プリキュア NEW GENERATIONS   作:萊轟@前サルン

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・変えられた歴史

「お前達は未来を滅ぼす悪しき存在……」

 

「誰?っていうか、私達は悪しき存在なんかじゃないよ!」

 

「…まぁいい、いつか分かるはずだ。自分達が悪しき存在であると…」

 

 

 

 そこで夢は終わった。花寺のどかは自分達が何故、未来を滅ぼす悪しき存在なのか分からずに目を覚ます。

 

「ハッ!!…夢か。でも、なんで私達が未来を滅ぼす悪しき存在…?」

 

 と、のどかがベッドの上で考えていると時計のアラームが鳴った。アラームを消そうと時計を見てみると時計は短い針が8、長い針が20を指しており、遅刻ギリギリの時間だった。遅れそうになれば母親が起こしに来るはずだがその様子はない。

 

「あれ、おかしいな…遅刻ギリギリなのにお母さんが起こしにこない…っていうか、何かいつもより静かな感じだ…」

 

 いつもと何かが違うと感じた花寺のどかは自分の部屋の窓から外を見る。すると外には驚きの光景が広がっていた。

 

「えっ……えぇー!!!町が森林になってる!?!?」

 

 そう、町が森林になっていたのだ。のどかは急ぎで私服への着替えを済ませて何が起こったのかを確認しに町へ向かう。

 

 町へ向かうと、町の公園に見慣れない服装の人物がいた。のどかは話を聞く為にその人物に話しかける。

 

「あの〜すいません…この町で何が起こってるんですか?」

 

「見れば分かるだろう?」

 

「見れば分かるって……町の全てが一晩で森林になったんですよ!?驚かないんですか?」

 

「驚かないさ。だって……」

 

 のどかに背を向けたまま話し続ける人物はそう言うと、ズボンのポケットから黒いウォッチを取り出し、黒いウォッチの天面のスイッチを押す。

 

《グレース…!!》

 

「えっ…」

 

「私がこの町の全てを森林にしたんだもの!」

 

 そう言いながら、謎の人物はアナザーグレースに変身した。のどかは突如現れたアナザーグレースを見て不穏な空気を感じとり、自分も変身する。

 

「いくよ、ラビリン!!!」

 

………………

 

「ラビリンー!!!どこにいるの!?」

 

「ごめんラビ、寝てたラビ!」

 

「ふぅ…良かった!じゃあ、改めていくよ、ラビリン!!」

 

 

「スタート!」

 

「プリキュア・オペレーション!!」

 

 そう言った後、のどかは花のエレメントボトルをヒーリングステッキの中央部に装填する。

 

「エレメントレベル上昇ラビ!」

 

「「キュアタッチ!!」」

 

『キュア!!』

 

 のどかはヒーリングステッキの肉球をタッチする。髪型はピンク色に変化し、身体にプリキュアの衣装を纏う。そして再度肉球をタッチして名乗り台詞を言う。

 

『キュア!!』

 

「「重なる二つの花!!」」

 

「キュアグレース!」

 

「ラビ!」

 

 キュアグレースに変身したのどかはアナザーグレースへ向かっていく。アナザーグレースはのどかに向けて灰の吹雪を吹かせる。

 

「ううっ……ぐはっ…!!」

 

 アナザーグレースの放った灰の吹雪を浴びたのどかは少量の灰を飲み込んでしまい、苦しむ。のどかが怯んでいるのを見たアナザーグレースはのどかに向けて必殺技を放つ。

 

「元凶である古代人よ、散れ…!」

 

「プリキュア・ヒーリングストリーム!!」

 

「プリキュア・ヒーリングフラッシュ!!」

 

 アナザーグレースの放った強力な灰の吹雪はのどかに当たる寸前で誰かの必殺技に遮られた。

 

「グレース大丈夫?」

 

「フォンテーヌ…!」

 

「私もいるよ!」

 

「スパークル…!」

 

 アナザーグレースの灰の吹雪を遮ったのはプリキュアに変身状態のちゆとひなただった。2人が来た事でヒーリングっどプリキュアのメンバーが揃った。

 

「数的に私達の方が有利…!この勝負、勝てるかも!」

 

「フン、愚かだな…キュアスパークルよ。私が数で負けているとでも?アナザーグレースである私がいる時点でアナザーヒーリングっどプリキュアは存在する…!丁度いい、仲間を呼んであげよう」

 

 アナザーグレースはそう言いながら指をパチンと鳴らす。すると何処からかアナザーフォンテーヌとアナザースパークルが現れる。

 

「うわっ!私が余計な事言ったせいで敵増えちゃった…」

 

「大丈夫だよ、スパークル!」

 

「グレース…!」

 

「さぁ、いくよ!街を元に戻さなきゃ!」

 

 のどかはちゆとひなたにそう言い、先陣をきってアナザープリキュア達へ向かっていく。

 

「…ったく、私達はこの世界の最悪の未来を変えるためにこうしただけなのに」

 

「どういう事?」

 

 のどかはアナザープリキュア達に勢いよく向かっていたが、アナザーグレースの言葉を聞いてアナザープリキュア達に向かう足を止める。

 

「"最悪の未来を変える"ってどういう事?」

 

「お前らに教える価値もない」

 

 アナザーグレースはそう言いながら、のどかに向けて再度、灰の吹雪を放つ。今、放たれた灰の吹雪は先程よりも強い物で、それを受けたのどかは変身解除と共に数m先へ吹き飛ばされた。

 

「うぐっ…」

 

「歴史を変えなければ未来のこの世界は滅びる…歴史を変える障害となるお前達には消えてもらう…」

 

 と、アナザーグレースはのどかにトドメを刺そうとする。その時、ちゆとひなたがのどかの前に立ちのどかを灰の吹雪から守る。

 

「「うわぁぁ!!!」」

 

 2人は近くの建物の壁に叩き付けられる。そして地面に落ちるのと共に変身が解けた。

 

「ちゆちゃん、ひなたちゃん!!」

 

「…過去人よ、世界が新たな歴史を歩み出す様をそこで見てるがいい…」

 

 アナザーグレースはそう言ってアナザーフォンテーヌ、アナザースパークルと共にどこかへ去っていった。アナザープリキュアに倒され、大ダメージを受けた3人は立ち上がる事が出来ずにいるのだった…

 

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