「そうね、ホムラ。私は仮面ライダー焔」
「新しい仮面ライダー、だと・・・」
「ほう!これは、予想以上の結果だ!まさか新しい仮面ライダーを生み出すとは!」
鳴滝は興奮したように叫ぶ。ほむらは自身の新しい姿を確かめるように、軽く体を動かす。
「これが私の、私だけの力・・・」
「ほむらちゃん!」
「さあ、始めましょうか。過去への反逆を。私はこのカードで過去を変える・・・っ!?」
焔がタイムベントのカードを取ろうとした時、大きな爆音が響きお菓子の魔女の結界が揺らぐ。
「これは・・・!?」
そして結界は完全に壊され、士たちは現実世界に戻ってきた。
時は少しさかのぼり、ミラside
「これが彼女の戦う理由」
「過去を改編することで死の運命を変え、まどかちゃんを救う。」
月乃もこの世界での目的、暁美ほむらのやろうとしていることを説明し終えていた。
「・・・ねえ、一つ聞いていい?」
「ん?何?」
「何で月乃はこんな、一歩間違えれば世界を破壊してしまうようなことに、協力するの?」
月乃の説明を聞いてミラが思った考え。過去の改編により未来が不安定となり、引き起こされる世界の崩壊。
これはジオウライドウォッチⅡをマリアから渡された際、注意されていたこと。
『ジオウⅡ・・・?』
『はい、この力を使いこなせれば我が魔王は、過去という時を自在に操ることが可能です』
『ふーん』
『ただし、一つだけ注意点が』
『注意点?』
『我が魔王がこのウォッチを使いこなせれば、過去を変えると言うことも可能になります。ですが、すでに定まった過去を変えると言うのはとても危険な行為です。たとえば、今私が道端に落ちている小石を蹴ったことで世界が崩壊する
『えっと・・・つまりどういうこと?』
『・・・まあ、好き勝手に過去を改編しようとしないでください』
あの時は軽く流していたが、今起ころうとしているのはそういうことだ。過去を変えても必ず崩壊が始まるとは限らないが、崩壊が始まる可能性もあるのだ。月乃はなぜ協力するのか。それとも月乃にとっては、初戦は他人事なのだろうか。
「ねえ、何で!」
「・・・なんだか、似てると思ったから」
「え・・・?」
「きっと、彼女と同じ立場なら私も同じことをすると思う。暁美ほむらにとってのまどかという少女は、私にとってのミラと一緒。だから、なんというか、ほっとけない・・・」
「・・・・やっぱり、月乃は優しいね」
ミラは月乃に微笑み立ち上がる。そして目を見据えながらハッキリと言う。
「でもね、それでもあえて言うけど
「なっ!?」
まさかのセリフに月乃が目を見開く。
「何を言って・・・」
「だって、私のやるべきことは変わらない。過去の改編?死の運命?それが何よ?そんなもの私には関係ない。勝手に絶望して、背負わせないように戦って、何が友達なの?」
「ミラに何が分かるの!私は!」
「・・・やっと本音を言ってくれた」
ミラはシンジと話してからずっと考えていた。なぜ、わざわざ私たちと敵対するような行為を取るのか。最初に言っていた通り、自分に危険なことをしてほしくないのなら、ちゃんと話し合って伝えればいい。そんなことが分からない月乃ではないだろうし、士についていくまでは自分たちの思いはちゃんと話し合って伝えてきた。
しかし、今の会話で理解した。月乃は
「余計なお世話だ・・・」
「っ!?」
真実はどうでも良い。実際月乃がどう思っているか知る気もない。
「何で私が帰るのに何かしらの後ろ向きな感情を憶えると思ってるの?私だって、貴方がちゃんと話し合ってくれるなら素直に帰ることだって考えるよ。それでも月乃はこの道を選んだ。だというのなら!私はもう、迷わない!」
そう言いながら立ち上がり、ジオウライドウォッチⅡを取り出す。するとウォッチが視界一面を覆う光を放つ。
「んっ・・・ここは」
目を明けるとミラは虹色の通路のような場所にいた。
『ついにその領域までたどり着いたか』
「?、っ!?あなたは・・・」
『初めまして、と言うべきか?
