仮面ライダーディケイド 現実と幻想の狭間   作:神咲胡桃

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今回はエルフナインとキャロルを入れるための番外編。これが伏線になってたりなってなかったり。


~絆の種類(番外編)~

ミラが時間を巻き戻し、戦いを終えた後―――

 

 

 

ミラと月乃、奏者たちは2課の一室にいた。

「・・・えっと、それで今ミラに抱き着いているのが、月乃ちゃん?」

響が困惑した表情でミラに尋ねる。響だけでなく他の奏者も皆、同じように困惑した表情を浮かべていた。

「ははは、えっとうん、そうだよ」

ミラは奏者たちの表情に苦笑を浮かべていた。

そもそもなぜこうなっているのか。あの戦いの後、弦十郎から後のことは大人に任せとけと言われたミラたちは、とりあえず月乃と自己紹介しようと言う話になった。因みに灯は身体に異常がないかメディカルチェック中である。

月乃は昔より改善してはいるが、人付き合いがうまいわけではない。ミラたちが知る由もないが、月乃は今までしていたミラへの心配、会えなかったことや敵対していた時の寂しさで、超絶甘えモードになっているのだ。その結果が現状である。

とりあえず自己紹介は済ませたが、どうやっても話が進まない。

「そうだ!どうせならみんなで遊びに行きませんか!」

どうしたものか。全員がそう悩んでいると、唐突に響が声を上げる。

「そうデス!こういう時は遊べば仲良くなるって、なんかの漫画でも言ってましたデス!」

「まあ、良いんじゃねえの?」

「そうだな、せっかく司令たちが時間をくださったのだ。遊びに行くのもいいだろう」

他の奏者たちも賛成のようだった。

「ミラも行くでしょ!」

「うん、行こうかな。・・・月乃はどうする」

「・・・ミラが行くなら、行く」

月乃も同行を示し、それじゃあ行こうかとミラが立ち上がると響が待ったをかける。

「あ、ちょっと待ってミラ」

「ん?どうしたの?」

「ミラと月乃ちゃんに紹介しておきたい人がいるんだ」

「紹介しておきたい人?」

「うん、そろそろ来るはずなんだけど・・・」

響がそう言った途端、部屋のドアが開けられる。開けられた扉の向こう側には金髪の少女がいた・・・なぜか息切れで。

「はあ、はあ、はあ」

「エ、エルフナイン?どうしたそんなに急いで」

翼にエルフナインと呼ばれた少女はその問いに答えず、ミラを見つけると生きよい良く近づく。

「あ、あの、刻零未来さん!」

「は、はい」

「あなたが仮面ライダーなんですよね!?」

キラキラとした瞳で興奮したように、ミラにそう聞いてきた。

 

 

 

 

その後、どうにかエルフナインを宥め近くのデパートに行こうと言う話になった。

響が呼んだらしい未来を待っている間、エルフナインはミラに質問攻めをされていた。

「はぁ~。これが仮面ライダーの変身アイテムですか~。シンフォギアの構造はもちろん、この世界の技術とは違う技術体系ですね。ふぁ~!」

そして今エルフナインにせがまれたミラは、ジクウドライバーとライドウォッチをエルフナインに見せていた。

「それにしてもどうしてエルフナインは、そんなに仮面ライダーに興味があるの?」

「・・・ボク、とある事件の時に怪我をして入院していたので、今回の事件には関わってなかったんです。でも、話だけは聞いてました。貴方が戦っている時の映像も見さしてもらって、とっても気になっていたんです」

話を聞いてなるほどと思った。確かにミラはエルフナインのことを聞いてないし見てもいない。それは彼女が入院していたからだったのか。その後、未来が合流したため話を切り上げ、デパートに向かった。

 

 

 

「へぇ~。結構大きいんだね」

「僕も始めてきました。話だけなら聞いてたんですけど」

少し歩くとデパートが見えた。中に入ると人の姿がかなりいることが分かる。

「どこに行く?」

「そうだな、無難にゲームセンターで良いんじゃないか?」

クリスの意見に異議も特になく、全員はゲームセンターに向かった。

「おおー!今日は遊びまくるデスよー!早くいくデスよ調ー!」

「待って、切ちゃん」

「こら、貴方たちはしゃぎ過ぎないの!」

「未来!プリクラいこ!」

「うん、行こうか響」

「先輩はどうすんだ?」

「そうだな、私はこういったものはよく分からない。何かおススメはあるか?」

「そうだな・・・だったらこういうのはどうだ?」

と奏者たちは思い思いに満喫しようとする。

「それじゃあ2人とも、私たちも行こうか」

「・・・ん」

「は、はい!」

 

