アンケートもあるので、良ければご協力お願いします。
「シンジか・・・?」
士は鏡から現れた男に、困惑気味に問いかける。
辰巳シンジ。かつて士が旅した世界、龍騎の世界の仮面ライダーであり、夏海の無実を証明するために、仮面ライダーアビスを士と共に倒した。しかし、アビスの正体は鳴滝が他の世界から連れてきたパラドキサアンデッドであり、この騒ぎを利用し鳴滝は何かしらの実験を行っていたらしいが、その詳細は不明である。
「・・・?っ!?お前、士か!」
シンジも士に気付き、声を上げる。
「・・・?」
まどかだけは何のことかわからず首を傾げていた。
「えっいやなんでお前がいるんだよ!」
「それはこっちのセリフだ。お前、どうやってこの世界に来た」
「・・・はっ?」
シンジは何のことかわからず、ただただ困惑するのみである。士はこの世界は少なくとも龍騎の世界ではないことを伝える。それを聞いたシンジは呆然とし項垂れる。
とりあえず士はシンジとまどかを伴い、話を聞くために光写真館に戻ることにした。
その後ろ姿を鳴滝と2人の少女が見つめていた。
「あれがディケイド。そして龍騎」
黒髪の少女が、鳴滝に向かって問う。
「ああ、そうだとも。この世界は龍騎の世界と繋がりつつある。そうすれば、君の望む力が手に入る」
「私と同じ効果を持ちながら、その改変力は私とは段違いの力・・・・・・タイムベント。それがあれば、私はまどかを救える」
黒髪の少女をもう一人の少女、月乃が見つめる。
(私は、何をしているんだろ)
月乃には、目の前の少女がどうしても他人には思えない。自分も同じような理由を持っているからだろうか。その思いが今目の前で、ゆがめられようとしている。しかし月乃は、顔を横に振り頭からバカな考えを振り払う。既に覚悟は決まっているのだ。他の他人が、世界がどうなろうとどうでも良い。
それでも月乃は、胸のざわめきを止められなかった。
「戻ったぞ」
「お邪魔します」
「あ、お帰りなさい士く・・って後ろの人達はどなたですか?」
「この世界の手掛かりだ。どうやら、この世界で面倒なことが起きているらしい」
そういえばと士は思い出す。士とシンジは龍騎の世界にて、時を移動できる力を持つタイムベントのカードを使い、事件を解決した。その事を憶えているのは士とシンジだけなので、ユウスケや夏海はシンジの事を憶えていない。そもそも、事件のことすらわからないのだ。
何の事かもわからない夏海はとりあえず、シンジとまどかを椅子に勧め栄次郎がコーヒーとまどかの為にココアを入れる。
「さて、この世界のこと・・聞かせてもらおうか」
ひとまずユウスケ達とシンジ、まどかがお互いに自己紹介をし、まどかはこの世界について語る。
「ソウルジェムに、魔女や魔法少女。・・・さらには勝利者には願い事を叶えることができる、ね・・」
まどかが言うには、この世界には魔法少女という存在がおり、魔女という存在を討伐している。その魔女を倒した者は、魔法少女に変身するアイテムであるソウルジェムの濁りを浄化できる。その濁りを完全に浄化できたものは、何でも一つ叶えることができるらしい。
しかし実際に浄化できるのは、魔女に止めを刺した者のみでありそれ故に魔法少女たちは、こぞって魔女を討伐しようと躍起になる。しかもその濁りは少しずつ面積を増やしていき、ソウルジェムが完全ににごりに染まると死に至るらしい。そういう事情もあり、死なないためにそして願いを叶えるために、時には魔法少女同士で戦闘に発展することもあるらしい。
「・・・そんなことが」
「でも、だったら他の魔法少女と協力して、譲り合いながら戦った方がいいんじゃないか?」
ユウスケの言葉に、まどかは首を横に振る。
「それは無理なんです。今の段階で願いを叶えられるのは一人だけ。もし誰かが願いを叶えた瞬間、その時すでに魔法少女になっている人は濁りが加速的に増加して魔女を倒したとしても・・」
「やがて魔女もいなくなり、濁りを止めることができなくなると言うことか」
