大空に咲くアルストロメリア   作:駄文書きの道化

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Scene:08

「……ぅ、ん……」

 

 

 呻き声と共に意識が戻ってくる。視界は先ほどまで見ていたものと違う。頭に重みがある事を確認し、手を伸ばせばヘッドギアの存在を思い出す。両手で持ち上げるようにしてヘッドギアを外して、楓はぷるぷると頭を振った。

 辺りを見渡せばそこはISプラントの一室だ。ベッドチェアが無数に列べられた部屋で、自分と同じようにヘッドギアを外して身を起こしている生徒がいる。ぼんやりと楓が虚空を眺めていると、楓の名を呼ぶ声がする。

 

 

「お疲れ様です。篠ノ之さん」

「山田先生」

「……やっぱり、というか、当然というか、貴方は早速パートナーを見つけてくるんですね」

「他の人は?」

「今回は見送る、だそうですよ。大体の人はそれが普通なんですよ。いきなり会って決めろ、なんて無理な話です。個人とコアでのパートナー選定はそれが主流ですから」

「それは……なんとなくわかります」

 

 

 呆れたように言う真耶に楓は同意を示す。自分でも大胆な事をしたな、と思う程だ。だが、それでもミーティアと“契約”した事は後悔なんてしてない。あの子が良い、と心の底から思ったのだ。

 だが他の人はどうか、と言われれば余程、運命的な出会いでもしない限りは無理な話だろう。しかも、今回は楓という爆弾が混じっていた訳なのだから、今日にコア・ダイブをした人達には申し訳ない、と楓は思った。

 

 

「楓さんは少し残っていてください。パートナーについての手続きがありますので。私は他の生徒達を引率しなければならないので席を外しますね」

「わかりました」

「……久しぶりの再会よ。色々とお話しておきなさい、楓ちゃん」

 

 

 真耶が楓に囁くように言うと、笑みを浮かべてウィンクをした。楓はきょとん、と目を丸くしたが、その意味を理解して、元気よく返事を真耶に返した。

 楓の返答に真耶は1つ頷いて、周りに生徒達に集まるように声をかけている。集まっていく生徒達の中で、唯一集まらないでベッドチェアに腰掛けたままの楓に、やっぱり、という視線を向ける者がいる。

 真耶の先導に従って去っていく生徒達を見送り、空気の抜けるような音と共に扉が閉まっていく。一息を吐こう、とした所で楓が吐息した瞬間、腹に飛び込むような衝撃が襲いかかった。

 

 

「ぐぇっ!? ……ウルダ?」

「……ん」

 

 

 楓は自分の腹に飛び込むように抱きついてきた影を見下ろす。金色の髪を無造作に流したノルンの内の1機、ウルダだ。ウルダは目を細めて、猫のように楓に頬を擦り付けている。

 ついつい楓はそんなウルダの頭を撫でてしまう。するとウルダは更に甘えるように楓に抱きつく力を強めてくる。そうしていると、あーっ! と鼓膜に突き刺さるような声が響いた。ウルダの姿を見て柳眉をつり上げているスクルドの声だ。

 

 

「ウルダずるーい! 私も抱きつくー!」

「ぐぇぇえっ!? ス、スクルド、痛い、痛い! 楓さんの上半身と下半身が真っ二つになる!?」

「……スクルド、邪魔」

「何よ、私だって楓お嬢様に甘えたいもん!」

 

 

 ウルダを真似るようにスクルドは楓に抱きつく。するとウルダが眉を顰めてスクルドを睨み付ける。だが負けじとスクルドも睨み合い、スクルドに至っては唸り声すら上げている。

 そんな二人にどうすれば良いか、と困り果てて楓は眉を寄せる。すると後ろから抱きしめるように手が伸びて、誰かが楓の頭に顔を乗せた。僅かに見えた金髪にそれがヴェルダンディだとわかる。

 

 

「こらこら、二人とも。駄目ですよ。楓お嬢様を独占しちゃ。皆で共有しましょう? ねぇ、楓お嬢様」

「ヴェルダンディ、重いよ……」

「体重をかけていますから。あぁ、久しぶりの楓お嬢様です。辛かったですよー、一生徒として扱えだなんて、酷い拷問でした」

 

 

 すりすりと頬を寄せてくるヴェルダンディの呟きに楓は苦笑する。

 

 

「ごめんね、ヴェルダンディ。ウルダにスクルドも。気を使って貰って」

「……ん、別に良い」

「楓お嬢様の為なら別にー」

「えぇ。貴方は私共の愛し子なのですから、お気になさらないでください」

 

 