 

 

そこからは時間の許す限り楽しんだ。ミラや月乃、奏者の少女たちは普段は慣れてると言っても友達と遊ぶのと一人で来るのとはわけが違うし、エルフナインに至っては初めてのゲームセンターである。

 

「むむむ、中々難しいデスね」

「メダルが落ちない・・・」

「何してるの二人とも?」

「あ!?マリア、全然メダルが落ちないデスよ!」

「でもゲームなんだし、そういうものじゃないの?」

「マリアもやってみて」

ガチャン、テレレテッテレー!

「あ、あら?」

「「おおーーー!」」

「ど、どうしたの?」

「フィーバータイムデスよ!マリア!」

「コイン、大量ゲットのチャンス。マリア、早く次いれて!」

「よ、よく分からないのだけど・・・」

ガチャン、ガチャン、テレレテッテレーテテテテー!

「「マリアすごい(デース)!」」

 

とマリアの意外な才能が発見されたり

 

『画面に収まるようにしてね!画面に収まるようにしてね!』

「だって未来!」

「画面に収まるようにか。じゃあ響、もっとくっつくよ?」

「うん!えへへ、未来ぎゅー!」

「きゃっ!もう、響ったら」

『準備はできたかな?それじゃあ、写真を撮るよ!はい、チーズ!』

パシャ!

「次は飾りつけか~。どうする未来?」

「う~ん、響にはこういう飾りが似合いそう」

「じゃあ未来にはこれ!」

「ひ、ひひひ響!?は、ハートってどういう・・・!?」

「ん?どうしたの未来?」

「う、ううん。なんでもないよ・・・」

 

珍しく未来が慌てたり

 

「先輩、これなんかどうだ?」

「これは・・・シューティングゲームか。雪音らしいな」

「ああ、あたしがよくやるやつだ。とりあえずやってみようぜ」

プレイ後

「ふむ、銃の扱いはなれないとはいえ、面白いな。・・・どうした雪音?」

「・・・なあ先輩。先輩って銃の訓練してんのか」

「は?いやそんなわけないだろう。私は剣一筋だ」

「だったらなんでこんなにうまいんだよ!私のハイスコア軽く超えてるじゃねえか!」

「そうなのか?私は出てきた敵を撃ってただけなんだが」

「先輩には黙ってたが、このゲームの難易度は結構高いんだよ!あたしだってハイスコア出すのにすげー時間かかったって言うのに!」

「な、なんかすまないな雪音」

 

翼がクリスのプライドを無自覚にクラッシャーしてたり

 

「あ~。ぬいぐるみがまた落ちちゃいました」

「残念、惜しかったね。それじゃあ、ちょっとやらせて」

チャリン、ウィ~ン、ゴトン

「す、すごいです!僕が苦戦していたものをあっさりと!」

「UFOキャッチャーはコツがいるからね。はい、これ」

「え、でもこれはミラさんが取ったものですし、僕には受け取れませんよ!」

「いいのいいの。エルフナインのために取ったんだから」

「そ、それじゃあ、ありがとうございます!」

「うん。・・・ん?」

クイックイッ

「・・・月乃もほしいの?」

「ん、ほしい」

「それじゃあ・・・」

チャリン、ウィ~ン、ゴトン

「はい、月乃」

「ん、ありがと。大切にする」

「お二人はとても仲がいいんですね!」

「やっぱり付き合いが長いからね」

「仲がいいのは当たり前」

「そうなんですか。・・・ちょっとうらやましいです」

「だったら、友達になろう?」

「ふえ、でもいいんですか?ボクなんかで」

「それこそ当たり前だよ。ね、月乃」

「まあ、ミラが言うなら・・・」

「あ、ありがとうございます、お二人とも!」ダキッ

「むっ、ミラの横まで譲るつもりはない」ダキッ

「ちょっ、ちょっと二人とも!?」

 

ミラと月乃がエルフナインと友達になったりといったことがあった。

「ふぅ~!あそんだね~」

「そうですね、僕にとっては初めての体験ばかりです」

時間もしばらく経ち、ミラとエルフナインは休憩スペースで休んでいた。月乃は切歌たちに誘われてまだ遊んでいる。確か、最近人気の出ている一頭身SDキャラのアクションゲームだったか。誘われた最初は渋っていたが、ミラに「折角だし行って来たら?」と言われて渋々ついて行った。