士が引き継いだ言葉にまどかはコクンと頷く。
「あのっ」
全員の顔が暗くなる中、ミラが手を挙げる。
「まどかちゃんは何で魔法少女になったの?」
「えっと、なったというか、されたんです。前に黒い髪の女の子に、私は魔法少女になる資格があると言われて、気付いたらソウルジェムが手にあったんです」
「じゃあ、望んで魔法少女になったわけじゃないの?」
「はい、それに私はそんな他の人となんて戦いたくありませんし・・・」
そう言ってまどかは顔を伏せる。その空気を換えようと、ミラはシンジを向く。
「え、えっとそれじゃあ何でシンジさんはこの世界に?違う世界の人・・なんですよね」
「あ、ああ。おれは・・・・」
シンジは自分に起きたことを話し出す。
士とアビスを倒した後、シンジは正式に仮面ライダー龍騎のカードデッキの保持者として認められ、真実の為にライダーバトルを戦っていた。
そしてまた一つの事件を巡ってライダーバトルが行われていた。シンジは他の事件と同じように真実を追っていたが、その最中に新たなライダーが現れたという。
「新たなライダー?」
「ああ、そいつ俺と全く同じ姿で、色は真っ黒だった。そいつがライダーバトルを引っ掻き回してるんだ」
「んで、そいつと戦って負けた上に鏡から飛び出したら、別の世界に来ていたと」
士の言葉にぐっと口を紡ぐ。その時士はドアの方を向くと
「おい、そこに居るんだろ」
「さすがだね士。・・・シンジくんの世界に現れた仮面ライダー。おそらくそれは仮面ライダーリュウガだろうね」
ドアを開けて入ってきたのは、ディエンドこと海東大樹。そして入ってくるなり、龍騎の世界の異変について考察を述べる。
「なんだあんた・・!?」
(まためんどくさくなった・・・)
ミラは項垂れるとため息がこぼれるのを感じた。
それから海東によると、どうやらこの世界と龍騎の世界が繋がりかけているらしい。しかも、鳴滝という人も何かをしているらしい。
それらを聞くと、この場は一旦解散することになり、シンジは光写真館に泊まることになった。海東はまたどこかに行ったらしい。士はまどかを家に送るために出て行ったのでしばらくは戻らない。
ミラは外を見ながら、ため息を零す。海東は鳴滝が何かしていると言っていた。つまりスウォルツもいるはずだ。そして月乃も・・・。
「ハァ」
再び溜め息を零す。奥の手を使っても勝てなかった。その事実が今も心にのしかかってくる。
「よっ、どうしたんだ。ため息なんかついて」
「シンジさん・・・」
シンジはミラに声をかける。シンジはミラにココアの入ったマグカップを渡す。
ありがとうございますと礼を言い、マグカップを受け取る。
「ふ~。んで、どうしたんだ?外見て黄昏てさ」
「・・・実は」
ミラはシンジに、此れまでのことを話す。月乃のこと、現在の状況、そして負けてしまったこと。シンジはそのすべてを茶化すこともなく、笑うこともなく真剣に聞いた。
ミラがすべて話し終えると、シンジは少し静かになったのち話し始める。
「・・・おれもさ、君と同じようなことになったことがあるんだ」
「え?」
突然のシンジの話に、ミラは面食らったが耳を傾ける。
「俺が士と出会うきっかけになった事件のことは知ってる?」
「夏海さんから聞いたことがあります。夏海さんが犯人に仕立て上げられたのを、お二人が解決されたと」
それを聞いたシンジは苦笑すると話を続ける。
「たしかにそうだけど、その前に知り合いと喧嘩しちゃってたんだ。そんで事件当初は怪しさ満点で俺はそいつが犯人だと思ってた。しかも、ライダー裁判で積極的に戦ってたこともあって、ますますそいつが犯人だって決めつけちゃったんだ」
話しながら当時のことを思い出す。自分と編集長を裏切ったと思い込んで、きつく当たってしまった。
それもタイムベントのカードを使ったので、あの人の記憶には残ってない。それでも、自分の記憶には残っているので、たまに思い出してこっそり意味もなく机に頭をぶつけたりしてる。ホントに恥ずかしい・・・と身悶えしそうになる。