「未来の私、逢魔ジオウ。」
『そうだ、時間が限られてるゆえ手短に済まそう。率直に言うとその力、使えば後に戻ることは出来ない。私と同じ魔王への道を歩むことになる。それでも、この修羅の道を進む覚悟はあるのか?』
その問いにミラは一瞬目を瞑り答える。
「当たり前だよ。今の私には守りたいものが、いや、取り返したいものがあるから」
『そうか。ならばこそ、その覚悟が起こす奇跡。私に見せてみるがいい』
そう言って逢魔ジオウが手をかざすと、光の粒子がジオウライドウォッチⅡに集まっていく。
《ZIーO!Ⅱ!》
「これでお膳立ては済んだ。後はお前次第だ」
「うん、大丈夫だよ。私がやることは決まってる」
逢魔ジオウの言葉にミラは頷き、現実世界へ戻っていく。
『・・・そこに居るのだろう?マリア』
そう言われ、逢魔ジオウの後ろから現れたのはマリア。
「我が魔王・・・」
『全ては若き日の私にかけた。後は見届けるのみ。私が成しえなかった奇跡の誕生を』
「・・・私の命は我が魔王の為に」
そう言いマリアもこの空間から消える。残ったのは逢魔ジオウのみ。
『・・・まるで、今の私を表しているようだ』
皮肉げに笑い、自身の変身を解除する。
「願わくば、貴方が私と同じ道をたどらないよう・・・お願い、私の大切な友人を、月乃を、救ってあげて」
涙を堪えているような声は誰の耳にも届くことはなかった
光が消えると月乃は困惑してように周りを見渡す。
「今のは一体?」
「・・・月乃」
「ミラ?」
「覚悟してよ、月乃。今の私は―――」
ジオウⅡライドウォッチの側面のダイヤル「スプリットリューザー」を回すと、二つのウォッチに分離する。
《ZI-O!Ⅱ!》
「ほんっとに、怒ってるんだから!」
分離した二つのウォッチをジクウドライバーにセットし、ベルトを回転させる。
「変身!」
《ライダータイム!》
《仮面ライダー!ライダー! ジオウ・ジオウ・ジオウ! ツー!》
そこに現れたのは、ジオウのようでジオウではない姿。月乃はシンフォギアの世界で一度見たことのある姿にもかかわらず、その姿に以前とは違う圧を感じ無意識に後ずさる。
そしてどこからともなく、マリアが現れ高らかに詠う。
「王の凱旋である!祝え!全ライダーを凌駕し、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウⅡ!新たな歴史の幕が開きし瞬間である!」
「・・・いくよ、月乃」
ミラはゆっくりと静かに、月乃へと歩いて近づく。ミラのオーラに飲まれ月乃は動けない。
「ぐっ、はああああ!!」
自身を鼓舞するように叫び、ミラに殴り掛かる。が、その拳をミラは片手で受け止める。その拳は弾き逆に右のストレートを食らわせる。
「ガハッあああああ!!」
その一撃で防御面に優れているゲイツリバイブ剛烈でも、大きく吹き飛ばされる。
「はあはあはあ、未来予知かっ。それは私には効かない」
未来予知。ミラがシンフォギアの世界で見せた仮面ライダージオウⅡの能力。文字通りの効果を持っておりその力は絶大である。だが、逆に言えばそれだけであり、今の月乃には対策など容易にできる。
立ち上がった月乃はリバイブライドウォッチをに手を当て、180度回転させる。
《スピードタイム!》
《リバイ・リバイ・リバイ! リバイ・リバイ・リバイ! リ・バ・イ・ブ疾風!》
上半身のアーマーが左右に開き青い装甲が現れる。それと同時にジカンジャックローも疾風時の形態に変形する。
「ふっ!」
掛け声とともに月乃の姿が消える。否消えたのではないことはミラはすでに分かっている。ゲイツリバイブ疾風は名前の通り超高速で動くことができる。未来が予知されようと、相手以上の速さで攻撃すれば意味はない。あの時、ミラが負けたのはこの能力ゆえである。
しかし月乃は2つの思い違いをしている。先ほど月乃の攻撃を防ぎ反撃した際
「ふっ、はあ!」
疾風のスピードを生かし、ミラに次々と攻撃を加えていく。傍目から見れば月乃が押しているように見えるが、月乃の心中は余裕など持てていなかった。
(なんでっ!?こんなに攻撃を当てているのに、倒しきれる感じがしない!?)
