリオン、百万とはハッタリ利かせすぎじゃない?」

「いや、ハッタリじゃない。実際に百万種類のミニゲームが収録されているんだ」

「……は?」

「え?」

「いやいや、容量どうなってんのよ。それもおばさんからもらった一昔前のソフトよね?」

「そうだけど?」

「……オーパーツにもほどがあるわね」

「おぱんつ? よく分からんが、始めようぜ」

「……はい、そうですね」

 

「ソフトを入れて……と。はい、起動!」

江奈の掛け声と共にテレビ画面が切り替わり、スタート画面が表示された。

「まあ、今日は息抜きってことで、肩の力を抜いて純粋にミニゲームを楽しむとするぜ」

「四六時中肩の力抜きっぱなしの奴がよく言うわね」

「……何か言ったか?」

「別に」

「まあいい。じゃあスタートぉ!」

美子はスタートボタンを押した。

 

『遊びたいミニゲームを選んでね!』

 

「……何か馴れ馴れしいな」

「そこ引っかかるとこぉ!?」

「だってよ初対面の相手だぜ。この態度はないだろう」

「いやいや、親しみやすくていいじゃないのよ」

「そうかぁ? まあ今回は大目に見てやろう。次から気を付けろよ!」

美子がテレビ画面を指差しながら言った。

「……誰に向かって話しているのだか。もう、バカなことやってないで始めなさいよ」

「分かった、分かった……えーと」

美子は無言で選択画面のページをめくった。

「……マジに百万種類ありそうだな」

「……こうなるともう逆に不便ね」

二人は額に冷や汗を浮かべた。

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