仮面ライダーディケイド 現実と幻想の狭間   作:神咲胡桃

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~信頼の形~

ユウナが光写真館を飛び出して少し経った頃、リーヴス郊外の草原にミラと月乃、マリアの姿があった。

 

「どうしたの月乃?急につき合ってほしいって」

「・・・・・」

「月乃?」

 

月乃はミラの声に応えず、ジクウドライバーを装着する。

 

「月乃!?」

「貴方は言った。ミラに救われたと。でも私は貴方が信用できない」

「それは、私が我が魔王を陥れようとしている、という事ですか?」

「貴方の言葉に嘘は感じられない。だからこそ、信用しないし私自身で見極めるの。貴方のように、ミラに救われた者として」

「・・・なるほど」

 

月乃の言葉に何かを納得したマリアも、ビヨンドライバーを装着しウォッチを取り出す。

 

《GEIZ》

《WOZ》

 

「「変身」」

 

《ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!》

《投影!フューチャータイム!スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ! 》

 

変身した2人はそれぞれ武器を持ち、睨みあう。一瞬の静寂。一陣の風が吹き抜けていき、草木が揺れる。そして、おもむろに戦いの火ぶたが切って落とされた。

 

「「ハアアアアア!!!」」

 

武器がかち合う音が響く。マリアはジカンデスピアのリーチを活かして攻める。しかし月乃も織り込み済みなのか、勢いをつけてジカンデスピアを弾く。なまじリーチがあるだけに、弾かれた勢いに体が引っ張られ、マリアは攻撃をうまくつなげられていない。

 

「ふっ!」

「くっ・・・」

 

しかしマリアも弱いわけではない。ジカンデスピアを巧みに操り、月乃の攻撃を受け流し逆に反撃を加える。

 

「ぐぅ・・・」

「どうですか?私の槍の味は」

「最悪な味・・・」

 

お互いに憎まれ口を叩きながらウォッチを取り出す。

 

《DRAIVE》

《SINOBI 》

 

《アーマータイム!》

《ドライブ! ドラーイブ!》

《アクション!投影!フューチャータイム!》

《ダレじゃ?オレじゃ?ニンジャ!フューチャリングシノビ!シノビ!》

 

「ドライブアーマー!?それにマリアのアーマーも初めて見る形だ」

「なるほど・・・。我が魔王が持っていたわけではないウォッチを、貴方が持っていたのはスウォルツから奪ったものですね」

「そう、といってもあの男は私にミラを倒させたがってたから。そのための力だ、とか言って生み出したアナザーライダーを倒して手に入れた」

 

そう言って月乃はジカンザックスを構える。マリアは自分が知らない力を有しているため、その警戒のために下手に自分から動くことは出来ない。

対するマリアは、ジカンデスピアの鎌が描かれたアイコンをタッチし、穂先を動かす。

 

《カマシスギ!》

「はっ!」

「なっ!?」

 

ジカンデスピアをカマモードに変形させると、ポンッと煙と共にマリアの姿が消える。ミラはそれに驚くが、月乃は動揺することなく周囲を警戒する。

 

「・・・・・そこ!」

「むっ・・・」

 

マリアが月乃の左横から現れ奇襲をかけるが、月乃が一拍もかからずに振り向き迎撃したことで失敗に終わる。

 

「今のに反応するとは・・・」

「この程度なわけがないでしょ?私も、貴方も」

「ほう、良いでしょう」

 

瞬間、2人が目にも止まらない速度で移動し、高速戦闘を開始する。どこかで武器がぶつかる音が聞こえたと思ったら、また別の場所でも同じ音が聞こえる。

空中で交差した2人は着地し、それぞれのドライバーを操作する。

 

《フィニッシュタイム!ドライブ!》

《ビヨンドザタイム!》

《ヒッサツタイムバースト!》

《忍法 時間縛りの術!》

 

「ハアア!」

「こんなものぉ!」

 

月乃の周囲にマリアの分身が出現し、一斉にジカンデスピアを振り下ろして斬撃を飛ばす。しかし月乃も、両肩のタイヤから様々な形のタイヤを飛ばし、斬撃を迎え撃つ。

爆発が起き、煙が辺りを包む。ミラは思わず手を掲げる。やがて晴れるとそこには未だに立っている2人がいた。

 

「・・・まだやりますか?」

「いや、これぐらいで良い」

 

そう言って月乃は変身を解除し、マリアも変身を解く。それを見たミラは2人の元に行く。

 

