転生サキュバスのお気楽生活   作:やがみ0821

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捏造設定・独自設定あり。


お気楽サキュバス、レビューにデビューする

 エルメシアが中央街にやってきた理由は簡単で、近年ここのサキュバス店は種類も数も豊富である為だ。

 年齢種族性別を好き嫌いせずよくヤりなさい、というのが母親の教育方針で、それに基づいて見聞を広める為に彼女は旅をしている。

 

 しかし、サキュバス的な意味での見聞を広める旅であり、早い話があっちこっちで色んな輩とヤリまくるのが目的だ。

 

 

 

 そんな彼女は屋敷を購入しており、基本的にはそこでぐーたら過ごしていた。

 もっとも今回はハーレムメンバーを連れてきてはいない。

 

 何故ならばルヴィラをはじめとした1000歳超えのエルフやダークエルフなどはマナが公害レベルであり、人間以外のたくさんの種族に迷惑を掛けてしまうからだ。

 

 

 さて、エルメシアの寝起きは早い日もあれば遅い日もある。

 夜遅くまで飲んだり食ったりヤッたりした場合は大抵は昼過ぎまで寝ているが、ただヤッただけなら早起きをして朝からサキュバス街に繰り出すときもあった。

 そして、今日の寝起きは早い方だった。

 

「超高齢でも見た目は美人。そんな美人が実はマナがあんなことになっているなんて……そのギャップが最高に良いのに……」

 

 1人で朝食を食べながら、エルメシアは呟く。

 母親ですらも理解し難い――とはいえ、母親も実年齢は相当なものであるのだが――エルメシアの好み。

 

 以前にゼルが指摘した通りに箱入り過ぎて高齢になってしまい、恋人ができたことすらないというのはエルフやダークエルフに限らず長命の種族では割とよくいる。

 エルメシアは母親の伝手を使ってそういう連中の情報を集めて貰い、ちょくちょく口説きに行ったのだ。

 

 基本的に人間以外の種族の男にはマナ的な意味で相手にされないこともあって、口説き落とすのは難しいことではない。

 何よりもエルメシアはマナが公害レベルだと分かりながらも、それでもなお熱心に口説く。

 こんな私でも受け入れてくれる若い子がいるなんて、という具合にコロッと口説かれた側は堕ちちゃうのである。

 

「んー」

 

 今日は何をやろうか、とエルメシアは考える。

 よく食べよく遊びよくヤるというのが彼女のモットーだ。

 

 とりあえず散歩でもいってみることにした。

 

 

 

 

 

 通りを練り歩いて通行人達――大半の男と一部女性――の視線を釘付けにすることにエルメシアは満足感を覚える。

 

 自分を見て興奮されると彼女自身も興奮するし、気持ち良いのだ。

 とはいえ、公衆の面前で逆ナンパしてその場で致すと役人その他色んなところからめちゃくちゃ叱られるので、やってはいけないと母親からよく言い聞かせられていた。

 なお、人目につかない場所なら街中でもセーフとのことだ。

 

 店を開くかどうかは分からないが、サキュ嬢としてはサキュバスタワーに籍を置いている。

 サキュ嬢であった方が客からの信用も信頼も段違いだ。

 もっとも、まだこの街で客を取ったことはなく、あちこちのサキュバス店を客として利用する方が多い。

 

 エルメシアの小遣いは非常に多く、また1ヶ月ごとどころか半月で届けられる。

 高級サキュバス店に朝から晩まで1ヶ月ぶっ通しで通い続けてもなお半月分の小遣いが使い切れない程に。

 

 前世の記憶とか知識や人間の感覚もあった為にエルメシアはこれまでに貯めた小遣いを元手に商売でも始めたいと思っている。

 

 異世界特有の事情――特に魔素――もあって、飛行機とかそういうのは無理とはいかないまでも困難だ。

 そんな技術的に大それたモノではなく、もっと庶民的なところで何かないかと常日頃――というほどでもないが、気が向いた時に考えるくらいはしている。

 

 地球にあってここにないもの、魔素とかそういうのは関係ないもので――

 

「ギャルがいない……制服がない……」

 

 エルメシアはピンときた。

 エロ方面になってしまうのはご愛嬌だが、ともあれギャルという概念はまだ存在しなさそうだ。

 ヤサグレ系ならいるのだが、ギャル系は見たことがない。

 

