仮面ライダーディケイド 現実と幻想の狭間   作:神咲胡桃

51 / 74
幼馴染は魔法少女
〜未来的な世界〜


前回の仮面ライダーディケイド

「世界の破壊者ってなんなの?」「士くんは世界の破壊者なんかじゃありません!」「少しは信用してあげる」「あんたをブッ飛ばして、教官を助ける」「互いが互いを支え合い、共に戦い、共に成長していく」「誰にもこの絆は壊せない!」

数多の世界を巡り、その瞳は何を見る

 

 

「ここが次の世界ですか・・・」

「なんというか、今までの世界より未来的・・・な感じがするな」

 

光写真館を出た夏海とユウスケが、並び立つ巨大な高層ビルを見上げ、感心したように呟く。士は周囲の風景をカメラで撮り、かぶっている帽子のつばをクイッと上げる。

 

「この世界でも、魔法が存在するんですね?」

「正確には、魔導と呼ばれているけどな」

「ん?それって何が違うんだ?」

「魔法を超常的な力とするのなら、魔導はいわゆる超科学といったものですね」

 

魔導という馴染みのない言葉に、ユウスケが首を傾げる。すると士たちの背後から、ミラ、月乃、マリア、エルフナインが歩いてきた。マリアはこの世界における”魔導”について説明する。

 

「う~ん。何となく分かったような、分からないような・・・」

「ま、馬鹿には分からないってことだ」

「なんだよ士!・・・というか、お前の格好なんだそれ?」

「その恰好が、士くんのこの世界での役割でしょうか?」

 

士の格好は、黒を基調としたスーツで頭には帽子をかぶっている。ユウスケと夏海の問いに、士は胸ポケットから手帳を取り出す。

 

「時空管理局所属教導官、門矢士。どうやら俺の役割は、教導官らしい」

「時空管理局ってなんですか?」

「多分、あれじゃないですか?」

 

そう言ってミラが指差した先には、「管理局員最終選考」と書かれた看板が置いてあり、そこには主催の会社、その本社と思わしき場所の住所も書いてあった。それを見た士は、マシンディケイダーにまたがる。

 

「ちょっと士くん!どこに行くんですか!?」

「とにかく行ってみる。もしかしたら、何かわかるかもしれない。それに俺は、教導官だしな」

「答えになってませ・・・って士くん!」

 

夏海の声を無視し、士はバイクを走らせる。夏海が追いすがる暇もなく、士の背中は見えなくなった。

 

「行っちゃった」

「ええと、その、大丈夫ですか夏海さん?」

 

エルフナインが恐る恐る夏海に声をかける。しかし夏海は予想外に、あっさりとした感じだった。

 

「仕方ありません。いつものことです。・・・それより私たちは私たちで、この世界について調べてみましょう」

「はあ・・・」

 

 

 

一方バイクを走らせていた士は、看板で見た住所の場所に着いていた。門のところで警備員に、ユウスケ達にも見せた手帳の提示を指示されたので、取り出して見せる。すると門が開き入れるようになる。どうやら手帳は社員証の役割も兼ねているらしい。

とにかくバイクを進め敷地内に入る。前方には一際巨大なビルが堂々と佇んでおり、その周囲にいくつかの施設らしき建物が見える。バイクを駐車場に止め、士はビルの中へと入っていく。中は清潔感を感じられ、街よりもさらに未来的な装飾だった。

 

「さて・・・どうするか」

 

呟きながら手当たり次第にウロウロしてみる。ロビーと思わしき場所を抜け、たくさんの部屋がある廊下でどの部屋に入ろうかと考えていると、背中から声がかけられた。

 

「あ、あの・・・」

「ん?」

「もしかして教導官の方、ですか?」

 

士が振り向くとそこには、白を基調としたスーツを着ている女性がいた。両手を胸の前で組み、怯えているような表情で士を見上げていた。

 

「ああ。何でわかったんだ?」

「胸ポケットの・・・」

「うん?・・・ああ、なるほど」

 

女性が指差した胸ポケットを見ると、マークがついていた。おそらく教導官のスーツにはついており、このマークでどんな役職かを判断するのだろう。

 

「それで、俺になんのようだ?」

「そ、そのぉ、教導官の方なら、集まらなくていいのかなと」

「ん?」

 

女性の言葉の意味が分からない士は、女性の背後に貼られているポスターが目に入る。そこには「教導官は3階フロアに集合」と書いてあった。しかも時間までもうすぐだ。

 

「そうだな。そろそろ行くか。じゃあな」

「え、あ、はい・・・」

 

士は女性に声をかけてその場を立ち去る。女性は立ち去る士の背中を、ジッと見つめるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1つの世界の話を前章、後章に分けてるんだけど、後章の挿入歌っている?

  • 入れてほしい
  • 邪魔。入れなくていい
  • 前章にも入れてほしい
  • 後章だけで良い
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。