仮面ライダーディケイド 現実と幻想の狭間   作:神咲胡桃

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すいません!書いてるとあまりにも熱が入り、余計なオリジナル要素を追加しようと思ったため長くなったので、前編後編で分けることにします。また、あの男の説教も次の回に回します。次回は今日の内には投稿します。楽しみにされていた方、本当にすいませんでした!

今回からジクウドライバーの音声は、カタカナ表記に変えます。


~破壊者と最高最善の魔王  前編~

オーロラカーテンが消え、そこにいたのは・・・

「・・・士くん」

「へっ。おせえんだよ。毎度毎度」

「士さん・・」

「どうやら無事みたいだな。ほら、ミラ、忘れ物だ」

そういって、士はミラにジオウライドウォッチを渡す。

「あっ・・でも、私は」

「ハハ八、結局貴様はそうだ。どれだけ未来を拒もうと、貴様は逢魔ジオウとなる運命なのだ。ハハハッ!」

「っ!」

スウォルツの嘲笑に、しかしミラには唇を噛むしかできない。スウォルツの言うとおりだ。どれだけ変えようと足掻いても、結局この未来へしか・・・

「それはちがうな」

「ハハハハッ!、ハ?何?」

士はハッキリと否定した。何故?スウォルツの言うように、自分は変身しようとしてるのに。

「こいつは確かに、どんなに足掻いてもすぐに未来が修正されちまう」

「そうだ。それがそいつの「それは!そもそもこいつが未来自体を拒んでないからだ」

「えっ?」

「どいうことだ、士」

私が未来を拒んでいない?なぜそう言い切れるのだ。実際何度も変えようとしていたのはミラが一番知っている。それとも本当は、私が最低最悪の魔王になりたいと思っているということだろうか。

「魔王となるのは、一人だけ。つまり、証を手に入れれるのはこいつだけだ。それによって最低最悪の魔王になるという未来も決まった。だが行き着く未来が必ずしもそことは限らない。夏海、お前言ってただろ。未来は変えられるんじゃないかって」

そうだ。だからこそ、変えようと足掻いて、それでもだめっだっ・・・いや、ちょっと待て。足掻いても変わらなかった(・・・・・・・・・・)?それはつまり、裏を返せば、私が魔王になろうとする理由と(・・・・・・・・・・・・)魔王になる未来を変えようとする理由(・・・・・・・・・・・・・・・・・)が同じだったということじゃないか?(・・・・・・・・・・・・)それならば、確かに未来が変わるはずがない。でも、何故理由が同じだというのだろうか。すると、スウォルツが苛立ちを隠さない声で

「何を言っている」

士はちょっとした手品の種明かしをするように説明する。

「今から未来の逢魔ジオウは過去の、つまり今のこいつに託したのさ。最低最悪の魔王になった自分を唯一正せる人間。過去の刻零ミラという存在に。そのためにマリアを未来から過去に来させた。本来自分がなりたかった、最低、最悪の魔王じゃなく最高、最善の魔王への道を!」

「最高、最善の魔王・・・」

その言葉は、なぜかミラの心にストンと落ちた。不快ではない、むしろ心地よさまで覚えた。

(そっか、そうだったんだ。わたしはなりたかったんだ。みんなを不幸にするんじゃない。皆を笑顔にできる人間に、王に!)

ミラは立ち上がり、ジクウドライバーを装着する。

 

《ジクウドライバー》

 

「私は決めました。皆の笑顔を守りたいから。だから、私はなります。最低、最悪の魔王なんかじゃなくて最高、最善の魔王に!」

力強い言葉で宣言し、ジオウライドウォッチを掲げる。

 

《ZI-O》

 

その言葉に士は笑みを零し、ミラの隣に並ぶ。

「夏海ちゃんは隠れてて」

「休んでなくていいのか」

「ばかっ。こんな時に休んでいられるかよ」

「士さん、ユウスケさん、いきましょう!」

「くそっ、貴様、何者だ」

その、もはやお馴染みのセリフに士は答える。

「通りすがりの仮面ライダーだ。憶えておけ!」

 

「「「変身!」」」

 