「・・・エルフナインってさ、大丈夫なの?その、体のこととか」

思い詰めたようにミラは話を切り出す。

「やっぱり知ってますよね。ボクのこと」

そう呟いて、エルフナインはポツリポツリと話し始める。

エルフナイン。彼女はつい最近の事件「魔法少女事変」にて、2課と衝突した錬金術士キャロルのクローンである。データベースを閲覧した際にそのことが記載されていた。世界を分解しようとしたキャロルは2課と衝突、その際エルフナインが2課の元に情報を届けるために2日に接触した。しかしそれはキャロルの思惑によるものだった。それを知った後もエルフナインは響たちと和解する。その後も2課に協力しキャロルと対話することもあった。しかし戦いの中でエルフナインは負傷し、入院することになる。そして現在に至る。

だがここで問題なのは、エルフナインがクローンであること。もともとクローンはキャロルの記憶を移動させることでの擬似的な転生、そして、とある聖遺物を作らせるために作られたものである。しかし、キャロルの転生に使われなかったクローンは何かしらの欠陥があり、エルフナインの場合は寿命が極端に短いことらしい。

 入院中、怪我も相まってエルフナインは一度死にかけた。しかし響たちに敗北したキャロルが病室に現れ、エルフナインにもしもの為にスペアで用意していた自分の体に、エルフナインの人格と記憶を写し生き長らえさせた。エルフナインが理由を聞こうとするが、キャロルは何も言わず去って行った。

「もしまたキャロルと会うことができたら、今度は話をちゃんと聞きたいです」 

「そっか、ごめん。つらいことを話させて」

「い、いえ!気にしないでください」

「でもそっか、家族みたいなもんなんだね」

「はい、敵対しましたけどボクにとっては唯一の家族と言って違いないです」

そう言ってエルフナインははにかんだように笑う。ミラはそんなエルフナインの頭を撫でる。

「さっ!そろそろ皆のところに戻りましょう!」

「うん、もっと遊ぼうか・・・っ!?」

そう言いながら2人立ち上がると、オーロラカーテンが2人を包み、消えた時には2人の周囲がどこかの海岸に変わっていた。

「な、何?まさか・・・」

「これは、いったい何が・・・」

急なことに2人は混乱する。ミラはスウォルツが襲撃してきたのかと思い警戒するが、そこに声がかけられると同時に人影が現れる。

「ふん、ジオウだけだと聞いていたんだがな。まさかお前までつれるとは・・・エルフナイン」

「この声は、キャロル!?」

「この子が?」

ミラは出てきた人影に目を向ける。そこにはエルフナインと瓜二つ、いや全く同じ姿形の少女がいた。違いといったら髪型とその雰囲気しかない。

「キャロル!ボクたちをここに連れてきたのは貴方なのですか!」

「当たらずも遠からず、といったところか」

エルフナインの問いにキャロルがそう答えると、キャロルの後ろから1人の男が現れる。

「あれは、鳴滝さん?」

「やあ、刻零未来くん。君は非常に危険な存在となってしまった。残念だよ。ここで君の旅も終わらせてもらうよ」

「何を言って・・・」

「そういう訳だ。私も一応の義理は果たしておかないといけないのでな」

鳴滝から言われたことに理解ができないミラに構わず、キャロルはある物を取り出し腰に装着する(・・・・・・)

「生き残りたかったら、抗って見せろ」

服のポケットから、長方形の何かを取り出しスイッチを押す。

 

《マイティアクションX!》

 

高いテンションの声が鳴ると同時に、キャロルの背後に「MICHTY ACTION X」と書かれたスクリーンのようなものが現れ、さらにそこから様々なメダルが現れる。

「グレード1、変身」

キャロルは短くつぶやき、手に持ったアイテムをベルトに挿す。

 

《ガシャット!》

 

キャロルの周囲に複数のパネルが現れ目の前にあるパネルをタッチする。

 

《レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!アイム ア カメンライダー》

 

「グレード2」

間を置かずベルトのドアの形をした部分を開く。

 

《レベルアップ!》

《マイティジャンプ!マイティキック!マーイティアクショーン!エックス!》

 