 これは私がプロデュースするしかない、とエルメシアは使命感に燃える。

 

「そういやフェチに特化した店も見たことがないわね」

 

 エルメシアは女体全般でイケる。

 それこそ髪からつま先まで全部である。

 

 しかし、彼女のような何でもイケるという輩は例外で、手や足、腋に膝、ヘソに髪など部位ごとに個々人の好みは分かれる。

 そこに種族の好み――たとえばエルフの腋や足がいいとか獣人の膝がいいだとか――そういうものまで加わってくれば組み合わせは無限に等しいかもしれない。

 更にサキュ嬢によってはそういった部位を触られたりするのは嫌がる子もいる為、マニアックでフェチなプレイができる店というのはまだ未開拓市場の筈だ。

 

「フェチなサキュ嬢はたぶん何とかなるし……制服もオーダーメイドでいける。ただし、ギャルは難しいかも」

 

 行き過ぎたギャルメイクというのは流石に衝撃が強すぎるので、軽めな感じだとしても――傍目には人間の女性が日焼けして髪を染めたようなものである。

 様々な種族が入り乱れるこの世界で受けるだろうか、そもそもあのノリを演じられるサキュ嬢がいるだろうか、とエルメシアの悩みは尽きない。

 

 もっとも彼女がギャルを求めるのは単純に自分がヤりたいからである。

 

 

 そんなことを考えているとスタンクとゼル、そしてクリムが歩いているのをエルメシアは見つけた。

 何やら面白そうな予感がするので彼女は遠慮なく3人のところへ向かっていくと――

 

 

「エルメシアちゃん、今から火山地帯まで噂に聞くサラマンダーの焼肉店に行くけど……」

「違いますよ……エルメシアさん、僕達は火の魔石を取りに火山地帯まで行ってきます」

「エルメシアちゃんも来る?」

「行く行く行っちゃう」

 

 エルメシアの返事にスタンクとゼルはイヤラシイ笑みを浮かべる。

 

「おいおい、エルメシアちゃん……イクイクイッちゃうなんてはしたないぜ」

「ぐへへ……あの時の情事をもう一度……」

 

 危ない笑みを浮かべる2人にクリムはそれはもう深く溜息を吐きながらも、ちょいちょい視線がエルメシアに行ってしまう。

 

 そんなクリムの視線にもエルメシアは気づく。

 故に彼女は大胆にも胸の谷間から3枚の金属製のカードを3人へと差し出した。

 

「何だこれ?」

「単なる名刺じゃないようだな」

「紋章が刻まれていますね……」

 

 しげしげと眺める3人にエルメシアは告げる。

 

「それあげる。サキュバスタワーに籍を置いているから、受付でそれを出せば私を呼び出せるわ」

 

 スタンクとゼルの目の色が変わり、クリムも生唾を呑み込んだ。

 

「サキュバスタワーの通常料金と時間でいいのか? 特別料金とか無しで?」

「ええ、いいわよ。NGプレイはハードなSMのみ、恋人新妻幼馴染妹姉などなど色んなイメージプレイもOKだから」

 

 スタンクは目を輝かせ、ゼルもまたニタニタと笑い、クリムは顔を真っ赤にする。

 そこでスタンクが問いかける。

 

「ハードなSMってどんなのだ? 鞭とか蝋燭とか?」

「四肢切断とかかな。鞭とか蝋燭とか入門みたいなものなので問題ないわよ」

「エルメシアちゃんの基準でのハードSMって猟奇なやつだったか……」

 

 スタンクもゼルもクリムも猟奇的な趣味は持っていない。

 

「というかよ、サキュバスタワーって慣れてくると容姿の指定は暗号みたいなことになるけど、プレイの中身までは指定できないよな……」

「そういやそうだな。最終的にサキュバスが搾り取る形になるからなぁ」

 

 スタンクとゼルの会話にクリムは興味津々の様子だ。

 

「種族の本能なのよ……ちなみに私は責めも受けもどっちでもいいし、お客が満足したらそこから更に搾り取るってことはしないわよ」

 

 確かに、とゼルは頷く。

 

「ゼル、前の時はそうだったのか?」

「言われてみれば最後まで俺のペースだったな……」

「よし、次は俺だぞ。いいな? 俺がまず指名だからな」

 

 そう言い張るスタンクにゼルは肩を竦める。

 