月乃は歯噛みし、背中から近寄り攻撃しようとする。
「・・・
攻撃が当たる瞬間、ミラが光の球体に包まれたかと思うとその姿が文字通り消えた。
「なっ!?どこに!?」
慌てて周りを見渡すがどこにも姿が見当たらない。
《ライダー!》
背後から声が聞こえ振り向くがそこには誰もいない。
《ライダー切り!》
ジオウⅡとなったことで使えるようになったミラの新たな武器「サイキョーギレード」を構えたミラが、袈裟切りの要領で切り裂く。
「くあああああ!」
その攻撃をもろに食らった月乃は吹き飛ぶ。
「な、何が起こったの?」
「簡単だよ。ジオウⅡの能力は時間操作。さすがに時を止めたりとかはできないけど、未来予知は能力の応用だよ。最初の攻撃の時は使ってないけど。月乃の攻撃を避けたのもそう」
時間操作と言うアバウトな能力。それ故に様々な応用が利く。単純に未来予知のように未来を予知すること。自身の時間の流れを早めることで
月乃は次々と判明するジオウⅡの能力とその強さに頭がついていかない。しかし、一つだけ確かなことがあった。
「ふふふ、私の目的は果たした」
「やっぱりあなたの目的は・・・」
「そう!最初から私の目的はあなたの力の覚醒!はははっ!」
《パワードタイム!》
《リ・バ・イ・ブ 剛烈!》
月乃は再びリバイブ剛烈に変身する。
《フィニッシュタイム!》
《ゲイツリバイブ 剛烈!》
「あとは、決着をつけるだけ!」
「・・・納得いかないけど、いいよ」
《ライダーフィニッシュタイム!》
決着をつけるため、お互いにベルトを回転させ必殺技を放つ。
《一撃タイムバースト!》
《トゥワイスタイムブレイク!》
「「はああああああ!!」」
2人は同時に飛び上がり、とてつもないエネルギーを纏ったキックを放つ。2人は真正面からぶつかりあい、拮抗状態となる。
「ああぁぁああ!!」
「くう!わ、たしは絶対に、約束を果たすんだあ!はあああああ!!」
結果はミラの勝ちとなった。一層エネルギーが増したミラのライダーキックが月乃に打ち勝ち、大爆発が起きる。その威力は魔女の結界が崩れるほどだった。
「ぐあっ!がっは・・・」
負けた月乃は変身が解除され、地面に倒れる。ミラは静かに月乃に近づく。
「勝負はミラの勝ちだよ・・・」
月乃は覚悟が決まったのか観念したように言う。
「・・・・はあぁ」
ミラはそんな月乃を見下ろし、ため息を一つ。そして変身を解除し、月乃に手を差し伸べる。
「・・・ほら」
「え?」
「え?じゃないよ。私の目的は言ったでしょ。貴方を連れていくって」
「・・・許してくれるの?」
「次はこんなことしないって約束してくれるなら」
ミラは笑顔でそう言って、月乃の腕を掴み立ち上がらせる。
「私たちは友達だから、喧嘩したら仲直りしなきゃね。それで全部元通り」
ミラのその言葉に月乃の目から涙がこぼれる。月乃は感情に任せるようにミラに思いきり抱き着く。
「うわっと」
「ヒック、ミラぁ・・・ごめ、ヒック、ごめんなさい、ヒック」
「うん・・・うん。私も心配させちゃって、ごめんなさい・・・」
しばらくの間、2人はずっと抱きしめあって仲直りをした。
最近の悩みは、描きたい世界がたくさんあるのになかなか先に進めないこと。
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下に当作品での仮面ライダージオウⅡのオリジナル設定の解説を載せておきます。興味がある方はどうぞ。
当作品の仮面ライダージオウⅡ
本家との大きな違いは、言わずもがな能力。本家のジオウⅡは未来予知と、対応するライドウォッチなしでのアナザーライダーの撃破が可能。
後者については、通常のジオウでも対応するライドウォッチは必要ないので省略。なので前者について説明。
当作品のジオウⅡの能力は時間操作。しかし、暁美ほむらの能力の主である時間停止は出来ず、ジオウⅡは対象の時間に関する操作である。
作中の例でいえば、本家と同じようにミラが未来予知によって、自身に起こる未来の出来事を予知したこと。ミラ自身の時間の流れを爆発的に加速させ、定まった未来にミラのみが時間を移動、いわゆるタイムスリップすること。
2つ目が曲者で、設定を考えた作者もちょっと説明が苦しいくらい。まあ、なんとなくで良いなら、瞬間移動と考えればいい。最悪分からなくてもいい。ただこの移動は作中のように、(移動限定で)スピードにおいてミラがゲイツリバイブ疾風を抑えることができる唯一の手。
もちろん弱点もあり、ミラがその未来を確定していなければ使えないことである。つまり一度移動をすると、その移動での到着地点は変えられず、最悪作中のように相手の後ろはとれず回避ぐらいにしか使えない。しかし、未来予知を使うことで相手の行動が分かるため、それに合わせて到着地点を設定すればいいので、この組み合わせは結構凶悪である。
ちなみに序盤らへんにマリアが、「過去と言う時を自在に操ることが可能」と言っていたが、実際覚醒しても過去に関する操作しかできない。つまるところ未来予知は、未来のミラにとっての過去、と言う概念で使用はできるが(これも結構無理がある気がする)、2つ目の移動は到着地点の設定は同じように出来ても、実際の移動は未来に進むという概念になるので実質使用はできない。使用できるようになったのは、逢魔ジオウが力を与えたため。
と言うふうに説明しましたが、全然分からない!もっと丁寧に教えてくれ!、という人はどうぞ言ってください。時間ができたら、解説用の話を作るかも(投稿するとは言ってない)
1つの世界の話を前章、後章に分けてるんだけど、後章の挿入歌っている?
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入れてほしい
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邪魔。入れなくていい
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前章にも入れてほしい
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後章だけで良い