仮面ライダーディケイド 現実と幻想の狭間   作:神咲胡桃

36 / 74
~正義の形~

「はっはっは!俺様の勝ちだ!」

クッツ・キーガンの右腕が振り下ろされた―――が、それが魁利に当たることはなかった。クッツ・キーガンの右腕に銃弾が撃ち込まれ火花が散る。

「ぐおおお!何者だぁ!」

右腕を抑えながら、銃弾が飛んできた方向を見る。そこにはVSチェンジャーを構えているパトレンジャーがいた。

「見つけたぞギャングラ―!」

「快盗もいるな・・・」

「ギャングラ―の対処が先だ。国際警察の権限において、実力を行使する!」

パトレンジャーがクッツ・キーガンと交戦する。その間に魁利と海東に国際警察の制服を着たノエルと、ポーダマンを相手していた透真と初美花が近寄る。

「まったく、何で警察までここに・・・いや、当たり前か」

「「レッド!」」

「2人とも大丈夫かい?」

「ノエル、アイツの金庫の開ける方法は分かったか?」

「ああ。方法は分かった。だけど、そのためには圭一郎くんの協力が必要だ」

「警察と・・・」

ノエルの表情を見た魁利は、ノエルが嘘をついていないと確信している。だがクッツ・キーガンの金庫の中身を盗み、なおかつ倒すには警察と協力する必要がある。そのことに魁利は葛藤する。

「ふんっ!」

「「「うわあああ!」」」

そうこうしてる間に、クッツ・キーガンの攻撃によって圭一郎たちは変身解除に追い込まれてしまう。

「ぐっ・・・」

「こいつ、強いですよ先輩」

「このままでは・・・」

「お巡りさん!」

圭一郎たちは飛んできた声に、魁利たちの方を見る。

「快盗・・・?」

「あいつを倒すのに・・・・協力しろ」

「なんだとっ・・・」

快盗からの思いもよらない提案に目を見張る。だが、事前にノエルから言われていたため、比較的冷静にいれた。

「・・・だが、快盗と手を組むなど」

しかし圭一郎にはプライドがあった。宿敵ともいえる相手と、そう簡単に手を組むなどプライドが邪魔して頷くことができなかった。

「何をこそこそと!食らえっ!」

「はっ!」

クッツ・キーガンの砲撃が圭一郎たちや魁利たちを襲う。

「「「「「「「「うわあああ!!」」」」」」」」

クッツ・キーガンの攻撃に、全員倒れ伏してしまう。クッツ・キーガンは今度こそ止めをさそうと、近づいてくる。全員何とか立ち上がろうとするが、ダメージのせいで立ち上がることができない。

「これで、終わりだぁ!」

クッツ・キーガンが駆け出す。その時1台のバイクが走ってきて、クッツ・キーガンを突き飛ばす。

「なんだ・・・?」

「やれやれ、やっぱり俺がいないといけないみたいだな」

バイクから降りたのは門矢士だった。士は魁利たちとクッツ・キーガンの間に立つ。それと同時にクッツ・キーガンの隣にハンマーを携えた緑色の怪人が現れる。

「貴様がディケイドか」

「あれは、デストラか!」

ノエルにデストラと呼ばれた怪人は、士にハンマーを突きつける。

「ドラグニオ様の命令で貴様を倒させてもらうぞ」

「やってみろ。変身!」

 

《KAMENRIDE DECADE》

 

士は仮面ライダーディケイドに変身して、クッツ・キーガンとデストラと戦う。士のライドブッカーをクッツ・キーガンが右腕で受け止めるが、強引に押しのけデストラを攻撃するが、デストラはびくともせずむしろハンマーによる反撃を食らう。

「ハンマーにはハンマーだ」

 

《KAMENRIDE KIVA》

 

士は仮面ライダーキバにカメンライドし、更にもう一枚カードをディケイドライバーに装填する。

 

《FORMRIDE KIVA DOGGA》

 

仮面ライダーキバドッガフォームになると同時に、魔鉄槌「ドッガハンマー」が士の左手に召喚される。

「ほう、面白い!」

「あんたが手を出すまでもねえ。おらあああ!」

デストラより速くクッツ・キーガンが士に突撃するが、士は地面に向いているハンマー部分「サンダーフィンガー」を足で蹴り上げ、クッツ・キーガンの右腕を弾き突きを食らわせる。