 思い思いに楓に声をかけながら三人は楓を抱きしめる。窮屈に感じるが、楓にとっては可愛らしい妹のような子達だからこそ、振りほどく事は出来なかった。

 フロンティアが完成し、フロンティアの運営を補助するように作られたノルン達は本格稼働するまでは楓と鈴夏と一緒に育ったのだ。こうして現実空間で遊ぶ事もあれば、“共有領域”に赴いて遊んだりと、この子達との思い出は溢れんばかりにある。

 

 

「2年……長かった」

「楓お嬢様がいなかったのは寂しかった」

「そうですね……とはいえ、仕事がたくさんありましたから暇はしてませんでしたけど」

「あははは……ごめんね。なるべく普通の生活がしたかったし、特別扱いは嫌になっちゃったから、自分の力でここに来れるようにしよう、って思ったんだ」

 

 

 両手でウルダとスクルドの頭を撫で、ヴェルダンディに体重を預けるように楓は力を抜いた。三人とも、くすぐったそうにするも、すぐに身を寄せるように楓に頬を寄せてくる。

 それから楓はノルンの三人と言葉を交わす。お互い、会うことが出来なかった2年の時を埋めるかのように。楓の話をウルダは黙って、スクルドは時折笑って、ヴェルダンディは興味深げに聞き入ってくれた。

 楓にとっては姉妹の語らいと言える時間はそうして過ぎていった。どれだけ話し込んでいたか、再び真耶が部屋に戻ってくる頃には2年の出来事を粗方語り終えていた。そして真耶の隣にはミーティアの姿があって、楓は笑みを浮かべた。

 

 

「ミーティア!」

「楓、待たせた」

「お待たせ、楓ちゃん。久しぶりの再会、お話出来た?」

「はい! ありがとうございます、真耶さん!」

 

 

 楓が満面の笑みを浮かべて真耶にお礼を返す。一方で、ノルンの三人は楓から離れてミーティアの傍へと寄っていた。ウルダは目を細めてミーティアを値踏みするように、スクルドは顔を寄せて睨み上げるようにミーティアを見る。ヴェルダンディはそんな二人を一歩後ろから眺めている。

 ミーティアもミーティアで涼しげな表情を浮かべている。睨み付けてくるスクルドと値踏みするウルダの視線を受け止め、感情を感じさせない声で答える。

 

 

「……何か?」

「……ふん。度胸はありそうな奴じゃない。まぁ、及第点ね」

 

 

 鼻を鳴らしてスクルドが視線を緩める。しかし、指を突き付けるようにミーティアへと向け、歯を見せて威嚇するようにしながら告げる。

 

 

「良い? パートナーになった以上、楓お嬢様を絶対に守り抜きなさいよ?」

「無論、そのつもりだ」

「……その為に、貴方が倒れても駄目」

「何?」

 

 

 ミーティアの答えにウルダは捕捉するように付け加える。ミーティアは不思議な事を言われた、と言うように首を傾げる。すると一歩、身を引いていたヴェルダンディが口元に手を当てながら告げる。

 

 

「楓お嬢様のパートナーになった以上、苦楽を共にするのですから。貴方1人だけが倒れても駄目、という事ですよ。自分を犠牲にしては駄目ですよ?」

「難しい注文だな……」

「出来なければ楓お嬢様のパートナーなど勤まりませんよ?」

「肝に銘じて置く」

 

 

 ヴェルダンディが僅かに目を細めて告げる。それに対してミーティアも神妙な表情を浮かべて応じる。ミーティアの返答に微笑んでいたヴェルダンディであったが、不意に顔を上げて虚空へと視線を向ける。

 僅かに細められた目はまるで何かを睨むようで。ヴェルダンディはそのまま視線を下げて真耶へと視線を向ける。その時には表情は自然のものへ戻っていて、ヴェルダンディは柔らかな声で告げた。

 

 

「真耶、すいません。どうやらお仕事が入ってしまったみたいです。私達は対処に向かいますので、楓お嬢様達をよろしくお願いしますね」

「何かあったの?」

「フロンティアはお宝の山だからね。まぁ、ちょっかいかけてくる奴がいるのよ」

 

 

 うざったい、と言うようにスクルドが肩を竦めて言う。そうなんだ、と頷く楓はそれ以上の追求を止めた。彼女たちのお仕事と言えば機密性が高い物の筈だ、と。ならば自分が首を突っ込むべきではないと。

 真耶もヴェルダンディの言葉に頷き、楓とミーティアを連れて退出していく。それを見送ったヴェルダンディは浮かべていた柔和な笑みを消し去り、視線をウルダへと向けた。

 

 

