さっきまで静かだった司令室に、うるさいほどの警報が鳴り響く。
「市街地にオルフェノク、ファンガイア出現!」
「オルフェノク、ファンガイアは破壊活動を行っている模様!」
オペレーターの報告が矢継ぎ早に飛んでくる。その報告に耳を傾けながら弦十郎は顔をしかめる。できれば、先手を打っておきたかったがこうなっては仕方ない。すでに響くんたちには向かって貰っている。オルフェノクやファンガイアなる者たちはミラくんたちが相手をし、彼らが出してくるであろうノイズは響くんたちが処理する。これでどこまでいけるか・・・と考えを巡らせていると
「!?、司令!例の少女を発見しました」
その頃、奏者である少女たちはヘリコプターで現場に向かっていた。
「オルフェノクとファンガイア、やっと出てきやがったか」
「軽率な行動はとるなよ、雪音」
「分かってるって、先輩」
翼とクリスがそんな風に話している横では
「きっとそこに、月乃もいる」
「大丈夫デス?」
「気負いすぎたらダメ」
「周りの露払いは任せなさい。あなたは、あなたのやるべきことをしっかりとね」
ミラに声をかけるのは、切歌、調、マリアだった。彼女たちのシンフォギアの修理が終わったため、彼女たちも現場に赴くことになったのだ。
「良い?仲直りの基本はね、自分の気持ちをしっかり伝えて、相手の気持ちも知ることが大事だからね」
ミラにアドバイスをするのは、響である。彼女はさっきからこんな風に、仲直りのアドバイスをしている。しかも、全て内容が違うのだ。これにミラもさすがに呆れる。だが、ここまでしてくれているのだ。絶対に仲直りしないと、申し訳が立たない。改めて気合を入れると、オーロラカーテンが現れる。これは、先行している士たちが、ミラの為に出したものである。それじゃ、行ってきますと声をかけ、オーロラカーテンを通る。抜けた先にいたのは、士と海東だった。二人にはオーロラカーテンで連れてきてもらうために、先に来てもらっていたのだ。
「ありがとうございます、士さん」
「ああ、お前の目的の人物がお待ちかねだ」
「・・・月乃」
士が指差す先には、月乃が待っていた。
「それじゃあ、僕たちはオルフェノクの方に行かせてもらうよ」
「はい、向こうはお願いします」
士と海東は、再びオーロラカーテンを出し、オルフェノクの方に向かう。それを見届けたミラは、月乃の方を向く。ミラは月乃に向かって歩きながら、話しかける。
「ねえ、月乃」
「ん?なあに、ミラ」
「私は月乃と戦いに来たわけじゃない。仲直りしに来たの」
「仲直り?」
「うん、私が何も言わずに行ったから「ああ、ミラは私が起こっていると思ってるの?」うん?」
いきなりの否定にミラは面食らう。
「えっ、怒ってないの?」
その言葉に月乃は頷く。ということは、なんだ、私は今まで全く違うことで悩んでいたと?ミラは顔が赤くなるのを感じた。
「ん?でもなんで私を連れて帰るだなんて」
「あなたに、ミラに危険なことはしてほしくはないから」
「月乃・・・」
月乃の思いを知ったミラは、月乃と友達になれたことに本当に感謝する。だが今は
「なら、なおさらあなたをそこに居させることはできない。あなたは、絶対私が連れて行く。あなたの場所にふさわしいのは、スウォルツのところじゃない。私の隣だから」
「なら、仕方ない」
2人はジクウドライバーを腰に装着する。
《ジクウドライバー》
「これが、私の決めた道だから」
《ZIーO》
「私がすることは変わらない」
《
二人はそれぞれのライドウォッチをベルトにセットする。ロックを解除すると、ミラの後ろに巨大な時計のオブジェが、月乃の後ろにはストップウォッチのようなオブジェが現れる。
「「変身!」」
《仮面ライダー!ジオウ》
《仮面ライダー、ゲイツ》
ミラはジカンギレード、月乃はジカンザックスという斧の武器を手に向き合う。静寂。・・・唐突に吹いた風が木の葉を一枚吹き上げ、落ちる。
それを合図のように二人は走り出し、武器で攻撃する。二人の武器はかちあいつばぜりあう。このままではラチが開かないと、月乃が強引に離れ再度攻撃する。ミラはその攻撃を落ち着いて捌く。再度、鍔迫り合いになるとお互い距離を取り、二人は別々のライドウォッチを手に取る。
《DE,DE,DE,DECADE》
《GHOST》
ミラはディケイドウォッチを、月乃はコンサート会場でミラから奪ったゴーストライドウォッチをベルトにセットし回転させる。
《アーマータイム!ディケイ、ディケイ、ディケイド》
《アーマータイム!カイガン!ゴースト》
ミラはディケイドアーマーを纏う。月乃の方は前方に現れたゴーストアーマーに触ると、月乃の体に装着されていく。
両肩には仮面ライダーゴーストの変身アイテム、ゴーストアイコンのような形をしており、顔には「ごーすと」の文字。
「やっぱり月乃も・・・」
「うん、使えるよ、ウォッチ。」
そう言いながら月乃は両手で印を結ぶようにすると、両肩のアーマーからパーカーゴースト(ゴーストの変身の要となる存在)が現れる。パーカーゴーストはミラに向かって、体当たりなどを仕掛けダメージを与える。
「くっ、うあ。この・・・!」
「ミラ、一緒に帰ろ?魔王になんかならなくたっていいから。」