「ところで料金は支払うから、オススメの店とかあったら教えて。嬢のレベルとかそういうのは気にしないから、単純にどういうプレイができるかとかの情報が欲しい」

「プレイ内容に拘るタイプか?」

「ええ。ママからは年齢種族性別を好き嫌いせず、よくヤりなさいって言われているからね」

 

 なるほど、とスタンクとゼルは感心したように頷く。

 いいことを言っているようであるが、別にそんなこともない。

 クリムはツッコミを入れるべきか入れないべきか、困ってしまう。

 

「で、サラマンダーの焼肉って?」

「道中に話そう。たっぷりとな!」

 

 スタンクとゼルは危ない笑みを浮かべ、クリムも内心では期待しちゃうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 火の魔石を調達し、サラマンダーの女体で肉を焼いて食べるという焼肉店にスタンク達とエルメシアはやってきていた。

 女体に次々と肉を置いて焼いているのだが、スタンクとゼルはシャツ一枚という格好であり、汗をかきながらの食事だ。

 

 クリムは元々種族的な耐性により平然としており、エルメシアはというと――

 

「クリムは分かるが、何でお前まで平気なんだ……?」

 

 スタンクの問いにエルメシアは胸を張って答える。

 

「色んな種族とヤる為に高位のサキュバスのみが使える耐性魔法があるのよ」

「掛けてくれ、今すぐ掛けてくれ」

「頼む」

 

 スタンクとゼルの懇願にエルメシアは首を左右に振ってみせる。

 

「残念だけど、この魔法は自分にしか掛けられないの。単なる耐性魔法じゃないみたいで、効果を発揮するには血筋も関係しているらしくて他人に掛けるのは無理だって。前にデミアが言ってた」

「さらっとすげぇ名前が出てきたな……」

「デミアが言うなら仕方がねぇな……」

 

 納得しながらも2人は焼肉を貪り食う。

 一方でクリムはちまちまと焼肉を食べながらも、その視線は鉄板となっている女体へ釘付けだ。

 

「あ、ところでクリムもアフターにヤるなら、私は別の子を頼もうか?」

「え!? そ、そんな僕は別に……!」

「ヤらないの?」

 

 エルメシアの問いかけにクリムは視線を逸らしながら小さな声で答える。

 

「……ヤリます」

「よし、クリム。レビューは任せたぞ」

「エルメシアちゃんもレビューを書いてくれないか? 報酬は弾むからさ」

「任せて。女体の隅から隅まで味わうから。というわけで女の子と肉も追加でー」

 

 エルメシアはニコニコ笑顔で店員に注文をする。

 

 たくさん食べた後、クリムとエルメシアはそれぞれ別室にてサラマンダーの子達を堪能することになったのだが――

 

 エルメシアは気がついてしまった。

 

 

 

「焼肉の臭いが……」

「気にしない気にしない。もう私、我慢できないから……」

 

 しなだれかかってくるサラマンダー。

 だが、臭い。

 女の子特有の匂いとか汗の臭いとかそういうものなら大好物のエルメシア。

 だが、今ここにあるのは焼肉の臭いとべたつきである。

 

 サラマンダーの子に水をぶっかけるなんてことはできず、かといってタオルで拭こうとしてもタオルが燃えるだけだ。

 そもそもこの部屋には水もタオルも置いていない。

 

 サラマンダー用の香水というかニオイ消しみたいなの、デミアに作れないか聞いてみようかな――

 

 エルメシアはそんなことを思いながら、まずはサラマンダーの全身をくまなく舐めることから始めたのだった。

 彼女はゼルに言った通り、女体を隅から隅まで舌で味わうことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふたなりサキュバス:エルメシア

 

 8点

 焼肉を食べた後に激しい運動もできる為、健康に良い気がする。

 火加減の調整はできないそうなので、肉を焼く際は特に集中しなければならない。

 鉄板となっていた子とヤる為、焼肉の臭いとかべたつきがあるが、全身を舐め回すことで何とかなった。

 調子に乗って油をたっぷりと掛けたりすると後悔する。

 なお、耐性が無いとこんがり焼かれて死ぬので注意が必要。

 プレイの内容は情熱的で激しく、また尻尾を触ったりしゃぶったりもさせてくれる。

 自分からガツガツいってもいいし、相手に任せても楽しめると思う。

 ただし、耐性が無いと焼けて死ぬ(重要)

 

  

 

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