「ウルダ?」

「今、防衛中。ファイアーウォールで対処してる」

「ちっ……どうせいつもの嫌がらせでしょ? 面倒くさいったらありゃしない」

「言っても仕方ないわ。スクルド」

「はいはい。わかりましたよーだ」

 

 

 忌々しそうに呟くスクルドにヴェルダンディは咎めるように声をかける。スクルドは面倒くさそうに呟きながら空いているベッドチェアに腰をかけて、そのまま横になる。

 目を閉じて、ゆっくりと深呼吸する。再び、目を開いた時には子供っぽい彼女の姿は消え、残されるのは一介の戦士のように鋭い眼差しを浮かべるスクルドがいた。

 

 

「ダイブ・スタンバイ。……蹴散らすわよ、“黒鉄”」

 

 

 

 * * *

 

 

 

 真耶に連れられてプラントを後にし、ミーティアをパートナーとして登録する書類を書き上げる頃にはすっかり夜になっていた。楓は寮への帰り道をミーティアと並んで歩いていく。

 ミーティアは周囲の景色が気になるのか、仕切りに首を振っていた。その姿に楓は思わず笑みを零す。今度、ゆっくり時間でも取って周囲の詮索にでも誘ってみよう、と思いながら楓はゆっくり歩いていく。

 その道中、寮から程近い広場。そこで楓は見慣れた姿を見つけた。そこにいたのは鈴夏だ。動きやすいスポーツウェアに身を包み、その手には刀が握られていた。外灯に照らされた横顔は真剣な表情そのもので、傍に寄れば斬られそうな気を放っている。

 楓が見守る中、鈴夏の刀が鞘から抜き放たれる。楓が目で追うのが精一杯な速度で振り抜かれた居合い。残心しつつ、再び刀が鞘へと戻される。すると、ぎろり、と楓を睨み付けるように鈴夏が振り返った。

 

 

「……ちょっと、見せ物じゃないわよ」

「ごめんごめん。でも気付いてたでしょ?」

 

 

 少し罰悪そうにしながらも楓は鈴夏の下へと歩み寄っていく。楓に続いてミーティアも歩いていく。ミーティアの姿を見た鈴夏はぴく、と眉を上げた。

 

 

「……そういえば、今日は“共有領域”に行ってたんだっけ? 見つけたの、パートナー」

「うん。ミーティアって言うんだ」

「……貴方が織斑 鈴夏か」

「そうよ。アンタが楓のパートナーねぇ……随分とウチの親戚に似てるけど?」

「それは内緒」

 

 

 値踏みするように鈴夏はミーティアを見つめる。が、すぐに視線を外して傍に置いてあったタオルで汗を拭い、スポーツ飲料を口につける。豪快に飲み干していく様は男らしくて、思わず楓は肩を竦めてしまった。

 

 

「鈴ちゃん、もうちょっと慎ましくなりなよ」

「うるさいわね、アンタ達ぐらいしか見てないから良いじゃない」

 

 

 手の甲で唇を拭いながら鈴夏は言う。そのまま楓を見つめていた鈴夏だったが、不意に目を細めた。

 

 

「ねぇ、今日ノルンの三人に会ったんでしょ?」

「え? う、うん」

「何か言ってた?」

「? 何かって?」

「何でも良いから」

「……特に何か特別な話はしてないけど」

「……そう」

 

 

 かり、とボトルの縁を鈴夏は噛んだ。鈴夏の反応に訝しげに楓は視線を送っていたが、ふぅ、と息を吐き出して、空を見上げた。

 だからこそ、楓は気付かなかった。そんな楓の姿を鈴夏が見つめていた事を。鈴夏がどんな瞳で自分の事を見ていたかなど知る由もない。

 

 

「……楓は気付いてるんでしょう?」

「何に?」

「何かを秘密にされて、遠ざけられてるって」

「……まぁね」

「悔しくないの?」

「仕様がないんじゃないかな」

「仕様がない……?」

 

 

 鈴夏の手の中のボトルが凹む音を立てた。鈴夏の握力によって握りつぶされたのだ。鈴夏の表情は明らかに気に入らない、と書かれていて彼女の不機嫌さを現している。

 楓だってわかっている。大人は皆、何も語ってくれない。自分たちを子供だと言って、言えない事情があったのだと言う。そして何かを隠して言わないまま。

 

 

「……私は、やっぱり理解出来ないよ、楓」

「鈴ちゃん」

「なんで仕方ないなんて言えるの? 悔しいでしょう? 悔しくなかったら、あの日、あんな事になってなかった。親と離されて、置いてかれて、なんで仕様がないなんて言えるの?」

 

 