子どもを宥める母親のような月乃の説得に、ミラはキッ、と睨む。
「あんまり・・・舐めないで!」
《BUILD》
ミラはビルドウォッチを取り出し、ディケイドウォッチの左側にあるスロットにセットする。
《ファイナルフォームタイム!ビ、ビ、ビ、ビルド!》
すると、右肩の文字が「ビルド」、中央のバーコードが「スパークリング」へと変わり、フェイス部分も仮面ライダービルドスパークリングのものへと変わる。これは、ディケイドウォッチの力で装填したウォッチの力を、次の段階に引き上げることができる。ミラは左手にドリルクラッシャークラッシャーを呼び出し、ライドヘイセイバーとの二刀流でパーカーゴーストを蹴散らしていく。
蹴散らされたパーカーゴーストは爆発し、ミラは勢いそのままに月乃に向かっていく。突然のことにも関わらず月乃はジカンザックスで受け止めるが、手数が多いミラが押していく。
「フッ、ハア!やあああ!」
「くっ、あぐ、ああっ!」
ライドヘイセイバーの攻撃がついに月乃を捉え、その威力に月乃はふっとばされる。だが月乃はすぐに立ち上がると、新たなライドウォッチを取り出す
《KBUTO》
自分が持っていた訳でもないウォッチに、ミラは驚く。それをよそに月乃はライドウォッチを装填する。
《アーマータイム!チェンジ、ビートル!カブト!》
「カブト、アーマー」
月乃はジカンザックスを手に、今度はこちらの番だと言わんばかりに攻め立てる。
「はああ、ハアッ!てやぁっ!」
「うあ、がっ!きゃあ!」
その猛攻にたまらず、ミラは吹き飛ばされてしまう。
「どうしたの?魔王になるって言ってたのに、その程度なの?」
《YOU!ME!》
《フィニッシュタイム!カブト、ギワギワシュート》
「きゃああああーーー!!」
ジカンザックスから放たれた赤いエネルギーは、竜巻のように渦を巻きミラに襲い掛かる。ダメージと月乃に言われた言葉にミラはまともに動くこともできず、強大なエネルギーの奔流を食らってしまう。
「う、あ・・・」
「どう?これが私の覚悟。あなたを連れて帰る」
ゆっくりと月乃はミラに近寄る。まるで絶望を与えるように。ミラは横たわりながら、それを眺めるだけだった。
(こんなものなのかな。王様になりたいって、士さんたちについて行って結局は、私は・・・いや、いいわけない!)
その時、月乃は思わず足を止める。目の前でミラが立ち上がろうとしていたからだ。
「いいわけない・・こんなところで終わったら、月乃に言ったことが嘘になる!そんなの絶対に認めない!」
そうだ、月乃に、大切な友達に言ったことだけは嘘にしたくない。そう自分を奮い立たせ、立ち上がると月乃に向かってドリルクラッシャークラッシャーを投げつける。当然これは弾かれるが時間を稼げればそれでいい。ミラは月乃を飛び越すように大きくジャンプする。そして月乃の後ろに回ると同時に、必殺技を発動する!
《フィニッシュタイム!ビ、ビ、ビ、ビルド!ファイナルアタックタイムブレイク!》
月乃の後ろに巨大なグラフが現れ、ミラはそれに着地しそのまま滑り落ちていく。それに対し月乃は避けることはせず、すぐさま自身も必殺技を発動させる。
《フィニッシュタイム!カブト、クロックタイムバースト!》
「ハアッ!」
「フッ!」
月乃の右足に電流のようなエネルギーが集まり、ミラがライドヘイセイバーで斬りつけるのと同時に、月乃は回し蹴りを後ろに放つ。ライドヘイセイバーと月乃の右足はぶつかり、すさまじい光が巻き起こる。
「「はああああ!!!」」
まさしく一進後退。しかし、爆発が起こり二人とも吹き飛ばされる。その反動でどちらもアーマーが解除される。だが、どちらもまだ倒れない。諦めるわけにはいかないのだ。
「まさか、ここまでやるなんて」
「へへ、どんなもんよ」
(でもこれ以上はまずい。こうなったら)
ミラは強がりを放つが、正直きつすぎる。だから、覚悟を決める。
「?、それは・・・」
ミラが取り出したのは、この戦いの前にリアから渡されたウォッチだった。
はい、いかがでしたでしょうか。
今回はミラと月乃の戦闘回です。
話の中でカブトアーマーが出てきてましたが、本家のジオウで出てこなかったので出すことにしました。必殺技のぶつかり合いの構図とかは、書く前から決めてたりしました。
リアルのほうですが、未だに忙しいのは続きそうです。
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1つの世界の話を前章、後章に分けてるんだけど、後章の挿入歌っている?
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入れてほしい
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邪魔。入れなくていい
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前章にも入れてほしい
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後章だけで良い