八神ハヤテは、自身に割り当てられた部屋で書類をまとめていた。ある程度まとめると、ペンを置き背もたれに寄りかかる。
「はあ・・・。ほんっまめんどくさいことになったなぁ」
いつもなら、そこまで時間がかかるような仕事ではない。不謹慎な言い方になるが、複数の世界の警備の大半を担う時空管理局にとって荒事など日常茶飯事であり、ある程度勤めている人間はすでにこの環境に慣れきっている。
そして当初は複数の世界で運営されていたこともあり、設立時に様々な取り決めが交わされたようで、管理局にはいろんな次元の技術が集まっている。そのためか、管理局員にあこがれを持つ若者も少なくないが、管理局員になるためには厳しい試験を通る必要がある。そういった要因が重なり、管理局には大すぎるといってもいいほどに優秀な人材がそろっている。そのため、大きな事件だろうと大して時間もかからずに、後始末が終わることが多い。
しかし、ハヤテは本日の業務を始めてから時間がたった今でも、1つの事件に関する書類しかまとめていない。
「命令違反、部下に対する半強制的な指示、更にはパワハラまで・・・。叩けば叩くほど、ホコリのように出てくるなぁ」
そう言ってハヤテが角をつまんで持ち上げた紙には、教導官オロカの顔写真とそのオロカによる良いとは言えない行為の数々。きっかけは、昨日のアンデッドの事件だった。現地の部隊と後から到着したオロカの部隊に、現れたアンデッドとそれと戦う所属不明の魔導師(月乃とマリア)、そして後から出てきた怪物(後に識別名ジョーカーと名付けられた)と門矢士のアンデッドとの戦闘に手出し無用と厳命していたにも関わらず、攻撃を強行。さらにはその攻撃指示は権力を傘にきた強引なものだったらしい。
これには誠実を謳う上層部もご立腹で、オロカに処罰を下そうとするも、管理局員のスキャンダルが報道されるのを恐れているらしい。誠実を謳うならスキャンダルは気にすることはなさそうものだが・・・・結局は、管理局も一組織という事らしい。
とにもかくにも、この件はあちこちをたらい回しにされて、ハヤテの元に落ち着いたというわけである。
「とは言ってもなぁ・・・。あっちの件に関して一応の目途が立たないと、うかつに動いて刺激するわけにもいかんしー。うん?」
デスクに伏せ、どうしようかと頭を悩ませていると、ドアがノックされ来客を知らせる。部屋に招き入れると、来客は士だった。
「失礼するぞ」
「私って貴方の上司なんだけど・・・。まあ、君はええわ。それで、どういった用件で?」
「オレがアンデッドと戦っていた時のあの攻撃。オレも危うく巻き込まれかけたんだが・・・?」
「あーやっぱ気になるかー。・・・・・・うん、そうやね。君になら話しても良さそうやな」
「何の話だ?」
「ちょいとした秘密話なんやけどな―――」
ハヤテは、いくつかの情報を士に伝える。
「―――というわけや」
「なるほどな。大体分かった」
「いや、全部分かってもらいたいんやけど・・・」
「・・・そうか」
士は立ち上がり部屋を退出する。それから少し経ち、またもや扉がノックされる。今度は高町なのはだった。
「なのはちゃん?どうしたん?」
「うん、実は例の件で・・・」
険しい顔で話始めるなのはの顔は、一戦闘部隊員の顔とは思えないほど、威厳に満ちていた。
「ふ、フフフ・・・・」
とある地下で、1人の男が笑みを浮かべていた。
「ギラファとパラドキサの改良は終わった。後はあのジョーカーを始末、あるいは捕えてアンデッドの強化材料にしてしまえばいい。そして誰にも手が付けられなくなった時、この僕が倒してしまえば・・・フフ、フハハハ!」
高笑いを上げる男の目の前には、たくさんのコードが取り付けられたギラファアンデッドとパラドキサアンデッド。そして男の背後の陰には、鳴滝が笑みを浮かべながらその様子をうかがっていた。
1つの世界の話を前章、後章に分けてるんだけど、後章の挿入歌っている?
-
入れてほしい
-
邪魔。入れなくていい
-
前章にも入れてほしい
-
後章だけで良い