「・・・そんなことがあったんですね」
「まあ、ホントは俺の早とちりだったり、勘違いだったりしたんだけど・・・」
「そうなんですか?」
「恥ずかしい話だけどね。・・・とりあえずまあ、俺が言いたいのは自分が見ただけで、決めつけるのは良くないってこと」
その言葉にミラはなるほどと思った。月乃とはまだ少し話を交わしただけだ。ならもっとちゃんと話をすればいいのだろうか。そう考えていたところにシンジが驚きの発言をする。
「でもさ、別に決めつけていいと思うんだ」
「え、えええぇぇぇえええ!!」
矛盾する発言にミラは思い切り驚く。そのミラを見ながら、シンジは話を続ける。
「人間ってさ、やっぱり分かり合うことってそう簡単には出来ないと思うんだ」
「え、え?でもさっき・・・」
「うん、決めつけること自体は悪くはないと思うんだ。それは良くも悪くもその人を見て、自分でしっかり考えた結果だからね。俺が良くないと思うのは、決めつけたままにすることだ。決めつけたままにするんじゃなくて、その考えをひっくり返すほど相手のことを知ることが大事だっていうのが、俺が言いたいことだ」
私は、その言葉を受けて考える。私と月乃は元の世界ではかなり仲がいい・・と思う。それでも足りないのかも知れない。むんむん悩んでいると、シンジが苦笑しながら声をかける。
「まあ、いざというときは、俺や士が支えてあげるさ。だから、おもいきりぶつかればいいさ。」
「・・・はい!」
そのまま話が弾んだ2人は、士が帰ってくるまで話をし続けた。
漆黒の闇が街を包む頃、大きい音と共にチカチカと光が点滅する。
1人の仮面ライダーが攻撃を受け転がる。黒い龍騎と呼べる見た目のライダーの名前は仮面ライダーリュウガ。シンジたち仮面ライダーを襲い圧倒し、ライダー裁判を引っ掻き回しているライダーである。しかし今はそのリュウガ自身が圧倒されていた。
圧倒しているのは、鳴滝と一緒にいた黒髪の少女でありその手には黒光りする銃が握られていた。
《STRIKE VENT》
リュウガがベルトのカードデッキからカードを引き、自身の召喚機、ブラックドラグバイザーに装填すると右手に契約モンスターである龍の顔を模したドラグクローが現れる。
リュウガは右手を引き構えると、少女に向かって突き出す。すると、ドラグクローから黒炎が撃ちだされる。黒炎は着弾し爆発し、それを見たリュウガは腕を下ろす。その時、背後からジャリッという足音が聞こえ振り向く。その時リュウガが見たのは、自身に迫る円柱型の爆弾だった。
黒髪の少女は自身が投げた爆弾が、対峙していた相手を倒したことを確認するとその地点に近づく。そこに落ちていたのは、龍の印が彫られている黒のカードデッキだった。「どうやら手に入れたようだな」
黒髪の少女に話しかける現れた鳴滝が声をかける。少女は目を向けることはない。
「だけどこれはまだ本命ではないわ。むしろスタートラインね。・・・とりあえずこれで、ライダーバトルの参加権を手に入れた。これであとは、タイムベントのカードを手に入れれば・・・」
少女が呟いた歪められた願いは、誰かに届くこともなく夜空に吸い込まれた。
はい、いかがでしたでしょうか。
次回作のためのアンケートを取るので、宜しければご協力お願いします。
へっ?前に言っていたのはって?これじゃない感が強すぎて没になりました。
他にも付けてほしい設定があれば、活動報告に欄を設けるので言ってください。
詳しいことは活動報告へ。
暁美ほむらの変身する仮面ライダーの名前について
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仮面ライダーホムラ
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仮面ライダー焔
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作者が決めて