…先日の工場はあまり気分のいいものでは無かった
あの工場で見つかった宙吊りになっていた死体は
全部身元がつかめなかったどか…
生きている人のとある部屋にいた人達は
過去に行方不明になっていた人々でそして…
宙吊りの死体のDNAはその人たちと遺伝関係が
あったそうだ。
言うまでもない…
とりあえず大王様に報告する、すると
「ぁ、どうりで魂の出入りが激しい訳だ…最近この世というかあの世というかまぁ妖魔界に魂が少なくてな、なかなか人口が減る対処が出来なかったんだよ」
納得するような表情で言う、
冷たいとは思わなかった、なぜなら
私も死を体験しているのだから
どんな残虐な殺され方をしても同じ死は死なのだ
…そう思うことにしよう
私がきづくのがあと少し早ければ数十人は助かったかもしれない…けど
それは仮定の話だ
ふと大王様が言う
「あ、そうだ前に言ってた一緒に出かけようぜっての今週の土日辺りにどうだ?」
…そうえばそんな事を言っていた気がする
「はい、わかりました」
…人の死体はやっぱり慣れないな…
慣れちゃいけない気がするけど
『悪かったな、慣れてて』
…実は…今回もなぎさが解決していた
というのも上をちょっとした出来心で見てしまった時に気持ち悪くなって、その上口に腐った臭いのする血が入ってきた
で、吐きそうになった所をなぎさが主導をとって
こっそり唾を吐いてそのまま歩いていた、丁寧に演技していたのだ
…なぎさは風月丸の中にいる人達の記憶をたまに夢で見るらしい、第三者目線ではなく主観的に見える
のであの場所もそれほど思う所が無かったという事だった
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なぎさがこの手の事が苦手なのは少しわかる気がするな、と言ってもあの区画には魂は送らないように転生させるヤツらに言ってたし
実際には痛みを感じた奴はいないはずだ
というのも魂が入ってなければとりあえずは感情が刻まれる
ことが無いから痛みを感じたやつは居ねぇはずって事だ
誰がなんの目的であんなもん作ったのか…調べねぇとな
「気にするな」
…!?
「お前は…」
冷たい口調で話しかけてきたヤツ、それは風月丸、つまりなぎさの相棒…で間違いないだろう、そしてこいつは
「今回の件は3柱が出る程大きな事件なのか?」
そう、3柱はいかに暇そうに見えても直接手を下す事はまずしない
そういう神界のルールだかなんだか
「まぁそんな所だな、では失礼する」
スっとそのまま消えた、
ったく…結局誰がなんの目的でやったのかはわからなさそうだな
タイトルはわざとです