今日はいい風が吹いてるなぁ…
そう思いつつそっと久しぶりに人間界、
おつかい横丁あんのん団地に来ていた
ちょっとした用事、叶に会いに来ていた
…あの影は…
「叶」
私がそう声をかけるとどこか遠い場所を見てぼーっとしていた
叶が返事をする
「ぁあ、なぎささん、あ、すいません今ちょっと部屋軽く片付けてきますので」
「あ、うん」
そういって
部屋に向かう叶の後ろを眺めている影が私以外にもう1つ
「渦符さん…まだそうしているんですね」
「…気づいてたか?まぁいいや、こうして居ようが俺の勝手…でもないか風月サマに何か言われたのか?」
…そういう事じゃないんだけどなー…
叶は私が中学に入ったあたりから妖怪もう見えなく、
人間の世界に戻った…という感じだ
と言ってもうちにいたヤツらって
桜花ちゃんと渦符以外は結構人間に見えるからね…
「ううん、でも…悲しくないの?」
大切な人と話せないということ、
それでもまだ近くにいるというのだろうか?
しかし渦符は
「何がだ?」
そう言った、きっと彼にとって叶と一緒にいれない方が
辛いのだろう
しっかしなんで叶はここに引っ越して来たんだろうなぁ…
運命的なのなのかな?妖怪に引き寄せられてるどか
ないと信じよう
その時声をかけられる
「ん?お前ら何やってんだ?」
「あ!なぎさ!?」
「なぎか、お前こそ何やってんだよ?」
話を聞くとあんのん団地に最近変な妖怪が越してきたどか
そんな噂があるからお守りを渡しに来たようだった
と言ってもその見た目がくまさんのぬいぐるみなんだけど
多分なぎさなりの配慮なのだろう
そこで渦符がキレる
「あ!ちょっと待った!お前それ置いたら俺入れねぇじゃあねぇか」
するとなぎさは呆れたように言う
「じゃあなんで今お前ここにいれるんだよ」
「あ…」
渦符はいつからこんなにお馬鹿になったのか
それはよくわからないが…軽くそんな風に話が終わると
叶が帰ってきた
「入ってどう…あ!なぎちゃん!どうしたの?」
「よ!ちょっと叶に渡したい物があってな」
そう言ってさっきのくまさんを渡す、ちなみに地味に大きい
「わぁ〜可愛い!ありがとう、なぎちゃん!」
そう、このテンションを見てわかるかもしれないけど
叶は結構ぬいぐるみが好きなのだ
「あ、そうだなぎちゃんもよかったらお家上がってかない?」
それを聞くとなぎさは少し考えてから
「じゃあお言葉に甘えて」
そうにっこり笑って言ったのだった
なぎさと叶は仲がいい、まるで本当の姉妹のように
…いやむしろ姉妹というより親友なのだろうか?
まぁ叶はなぎさを慕っているようだった