「ぐほおお!」

「馬鹿者め。ふんっ!」

デストラの振るうハンマーと迎えうつ士のドッガハンマーがぶつかるも、士が力負けし弾かれたハンマーの重さにふらつく。さらにデストラのハンマーによる重い一撃によって、ディケイドの姿に戻ってしまう。

「快盗も警察もディケイドとやらもこの程度か。お前たちのような輩に、我々ギャングラ―が負けていたなどと。貴様らはいがみ合いではなく、この私が始末する。貴様らに我々は倒せん!」

「そいつはどうかな?」

嘲笑うようなデストラに、言い返す声があった。その声の主、士は立ち上がり再びデストラに切りかかる。

「確かにこいつらは仲が良くない。最悪の組み合わせだ。時には戦うこともあるだろう」

デストラのハンマーを受けながらも、必死にしがみつきハンマーを振り回せないようにする。

「でもな、こいつ等にはこいつ等なりの正義がある!たとえどんなに強い敵が現れようと、こいつらは絶対に諦めることはないし、お前らに負けることはない!ぐあっ!」

デストラが士を振りほどき、クッツ・キーガンの砲撃が士に命中する。

「こいつらの正義だと?下らん。そのようなものでギャングラ―に勝てるというのか?それに快盗のような奴らの正義など、たかが知れている。警察の正義などただの欺瞞でしかない」

「そうでもないよ」

次に声を上げたのは海東だった。

「快盗の彼らにだって、彼等なりの正義があるんだ。たとえ人々に嫌われようと、大切な者を取り戻すという正義がある」

「あんた・・・」

「彼等なりの、正義・・・」

 

『彼等にも、彼等なりの正義があるんだ』

『僕も助けたい人たちがいるんだ。その人たちを助けることが、ボクの正義だ』

 

海東の言葉に圭一郎はノエルが言っていたことを思い出す。圭一郎はもう迷わなかった。魁利の方を向き声をかける。

「快盗!お前の提案を受ける。どうすればいい!」

「っ!?・・・分かった」

魁利は圭一郎が提案を呑んだことに、若干驚きながらも反撃するために立ち上がる。それに続くように全員が立ち上がる。

「それで、どうするつもりだ」

「まずはあいつの鎖を解く」

「そうだね。クッツ・キーガンの金庫を開けるには、トリガーマシンとダイヤルファイターを同時に押し当てる必要がある」

魁利たち快盗と圭一郎たち警察が協力することにノエルは微笑み、金庫を開ける方法を伝える。

「クッツ・キーガンの金庫は、そもそも設定された暗証番号を打てないんだ。だから、トリガーマシンの能力で暗証番号を書き換えて、それをダイヤルファイターで解除するしかない」

「それで中身を奪えれば、あいつは弱体化するってわけか」

「なるほどね」

話を聞いていた海東は、金庫を解除する方法を聞くと変身する。

「変身!」

 

《KAMENRIDE DIEND》

 

さらに1枚のカードをディエンドライバーに装填する。

 

《ATTACKRIDE INVISIBLE》

 

インビシブルの効果で海東の姿が消える。

「ええっ!?」

「?、海東?」

海東の行動に士も疑問に思う。魁利たちはもしかして逃げたのではないか?と考える。

「あの青い奴は尻尾巻いて逃げたのか!」

「そんなわけないだろ」

「なあ!?」

姿が消えた海東はクッツ・キーガンの左側に現れ、左腕の金庫にヘリコプター型のダイヤルファイター(・・・・・・・・・・・・・・・・)とバイク型のトリガーマシン(・・・・・・・・・・・・・)を押し当てる。

 

《シックス-ゼロ-ナイン》

《セッティング!》

《シックス-ゼロ-ナイン》

 

トリガーマシンの能力で新たに暗証番号を「609」に設定し、すぐに「609」を打ちこみダイヤルファイターの能力で金庫を開ける。

「「「「「「「開いた!」」」」」」」

「あ、やべ」

「まずは1つ。君のお宝、いただくよ」

金庫の中身を取り出し、クッツ・キーガンを蹴り飛ばす。

「これが金庫の中に入っていたお宝か」

海東は取り出した小さいボトルの形のお宝のキャップを、開けるようにひねる。すると、透真と初美花のVSチェンジャーに巻かれていた鎖が消える。

「鎖が・・・」

「やった!これで変身できるよ!」

「貴様ぁ、いつの間にそれを盗んだ!」

「ああ、必要だったから借りてたよ」

そう言って圭一郎にトリガーマシンを、魁利にダイヤルファイターを投げ渡す。

「ハア!・・・・海東」

士もデストラを引き離し海東の傍に行く。

「士さん!」

「ミラ・・・」

そこにミラと月乃が合流する。

「はあ、はあ・・・鎖が解けたので、もしかしたらと思ったんですけど。私たちも戦います!」

走ってきたからか、息を切らしながら言う。その時、デストラ側にほむらが降り立つ。

「くっ・・・」

「あいつは・・!」

「貴様があの男が言っていた増援か」

「ええ、まあね」

(分身は、やられてるわね)

