帰宅部女子高生、ゲームで遊ぶ。   作:ジョン5

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バトルレーシング3

「ふーっ、やっと毒沼から脱出できたぞ」

美子が言った。

「かなり時間とられたわね。まあ、幸い順位はまだ三位だけど」

江奈が顔をしかめながら言った。

「まあでも、運次第ではあるが、前のマシンを抜かすことが可能だということは分かった。最後まで諦めねーぞ」

「そのいきよ、美子……にしても四位のマシン遅すぎないかしら?」

「後方車両のことはどうでもいいよ。ウチらの相手は前の二台だ」

「……それもそうね。あっ」

「お、前のマシンが見えてきたな。マシンの真横スレスレから抜かしてやる」

「また余計なことを。せっかくのチャンス、油断すんじゃないわよ」

江奈がそう言った次の瞬間、相手のマシンの車体から、巨大な刃物が現れ、美子のマシンを突き飛ばした。

「はぁ!? なんだそれ!?」

「……なるほどそういことね」

「どういうことだよ?」

「どうもこうも今のがこのゲーム、「バトルレーシング」のバトルの要素ってことよ」

「……マジかよ。これじゃあ近寄れねぇぞ」

「落胆するのにほまだ早いわよ」

「え?」

「目には目を、歯には歯を、武器には武器を! きっとこっちのマシンにも武器が備わっているはずよ」

「なるほど、そうか! えーと……このボタン使ってないな」

美子はコントローラのボタンのひとつを押した。すると、美子のマシンの先端からミサイルが発射された。

「おっ! すげぇ!」

「おあつらえ向きの遠距離攻撃! これで前のマシンもひとたまりもないはず!」

二人はガッツポーズをした。

しかし、その喜びも束の間、放たれたミサイルは美子のマシンの前方に落下した。

「飛距離みじかっ!!」

「……完全にハズレ装備ね」

「ちくしょー、打つ手なしかよ……」

美子がそう言った次の瞬間、前方のマシンが毒沼に落ちた。

「……」

「……」

「……なんだこのコース?」

「あんたがランダム選んだせいでしょうが!」

 

「よし! 運も味方にしてくれたおかげで、残り一台抜かしてゴールすりゃクリアだ!」

「……運しか味方にしてないけどね。まあ、結果が全て。油断はなしよ」

「おう、もう余計なことはなしだ。地味に勝ってやる」

「……どんだけ魅せプレイしたいのよあんたは……あっ、ラスト一台、見えた来たわよ」

「きたな…………しゃあっ! 抜かした!」

「やるじゃないの! このままゴールラインをぶち抜きなさい!」

「おっし! ゴールライン確認! いっけえええええ!」

美子が絶叫した次の瞬間、美子のマシンの真横を高速の物体が横切り、そのまま一位でゴールした。

「……え?」

「……あれは……ずっと四位だったマシンだわ」

「……まさに、ダークホース」

戦意を失った美子は操作の手を止めてしまい、彼女達の結果は四位となった。

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