キャロルと同じ大きさのパネルをくぐると、キャロルの姿はシンフォギアのような紫色のアーマーを装着し、身長も月乃ほどに成長した姿に変わっていた。

「な、なんですかあれ。シンフォギア?ファウストローブ?いや、そんなものじゃない。あれは、一体・・・?」

見たことのない姿にエルフナインは困惑する。シンフォギアでないことは確かだろうし、キャロルが使っていたシンフォギアに似た装備「ファウストローブ」とも違う気がする。しかしすぐに答えにたどり着く。

「まさか、仮面ライダー?」

「ふっ、察しが良いな。そうだ、たしか仮面ライダーゲンムと言ったか?まあ、私のこれは少し手を加えたがな」

確かに仮面ライダーにしては顔を覆うフェイス部分がなく、シンフォギアに似ている。彼女の言うとおり手を加えた結果だろう。

「さあ、やり合うとするか」

 

《チュ・ドーン!》

 

そう言いながらキャロルは右手の「ガシャコンバグヴァイザー」のAボタン側にある銃口からビームを放つ。

「危ない!」

「うわあっ!」

ミラはとっさにエルフナインを抱え避ける。ビームが当たった場所から火花が散る。

「キャロル、何でこんなことを・・・!」

「オレの目的はお前じゃない。大人しくしていれば貴様は狙わん」

「仕方ないか。エルフナイン下がってて」

ミラはエルフナインに下がるように言い、ジクウドライバーを装着すし、2つのライドウォッチを取り出す。

 

《ZI-O》

《RYUKI》

 

「変身!」

 

《ライダータイム!》

《仮面ライダー!ジオウ!》

《アーマータイム! アドベント リュウキ!》

 

ジオウの姿に赤と白の装甲が追加され、肩にはドラグレッダーの顔を模したパーツが装着される。

「祝え!全ライダーの力を受けt「やっぱり来た!ねえ、エルフナインをお願い!」・・・」

リアがいつものように出てきたがミラはそれを遮り、エルフナインを守るように言う。リアも不満そうにしていたが、エルフナインの元に行っている所を見る限り、守ってくれるらしい。

「なんだアイツは・・・まあ良い。始めるとしようか」

キャロルはリアに目を向けるも、ミラに視線を戻し接近する。ミラもジカンギレードを取り出し、戦闘を開始する。

「ハアアア!!」

「フンっ!」

ミラがジカンギレードで攻撃するが、キャロルはガシャコンバグヴァイザーで防ぎ左腕のパンチで反撃する。それに数歩下がるも、ジカンギレードをジュウ形態にして銃撃を放つ。キャロルはそれを避け彼女もまたバグヴァイザーで射撃をする。ミラはそれを躱せず攻撃を食らってしまう。

「ぐっ!」

「どうした、貴様の力はそんなものか!」

 

《ギュ・イーン!》

 

キャロルはバグヴァイザーのBボタン側を拳側に向けてグリップに装着する。バグヴァイザーから伸びたチェーンソーで畳み掛けるように攻撃する。

「ハハハハ!ソラァ!」

「キャアァ!」

その威力にミラは大きく吹き飛ばされ地面を転がる。

「さらにサービスだ」

キャロルが手を振るうとオーロラカーテンが現れ、1人の鎧を着こんだ女性が現れる。

「あれは、フィーネ!?」

エルフナインがフィーネと呼んだ女性は蔓を鞭のように使ってミラに攻撃する。

彼女は「ルナアタック」と呼ばれる事件を引き起こした張本人で、その正体は先史文明の巫女であり、キャロルと同じような手段で長い時を生きてきた。しかし響たちとの戦いの果てに倒された。しかし、今いるフィーネはオーロラカーテンにより呼び出された存在。キャロルに操られているようにミラを襲う。

「うぐっ!」

「ミラさん!」

エルフナインはミラの名前を叫ぶが、足手纏いになることが分かるため近寄ることは出来ない。その間にもキャロルとフィーネはミラに攻撃していく。

(このままじゃミラさんが。どうしたら・・・)

焦るエルフナインは考えるがどうしようもない。その時、服のポケットが妙に熱を持っていることに気が付いた。

「これは・・・・響さん?」

ポケットに入っていたのはガングニールを纏った響の顔が描かれたライドウォッチだった。しかし、ポケットには元々何も入っていなかったはずである。いつの間に入っていたのだろうか。だが、エルフナインはこのウォッチに今気づいたことに何か意味があるのではないかと考え、ミラに向かって投げる。

「ミラさん!これを!」

「っ!?これって・・・うん、わかった。やってみよう!」

「何をごちゃごちゃと!」

フィーネが攻撃してくるが、ミラはそれを避けまずは反撃する。

 

