英雄豪傑   作:水流

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神宮寺 風磨
黒髪に赤が混じり赤い瞳
後の鬼殺隊・闇柱


プロローグ

蹴鞠が、宙に浮きその中に子供が1人

子供の瞳は、夕焼けなように赤く優しい目

蹴鞠が次々と浮き、蹴鞠の音が鳴るとその場から消える

 

彼は、神稚児と言われる少年で、気味悪がられている

両親が居なければ、誰1人育ててくれなかった子供

いつも、彼は欲しい物がないのに何故か、欲求不満でしょうがないのだ

ただ、本人は気付いていないが欲しい物は存在する

 

本当は、愛(・)情(・)が(・)欲(・)し(・)い(・)の(・)だ(・)

 

5歳の少年が、衣食住はあっても親からの愛情などが無ければ、当然このような事になる

家族との思い出どころか、楽しい思い出が無い

 

6年後

両親が死亡した時でさえも、悲しさなんて無かった

本当に、どうでもよかったのだ

祖父母の所へ行くと

 

祖母「気持ち悪い」

 

祖父「なんでこんな子供が産まれたんだ」

 

祖母「これも、あの邪神と龍神のせいよねきっと」

 

この言われよう

それはそうだ

両親だって愛せなかったのに、祖父母が愛せる訳ないか

 

触れていないのに、その物を壁に叩きつける

刀を持って居た男の刀を見ただけでねじ切り、男の行動を把握してそれを全て潰す

さっきまで、川の前に居たのに一瞬で場所を移動

俺を殺そうと包丁で斬り付けて来た男の包丁が、俺に傷一つつけられなかったり・・・・・・

 

とにかく人間には不可能な事を起こし続けたのだ

そして、俺が産まれる前に村人は神の祠を壊し、鬼神と言われる荒々しい男を殺した

それの産まれ変わりだと焦りを覚えていたのだ

俺からしてみれば、迷惑もいい所

 

村から追い出されて、どうしようもないから歩いていると、変な違和感を感じた

こう、なんというか肌が、細胞が、本能が違和感を訴えるのだ

その感覚が気になり、向かうと男が子供2人を襲おうとしているのを見かけ、子供達の近くまで一瞬で移動した

 

風磨「どうも、こんばんは。それじゃさようなら」

 

その言葉を言うと、近くにあった大きな岩を、動かし男に当て木まで吹っ飛ばす

子供達は、今度は俺に怯えているがあまり興味がない

俺は、相手がまだ死んで居ないので、それが気になったのだ

 

頭が潰れて居るのに生きてる

これって俺の同類?

 

村人から蔑まれ、村から追い出されたがこれが普通なのでは?

男は、動けない様子

なんだ、こいつ自分で動かせないんだ

つまんない

でも、これで終わるのはもっとつまんないから手伝ってあげるよ

岩をどかすと、怯えた男が居て体を治して居る

俺はここまで早く治せないけど、凄いな

 

風磨「ねぇ、君も俺と同類なの?村から追い出された?俺ら一緒に居ない?」

 

男は言った

 

男「お前なんかと一緒に居たら死んじまう!!化け物!!」

 

恐怖に顔を歪ませて、逃げようとするからもう一回、岩で潰した

そこで、意識が途切れる

使いすぎちゃたんだ

能力を使いすぎると、体がついてこないのか、すぐ倒れてしまう

倒れているうちに殺そうとしたらしいけど、全部失敗

だって、俺より力が弱い奴らが俺を刺せる訳ないじゃん

 

目が覚めると、布団の上に寝てて天井があった

藤の花の匂いが凄く、小鳥のさえずりが聞こえる

綺麗な女の人が、俺を鬼殺隊に勧誘

どうせやる事も無いが言う事を聞く理由すらない

気が向いたらと言ったが、勧誘は止まる気配が無くそのまま居なくなった

 

その日は、近くの街に出た

そこで、同い年の紅葉とあったのだ

信じられないくらいしつこく、適当に逃げていたのだがいつしか一緒に居るようになった

紅葉は、蹴鞠を一緒にやると喜んで機嫌が良くなる子で、正直ちょろい

 

数ヶ月後

それなりに仲が良くなり、ある日の晩、家に呼ばれた

何故、呼ばれたのか皆目見当がつかず取り敢えず行くと、紅葉が顔面蒼白で立っている

 

風磨「紅葉、どうしたんだ、大丈夫か?」

 

血生臭いに気づくと、合点がいった

鬼が居ると

近くにある岩を探したが、無いので素手で殺しあうしか無いようだ

紅葉は、どうしたものか

気持ち悪い物を見るだろうが、自分で逃げるだろう

鬼が顔を覗かせた瞬間、鬼を殴る

少し、飛んだ鬼は倒れて血の床に沈む

 

最終的に鬼は焼け死んだ

だが、紅葉の様子がおかしい

どうしたのだろうか

こちらを睨みつけ、平手打ちをされ、痛みが頬に走る

口の中に血の味が広がり、頬が赤く腫れていく

 

風磨「・・・・・紅葉?」

 

紅葉「名前、呼ばないでよ。私、やめてって言ったよね?あれ、私のお父さんなのよ?なんであぁなったのかは、わからないけどだけど!貴方は人殺しよ!!」

 

その時、突き付けられた言葉は心に鉛のように重い物をつけて行った

すぐ、この傷は治るが精神の面でのダメージが強い

この子は、特にそうなんだろう

俺が悪いんだ、ここに来たのが、彼女の父を殺したのが

 

 

 

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