※タイトル変更しました
~THIS IS ANOTHER WORLD ~
もし未来を先に知ることができたら、あなたはどう思いますか。
よい未来なら、喜ぶでしょう。悪いのなら、変えようと躍起になるかも知れない。
だとしたら、未来を知ることは良いことなのだろう。でも、
私は知りたくなかった。
絶対変えることができないと知ってしまったから。
カランッ
軽快な音を立てて、ドアが開く。
「ただいま」
ユウスケはそう言いながら、光写真館に入る。
「あ、ユウスケ、おかえりなさい」
「やっと帰ってきたか」
そう言って出てきたのは、光夏海、そして門矢士である。
「もう、さっきまで寝てた人が何言ってるんですか。光家直伝!笑いのツボ!」
「ハハハハ!?おい夏みかん、何するんだよ」
夏海は親指を立て、士の首に指す。すると、ツボを突かれた士はとたんに笑い出す。これは夏海の得意技で、このツボを突くと突かれた人は笑い出すのだ。士にとっての弱点の一つで、事あるごとに夏海に突かれている。
「まあまあ、夏海ちゃん落ち着いて」
「とりあえず、この世界について調べたことを教えろ」
と、ユウスケをねぎらいもせず、に成果を求める士に呆れたようにユウスケは苦笑する。士はもともとこうなので、ユウスケからしたら慣れっこである。それからリビングに移動し、ユウスケは一束の新聞を差し出す。
「これは?」
「この世界の新聞。でここのページ。」
ユウスケはあるページを開く。
「えーと、発見超巨大ロボット。これって・・・」
そこには「発見超巨大ロボット!」という見出しとそのロボットの写真が写っていた。
とそこで士が夏海から新聞を取り上げる。
「ふーん。これがそのロボットか。変な形してんな。」
そう。件のロボットは人型なのだが、顔が丸いのだ。まるで首に合わない顔を無理矢理くっつけたみたいだった。極め付けは、何かの顔が描いてあるのだ。見方によっては確かに仮面ライダーに見えなくもない。しかし、
「で、お前が仮面ライダーがいると言った理由はこれか?」
これだけでは、あまりにも理由としては弱い。ところが、ユウスケは首を横に振る。
「いや、じつはいろいろ調べている時、ある噂を聞いたんだ」
「噂?」
「ああ、謎の鎧を着た人と怪物が戦っているのを見たっていう人がいるらしい」
「謎の鎧・・・ですか」
確かに見た人がいるというのは、証拠になりうるが見間違いかもしれないと言われればそれまでだ。・・・謎の鎧を着た人と怪物の戦いを一体何と見間違えるかわからないが。だが、怪物と戦う謎の戦士というのは、確かに仮面ライダーである可能性がある。
「仕方ない。とりあえず俺の役割を見つけに行くか」
「えっ。お前まだ分かってないのか」
士のいく世界は基本運任せなのだが、必ずその世界での役割が存在する。警官、弁護士等職業も豊富だ。いつもなら直ぐに分かっているのにまだ判明していない。それがユウスケを驚かせる。しかもこの世界での役割は未だに分かる気配がない。ちなみに世界を移動したら服装は強制的に変わるので、役割自体は結構直ぐに分かる。
士は外に出ると、バイクに乗り走らせる。
「ちょっと士くん?!」
「行っちゃったな・・・」
夏海とユウスケは士のいつものように見る行動に呆れる。彼はとにかく行動から入る人間なのだ。それがいい結果につながるかはともかく。しかし、これからどうするか。夏海がそんな風に考えると、あの夢のことを思い出した。
「あの、ユウスケ。相談したいことがあります」
一方士はというと
「これがこの世界か・・・。基本的には他の世界とあまり変わらないな」
今走っているのは、普通の住宅街。ちらほらと高校生が歩いているのが見えるが、まだ朝である。少し不思議に思っていると、突然悲鳴が響いた。士はバイクを止め、悲鳴が聞こえた方へ再び走り出す。どうやら、悲鳴は近くの公園からであるようで、士は公園の入り口近くにバイクを止める。すると数人の高校生らしき人が飛び出てきた。
「おいっ。何が起きた!」
「怪物よ!怪物が現れたの!」
士は女子校生の腕をつかまえ何があったのか聞くと、その女子校生はそれだけを言い恐怖のためか腕を振り払って逃げてしまった。どうやら噂はほんとだったようである。ともかく、確かめるために士は公園の中へ走った。
やがて広い広場に出ると反対側にはあの女子校生の言うとおり、怪物がいた。だが士はその姿に違和感を感じた。
「あれが怪物か?だがあれは、ファイズ?」
その怪物は仮面ライダーファイズに似ていた。だが、士の知っているファイズはあんな禍々しい姿はしてないし、そもそも人間を襲うはずがない。だが、とりあえず倒すしかない。そう思い、怪物に近づこうとするとその近くに女の子が一人いることに気がついた。
「なっ!」
逃げ遅れたのだろうか。いずれにせよ、助けなければ。そう思った瞬間、襲われているはずの女の子は、何かを取り出した。白いパーツに囲まれたパネル、左右には黒い板がついており、女の子はそれを腰に当てる。
《ジクウドライバー》
するとベルトが伸び、彼女の腰に巻きついた。
そして右手には何かを握っており、彼女はそれの周りを回転させると顔が浮かびあげる。それはまさしく、新聞にあった写真のロボットの顔と同じだった。そして、ボタンを押す
《ジオウ》
そんな電子音声が聞こえる。そして、右側の板にセットしベルトのスイッチを押すとベルトが傾いた。すると、彼女の後ろに時計のようなオブジェが現れる。そのまま左手を右側に持っていき、傾いてるベルトを回した。
「変身!」
《RIDERTIME KAMENRIDER~ZIO》
「へえ、なるほど。大体分かった。」
士の目の前には、白と黒を基調をした仮面ライダーがいた。その姿を見るに、モチーフは時計だろうか。顔にはご丁寧に、小さくカメン、 大きくライダーとある。つまり、彼女がこの世界の仮面ライダーなのだ。
「いくわよ!」
こうして、仮面ライダージオウと怪物の戦いが切って落とされた。
ということで、最初は仮面ライダージオウの世界です。とは言うもの、変身するのは、女の子、しかもオリキャラです。これは初めから考えていたもので、主役ライダーも女の子に変身してほしいという作者の願望からくるものです。
まあ、仮面ライダージオウの設定自体はあまり変えないつもりなので、変身者が変わったくらいだと思い下さい。ちなみに変身時の長い説明は初登場時のみです。(当たり前だろ)長すぎ!という人は言ってください。
次話は、ついにあの男が変身します!(やっとかよ)
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