《フィニッシュタイム!》

《リュウキ!》

《ファイナル!タイムブレイク!》

 

ミラが突きだした拳から龍を模した炎が飛んでいき、フィーネの鞭と当たり爆発を起こす。

「ちっ、余計なことを・・・」

爆風にキャロルとフィーネが怯んだ隙に、ミラは新たな力を使用する。

 

Gungnir(ガングニール)

《アーマータイム! 激槍! ガングニール》

 

リュウキアーマーが解除され、代わりにオレンジ色のアーマーが装着される。両手には立花響のガングニールを思わせる装甲が追加され、顔には「ガングニール」の文字が刻まれる。

「祝え!ライダー以外の力をも受け継ぎ、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウガングニールアーマー。今まさに、新たな力を手に入れし瞬間である。」

「これは・・・よし、なんかいける気がする!」

「おもしろい、その力打ち砕いてくれるわ!」

キャロルの言葉に反応するようにフィーネが襲い掛かる。

「さっきと同じだと思わないでよ!」

ミラは鞭を躱しフィーネに接近し拳を叩き込む。すると、フィーネはとてつもないスピードで後方に吹っ飛び岩に叩きつけられる。そのままオーロラカーテンによって姿が消える。

「あのフィーネを一撃で」

「ほう、なかなかやるようだな」

「これがシンフォギアの力・・・一気に決める!」

 

《フィニッシュタイム!》

《ガングニール》

《激唱! タイムブレイク!》

 

ミラの右拳がガードしたキャロルの腕を突破し、キャロルに衝撃を与える。

「グハッ!」

そのダメージでキャロルの変身は解除される。

「くっ・・・」

「キャロル!」

「はあ、はあ、私の勝ちだよ」

「ああ、そうだな」

「・・・え?」

「鳴滝とやら、これで最低限の義理は果たしたぞ。私は行かせてもらう」

鳴滝にそう言い残し、自ら作り出したオーロラカーテンでどこかに行ってしまう。

「キャロル、待って!」

エルフナインがそう叫ぶもその時にはキャロルはもういなかった。

「エルフナイン・・・」

「・・・大丈夫です。キャロルが無事だと分かっただけで今は十分です」

そう言いながら、エルフナインは堪えるように笑みを浮かべる。

ミラはそれに何も言わず、変身を解除しガングニールライドウォッチを手に取る。

「それにしてもこれは一体・・・ぅっ!?」

その時ミラの頭に何かが走る。

 

 

視界に広がるのは破壊された町並み。

『どうしてこんなことするの!?』

『くそっ!この化け物があぁぁぁぁあ!』

『防人の剣のさびとなれ!』

『調、一気に決めるデスよ!』

『うん、切ちゃん!』

『貴方のような怪物は私が消し去る!』

6人の少女が目の前で戦っている。否、襲い掛かってくる(・・・・・・・・)

ある少女は悲壮感を携え、ある少女は怒りをあらわにし、ある少女は覚悟を決め、ある少女たちはお互いの絆を信じ、ある少女は決意を抱え、()に襲い掛かってくる。

そして()はそれを目の前にして――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――すべてを破壊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――っ!?」

「ミラさん?どうしました?」

「え、あいや、なんでもないよ」

「そうですか?」

気づけば、ミラとエルフナインはデパートに戻っていた。さっきのビジョンからどれくらい時間がたったのだろう。

「み、ミラさん!これ!」

エルフナインが焦ったように声を上げ、それにつられるように手元のガングニールウォッチを見るとブランクウォッチに変わっていた。

「嘘・・・」

「これってどういうことなんでしょう。そもそも僕はこのウォッチを持っていた記憶がありませんし・・・」

ウォッチについて考える2人。そんな2人に声がかけられる。

「おーい!2人とも!」

「響さんですね」

「そうだね、とりあえず行こうか」

その後、光写真館に全員で訪れ、栄次郎のコーヒーやココア、クッキーを楽しんだ。その時にはもう2人から、ガングニールウォッチのことは頭から抜け落ちていた。

そして次の日――――

 

 

 

「ん?これミラさんが持ってた・・・・あの!これって」

エルフナインが拾ったものは、ミラが使っていたライドウォッチと言われていたものと似ていた―――――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




光写真館の話も書きたかったけど、早く次の話行きたかったから無しで。・・・仕方ないんだよ!アイディアが次々と出てくるのが悪いんだ。

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1つの世界の話を前章、後章に分けてるんだけど、後章の挿入歌っている?

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