 

別の場所にて、

「デース!」

「持ってけ、地獄への片道切符!」

切歌の鎌による斬撃と、クリスの銃撃によってほむらの分身体は消滅した。

「や、やったデース」

「結構きつかったな。キャロルがいなかったらやばかった。あとはあいつらに任せるぞ」

「ってあれ?キャロルはどこデス?」

 

「―――やっとどうにかしたのか」

「キャロルちゃん!」

「ちゃんと足止めしてやったんだ。あとはお前らでどうにかしろ」

「・・・協力、ありがとうな!」

振り返り去ろうとするキャロルは、魁利の礼に一瞬足を止めるもオーロラカーテンで移動してしまった。

「さて、あとは・・・」

デストラたちの方を向き、ノエル、パトレンジャー、士、海東、ルパンレンジャー、ミラ、月乃、の順で並ぶ。

「さあ、警察と快盗で協力して戦おう!」

「「「「「「ああ!(うん!)」」」」」」

圭一郎たちはVSチェンジャーとトリガーマシンを、魁利たちはVSチェンジャーとダイヤルファイターを、ミラと月乃はジクウドライバーを腰に装着し、ミラはジオウウォッチⅡを、月乃はゲイツウォッチとゲイツリバイブウォッチを構える。

 

《ZI-O!Ⅱ!》

《ゲイツリバイブ剛烈!》

《レッド! ゼロ-ワン-ゼロ》

《ブルー! ツー-シックス-ゼロ》

《イエロー! ワン-ワン-ゼロ》

《1号!》

《2号!》

《3号!》

 

「「変身!」」

「「「快盗チェンジ!」」」

「「「「警察チェンジ!」」」」

 

《ライダータイム!》

《パワードタイム!》

《 《 《マスカレイズ!快盗チェンジ!》 》 》

《 《 《パトライズ!警察チェンジ!》 》 》

《警察エックスチェンジ!》

 

《仮面ライダー!ライダー! ジオウ・ジオウ・ジオウ! ツー!》

《リ・バ・イ・ブ 剛烈! 剛烈!》

《ルパンレンジャ~》

《パトレンジャー》

《パトレンエックス!》

 

「ルパンレッド!」

「ルパンブルー!」

「ルパンイエロー!」

「快盗戦隊!」

「「「ルパンレンジャー!!!」」」

「パトレン1号!」

「パトレン2号!」

「パトレン3号!」

「気高く輝く警察官!パトレンエックス!」

「警察戦隊!」

「「「「パトレンジャー!!!」」」」

総勢11人のヒーローたちに、さすがのデストラやクッツ・キーガンは気圧される。

「むう・・・!」

「このぉ、来いポーダマン!」

「ギャギャッ!ギャギャッ!」

大量に現れたポーダマンを見ても、ヒーローたちは怯まない。

「「クッツ・キーガン!デストラ!」」

「国際警察の権限において――」

「あんたらのお宝――」

「「実力を行使する!/いただくぜ!」」

 

今ここに、最後の戦いが始まる―――

 

 

 




ミラ「いよいよ決戦へ!今回のゲストはこの子です!」
キャロル「おい、なんだこれは?」
ミラ「だから、プチ次回予告だよ。台本渡したでしょ?」
キャロル「ああ、あれか。読む前に捨てた気がする」
ミラ「何してるの!?あーもう!とりあえず、はい台本!」
キャロル「なっおい!だから私はやるつもりはないと!」
ミラ「ついに始まった最終対決!ヒーローたちと怪人たちの決戦の行方は!はいキャロルちゃんここ読んで!」
キャロル「ったく。えーと、その戦いの中で、新たな力が覚醒する!・・・これでいいか?」
ミラ「何だかんだで結構乗り気な読み方だったね」
キャロル「なっ!?別に私は―――」
ミラ「それでは次回もお楽しみに!」
キャロル「無視するなー!」

1つの世界の話を前章、後章に分けてるんだけど、後章の挿入歌っている?

  • 入れてほしい
  • 邪魔。入れなくていい
  • 前章にも入れてほしい
  • 後章だけで良い
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。