「それで月乃。マリアはどうなの?」

「・・・・別に完全に信用はしてない。でも、少しは信用してあげる」

 

月乃はそれだけ言うと、ミラの左腕に抱き着く。その顔には少しだけ赤みがさしていた。

 

 

「ユウナちゃんたち、どこに行ってしまったんでしょうか?」

「というか、俺達が探して見つけたとして、どうするつもりだ?」

「確かにそうだけど、ほっとくわけにもいかないだろ」

 

士とユウスケ、夏海の3人は光写真館を飛び出していったユウナを探していた。ミュゼとアッシュが探しに行ったとはいえ、放っておくことは出来ないと夏海が言いだし、それにユウスケも賛同し士も強制的に連れ出されたのだ。

しかし、3人にはリーヴスの土地勘などあるわけもなく、見つかっていないのが現状だった。

 

「・・・あれ?あの・・・」

「ん?あなたは・・・」

 

声をかけられ振り向いた先には、夏海よりも小柄な女性。しかし3人はこの女性を知っていた。

 

「たしか、士官学院の教官さんでしたっけ?」

「あ、はい。トワって言います。その皆さんとはお話ししてみたくて、良ければどうですか?」

 

思い切って言い出した様子のトワを、士はカメラでカシャリと撮る。突然の誘いに驚く3人だったが、ユウナの居場所も分からなかったので受けることにした。

4人は近くの喫茶店に入り、各々飲み物を注文する。

 

「それで、お話っていうのは?」

「あ、その大したことじゃないんですけど・・・。先ほどはありがとうございました。学院でのことと、町に現れた化け物のことも」

 

そう言ってトワは頭を下げる。いきなり頭を下げられたユウスケと夏海は、慌ててトワに頭を上げさせる。

 

「ご、ごめんなさい。でもどうしてもお礼は言っておきたかったんです」

 

そう言ったトワが言うには、リーヴスにインベスが襲撃してきたときにトワたちも向かったらしい。しかしその時にはすでに士たちがインベスを外に誘導しており、トワたちは町の人達の救助活動を行った。勿論町の人達を救助することも大切なことであるのだが、士たちにインベスを任せっきりにしてしまったことを悔やんでいるらしかった。

 

「本当だったら、私たちが率先して街を守らないといけないのに・・・」

「別に気にする必要もない。・・・いや、だったら――――――――ってやつはどんな奴なんだ?」

「え?―――くんですか?」

 

トワは面食らったように、目をパチクリとする。その後懐かしむように目を細め、語りだす。

 

「―――くんは、とっても優しい人です。いろんな人を気にかけて、一生懸命その人の為に動くんです。でも、それなのに自分のことには無頓着で、いっつも自分を犠牲にしてるんですよ。でもきっと、そうやって他人を気にかけれるから、―――くんの元にたくさんの人が集まるんだと思うんです」

 

それを聞きながら、士は頼んだコーヒーに口をつけるのだった。

 

 

 

 

ユウナは凹んでいた。自身の教官が目の前で化け物にされ取り乱した挙句、士を悪者扱いしようとして結局飛び出てきてしまった。もちろんユウナに士を悪者扱いしようとする気はなく、動揺していたからなのであるが、ユウナにとっては言い訳でしかない。

 

「はあ・・・・」

「ここにいたのかユウナ」

「あ・・・クルトくん。それにアルにミュゼ、アッシュも」

 

落ち込むユウナに声をかけたのは、クルトやアルティナ、ミュゼ、アッシュだった。

 

「ミュゼさんから話は聞きました。その、えっと」

「気を使わないでアル。私の自業自得だから」

「・・・君がまた、そこまで落ち込むとはな」

「ったく。いつまでもへこたれてんじゃねよ」

「そうですね。何かあっても、復活するのがユウナさんですしね」

「・・・・ふふ。なによもう~」

 

自身のクラスメイト達の励ましで、ユウナは何とか立ち直れたのを感じた。その時5人に声がかけられた。

 

「あの!」

「ん?って君は、確かアスムくんだっけ?」

「はい。あの、もしかしたらみなさんの教官を、助けることができるかもしれません」




早ければあと2話で次の世界いけるかも。

1つの世界の話を前章、後章に分けてるんだけど、後章の挿入歌っている?

  • 入れてほしい
  • 邪魔。入れなくていい
  • 前章にも入れてほしい
  • 後章だけで良い
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