 鈴夏の問いかけに楓は辛そうに眉を寄せる。鈴夏の表情は形容しがたいものだった。怒っているのか、辛いのか、泣いているのか、複雑な感情が入り交じった表情で鈴夏は楓を見ていた。

 

 

「ねぇ……答えてよ? はぐらかさないで、答えてよ」

「……だって仕方ない以外に何を言えば良いのさ」

「良くないでしょ! ……悔しいんじゃないの? だったら悔しいって言えば良いじゃない。なんで楓は何も言わないの? なんで受け入れるの? わかんないわよ……!」

「鈴ちゃん……」

「わかるわよ、秘密にするのはきっと楓の為なんだって。でも、それでも楓は傷ついてるでしょ? 楓は本当にそれで良いの?」

「……だって、何も変わらないでしょ?」

 

 

 楓のか細い声で呟かれた言葉に、鈴夏は息を詰まらせる。

 

 

「良いんだよ。もう私は受け入れたんだ。その上で追いかけるって決めた。だったらそれで良い。鈴ちゃんがこれ以上、私に何か言っても私は意見を変えるつもりはない」

「知ろうって思わないの?」

「知る時が来れば、いずれ知るよ。だからそれまでは生きる。この世界で、自分の出来る事をして」

「それが普通に生きるって事なの? 普通に生きるって何? 生まれた時から“特別”な私達が普通に生きるなんて辛いだけでしょ。現に、楓はパートナーを得たじゃない。難しいって言うのに、パートナーを得られるのは私達が生まれ持った物があるからでしょ?」

 

 

 被りを振って鈴夏は言う。納得がいかないと言うのは、果たして誰の為なのか。

 わかるが故に楓は何も言えない。何も言う事が出来ない。だからただ、悲しそうに鈴夏の顔を見つめる事しか出来ない。

 

 

「私は“織斑”で、楓は“篠ノ之”で。普通なんて程遠い言葉でじゃない。なのに、譲って、身を削って、心を削って……それで本当にいつか報われるの?」

「……鈴ちゃん」

「ねぇ……楓が助けてって言えば、手を伸ばすんだよ? 楓が言えば、私は……! だから言ってよ! 辛いなら辛いって言ってよ! 助けてって、言ってよ……!」

「……ごめん」

「ッ……! そう……、じゃあ、一生そうやって傷ついてれば良いじゃない! 楓の馬鹿ッ!!」

 

 

 荷物を勢いよく抱えて鈴夏は夜闇に紛れるように走り去っていく。その瞳に涙が浮かんでいたのは、きっと気のせいじゃない。

 鈴夏が去っていった後、楓の横に並ぶように立ったのはミーティアだった。気遣うように視線を向けるミーティアだが、それ以上は何も語らない。ただ静かに楓の傍に佇むだけだ。

 

 

「……鈴ちゃんは、優しい子なんだ」

「そのようだな」

「本当に良い子なんだ。だから駄目なんだ」

 

 

 ひ、と。楓はしゃくりを上げるように息を吸う。唇が震え、歯がかちかちと音を鳴らす。強く自分の手を握りしめる楓に、ミーティアはそっと自分の手を重ねる。

 

 

「頼ったら、もう立てなくなるから。だから、駄目なんだ……!」

 

 

 あの優しさはあまりにも暖かいから、一度頼って甘えてしまったらもう逃げられない。もう自分の力だけでは立ち上がる事は出来なくなってしまう。

 そして鈴夏の優しさは、自分が彼女を傷つけた上で生まれてしまった優しさだ。かつて彼女を拒絶して、傷つけた結果だ。だからこそ受け入れる訳にはいかない。

 

 

「自分の為に生きて欲しいのに……本当、私って奴は……!!」

「楓」

「強く、なりたいよぉっ……!!」

 

 

 誰にも心配されないぐらいに強く、誰かに手を取って貰うのではなくて、一緒に歩いていけるように。誰かの手を引いて歩ける程、自分は強くはなれないから、と楓は唇を噛む。そんな弱い自分が悔しい。

 込み上げてきた涙を拭う。嗚咽を噛み殺す為に歯を食いしばる。震えそうになる身体を必死に抑え込みながら楓は強く瞳を閉じる。

 

 

「強くなりたいなら、強くなろう」

「……うん」

「その為に、私がここにいる。楓は、織斑 鈴夏に心配をかけたくないのだろう?」

「うん……!」

「だったら私の前で泣いてくれ。彼女の前で泣かないよう……私が君の傍にいるよ」

 

 

 手を握ってくれる暖かさが楓の心を落ち着かせてくれる。ありがとう、と震える言葉で楓はミーティアに告げる。ミーティアは何も言わずに、ただ楓の手を握り続けていた。彼女の震えが止まるまで。

 


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