仮面ライダーディケイド 現実と幻想の狭間   作:神咲胡桃

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~嵐の前のコンサート~

それから、3日ほど経ったが進展はなかった。いや、この世界の組織であるS.O.N.G.のことを知れたのはよかったが、まさか入隊するほどとは思わなかった。ミラはこの事を士やユウスケ、夏海に話してある。他言無用とは言われたが、自分たちにもやらなければいけないことがあるのだ。士はその時に

「シンフォギアの世界・・・それがこの世界の名前らしい」

とか言っていた。士には一応、地下基地への行き方は伝えてある。士の方は特に情報がつかめていないらしいので、自分が頑張る必要がありそうだ。そして今はというと、データベースでこの世界の情報を閲覧していた。

「しかしここ3日、毎日のようにデータベース見てるだなんて勉強熱心デス」

「ここに来たら、ずっといる」

「あはは、役に立てるようになりたいから」

そう言いながらも、情報から目を離さない。今の言葉はもちろん本心である。この世界での役割だとしても、入隊したからには役に立ちたい。それは、士たちにも言えることだった。

「ミラちゃんは頭が良いから、すぐに覚えれると思うよ。」

「ホントに。うちに来たばかりなのに、先生にあてられても余裕満々に答えているし」

未来と響が感心したように、ミラを褒める。ちなみに、今ここにはミラの他に、切歌、調、響、未来がいる。何故かというと、響と未来にデータベースのことを教えてもらおうとしたのがキッカケだ。どこで聞いたのか2日くらいから、切歌と調が声をかけてきて、話してる内に仲良くなった。その時に、栄次郎特製のクッキーを持ってきてたので、おすそ分けしたら、美味しいと言って食べていた。さすがは栄次郎である。

ちなみに、翼やマリア、クリスにも声をかけてみようとしたのだが、翼とマリアは世間では人気歌手らしく、忙しいようでそもそも会えなかった。しかも、マリアに関しては警戒されているようだ。そのことを、4人に言ってみるとなぜか苦笑していた。クリスは何だろう、クッキーは受け取ってくれたのだがどこか険しいというか、マリアほどではないがあまりいい印象を持たれてはいない感じだった。

「あ、そうだ。実は翼さんから、次のコンサートのチケット貰ってたんだ。ミラ以外には渡しているから、あとはミラだけだよ」

はい、と響から渡されたチケットはなぜか4枚あった。

「何で4枚?」

「とりあえず余ってた分を渡したんだよ。他の人にも渡してもいいよ」

ふむ、とりあえず士たちで良いだろう。そう思い、今日はこのくらいにしておこうとデータベースを閉じる。

「それで、コンサートはいつ?」

「明日の夜だよ!」

「・・・ずいぶんと急なのね」

まあ、つい最近来たばかりだから仕方ないだろう。と、その時アナウンスが流れた。

『こちら司令室、奏者の皆はすぐに司令室に来てほしい』

「司令室に?」

「どうしたんデスかね?」

突然の呼び出しに、疑問を浮かべながらとりあえず司令室に行く。そこには、弦十郎とすでに来ていたのか、クリスがいた。

「やあ、待っていたよ」

「あの、どうしたんですか」

未来のその問いに、弦十郎は険しい顔を浮かべ

「実は今日輸送予定だった例のシンフォギアが、何者かに奪われた」

「えっ!?」

「それって、ソロモンの杖が盗まれたのと関係あるのか?」

ソロモンの杖、その言葉をミラはデータベースで見ていた。いわく、それを使えばノイズという存在をコントロールできると言う。ノイズについては夏海たちの情報から知った。だが、問題は保管されていたソロモンの杖が一週間前に、何者かに盗まれているということ。ノイズは、シンフォギアで対抗できるが通常の重火器では、位相差障壁によってまともにダメージが与えらない。しかも、いつ出現するか分からないためほぼ後手に回ってしまい、被害は少なからずでてしまう。もし、悪意ある人間が使えば甚大な被害が出ることは予想にたやすい。

「分からん、だがどうやら上は同一人物の仕業と視ているらしい」

「最近は、変な怪物まで出ているのに、シンフォギアの強奪まで」

それは、先ほど見た情報に載っていた。たしか、最近謎の怪物が現れて破壊活動を行っているらしい。ただ、頻度は少なく、2度しか出現していない。しかも、その両方は別々の姿である。1度目は響たちが到着した時には姿を消していた。2度目は偶然基地にいたマリア、切歌、調が先に出動。交戦したがその強さは並大抵のもではなく徐々に押され、ピンチに陥ったらしい。だが、怪物は3人にとどめをさすことなく消えたという。しかし、3人はその戦いで受けたダメージで、もうしばらくはシンフォギアを使えないという。これも、後で士たちに言わなければと思っていたところだった。ちなみに画像には、一度目の怪物は灰色の動物をかたどったような姿、二度目はステンドグラスを散りばめたような姿だった。

 

 

とりあえず、シンフォギアに関しては調査をしていくということでお開きになった。

「ただいま~」

「あ、お帰りなさい」

「おかえり~」

「あ、実はコンサートのチケット貰ったんですけど・・・」

光写真館に戻ると、夏海とユウスケが出迎えてくれた。どうやら、士も帰っているみたいだった。ちょうどいいと、ミラは3人にチケットを渡す。

「風鳴翼、マリア・カデンツァヴナ・イヴ。たしか、今人気の歌手でミラちゃんの先輩でしたっけ」

ミラは3人に事情を説明し、明日コンサートがあるので一緒に行こうと言った。ユウスケと夏海は快諾したのだが、士は

「行かん、興味ない」

と言い、行こうとしない。

「士くん、そんなこと言わずに一緒に行きましょう。折角チケットがあるんですから」

「だから、行かないって言ってるだろ。第一何がおもしろいんだ」

そんな士に夏海は親指を立て

「そんなこと言う士くんには、笑いのツボ!」

「くっ、はははは!おまっ!それはずるいだろ!はははは!」

「じゃあ、行きますか」

「ハハハ!分かった分かった。行けばいいんだろ、ははは!」

そんな2人を見てミラは、おお~と夏海の士の扱いに感心する。

「楽しみにしているところ申し訳ありませんが、我が魔王」

「きゃあ!ってリア!?なんでここにいるの!?」

突然聞こえた声に、ミラが振り返るとそこには、ミラを補佐するため未来から来たマリア・イグナイトがいた。なぜか、メイド服で。

「いろいろ聞きたいけど、まず一つ。何でこの世界にいるの?」

「我が魔王が世界を移動するなら、私が世界を移動してもおかしくないでしょう」

どういう理屈だ。そう突っ込みたいが何とか抑える。

「それで、何の用だ」

ようやく笑いが収まったのか。士がマリアに問いかける。

 

 

「どうやらこの世界にスウォルツが来ているようです」




はい、いかがでしたでしょうか。お知らせですが、来週から2週間ほど私事で投稿が遅くなるかもしれません。まあ、私も小説を書くのが楽しいので、気合で小説を書いて結局遅くならなかった、ということになるかもしれませんが、言っておこうと思います。
次回はようやくバトル回です。
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1つの世界の話を前章、後章に分けてるんだけど、後章の挿入歌っている?

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