《KAMENRIDE DECADE》

《ライダータイム!仮面ライダージオウ》

 

仮面ライダーディケイド、クウガ、そしてジオウ。今ここに3人の仮面ライダーが集結した。今、決戦が始まると思いきや、マリアが現れる。

「マリア?おい、何しに来た」

「まさか・・・」

「折角の我が魔王が覚悟を決められた日、祝います」

「ちょっ!それ恥ずかしいからやめ」

「祝え!すべてのライダーの力を受け継ぎ、時空を超え過去と未来全てをしろしめすときの王者。その名も仮面ライダージオウ。今ここに、新たな歴史が始まりし瞬間である。」

「もう~」

唐突に始まったセリフにやや緊張感が削がれる。彼女はあんなこといつもやっているのだろうか?

「まあ、なんでもいい、いくぞ」

そう言った士を先頭に戦いが始まる。

 

「オオオーー!ハアッ!」

ユウスケはアナザービルド相手に、接近戦を仕掛けていた。殴る。ひたすら殴る。ワンパターンに見えるが、相手に反撃の隙を与えずに責め立てる。これはかなり、効果的である。しかし、敵も馬鹿ではない。先端がドリルのような武器で反撃され、距離を離される。

「くっ!やっぱ一筋縄じゃいかないか。だったら、超変身!」

ユウスケは超変身し、フォームチェンジする。タイタンフォーム。防御性能に長け、ダイナマイトの爆発にも耐えうる装甲を持つ。アナザービルドはユウスケの左肩に向けて、武器を振るうがそう簡単に切り裂けるわけがない。逆にユウスケは、その腕を掴み右手で思い切り殴りつける。そして、アナザービルドが落とした武器を拾う。拾った武器は形を変え、タイタンフォーム専用武器タイタンソードに変わる。

「ハア!オラ!ハアアア、オリャアー!」

タイタンソードを使い、アナザービルドに斬撃を浴びせた後、剣を引き、突き指す。突き立てられた剣を中心にクウガの紋章が浮かびあがる。ユウスケが剣を抜くとアナザービルドは爆散した。炎の陽炎に揺らめくその姿は、まさしく、巨人(タイタン)の風光を持っていた。

 

 

一方刻零ミラこと仮面ライダージオウは、アナザーオーズに苦戦していた。バッタのような跳躍力で攪乱され、隙ができると、トラのような鍵爪で攻撃される。厄介極まりない敵だった。

「ウアッ。ッ・・このままじゃ、ん?これは・・・」

対策を考えていると、持っているブランクウォッチが光り輝いていることに気付く。手に持つとさらに光が強くなり絵柄が変わった。

 

《BUILD》

 

「我が魔王、それを使ってください」

「マリア?」

「それには、仮面ライダービルドの力が込められています」

たしか、アナザービルドはユウスケさんが相手していたはず。ということは、ユウスケさんがアナザービルドを倒したのだろう。

「よ~し、私も!」

 

《BUILD》

 

ミラはビルドライドウォッチをジクウドライバーの左側にセットすると、ジクウドライバーを一回転させる。

 

《アーマータイム! ベストマッチ!ビルドー!》

 

ミラの目の前に人型の鎧が現れ、なぜか決めポーズ的なものを取る。そして、その鎧は分解してミラの体に装着されていく。両肩部には大きなボトルのような形のデバイス、そして顔には「ビルド」の文字。手には専用武器ドリルクラッシャークラッシャーが装備された。

「おお、おおっ!すごい、なにこれ!」

「祝え!」

「えっ?」

「全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え過去と未来をしろしめすときの王者。その名も仮面ライダージオウ ビルドアーマー。まず一つ、ライダーの力を継承した瞬間である」

「えっ、まさかそれって、新しいアーマー使うごとにするの!?」

いきなりの祝え!にまたもや恥ずかしさが込み上げるが、まずは目の前のアナザーライダーである。その時、士の相手をしていたアナザー龍騎が吹っ飛んできた。

「へえ、それがこの世界のビルドの力ってやつか」

「士さん!」

士がミラの横に立ち、ビルドアーマーを眺める。だが、アナザーライダーが立ち上がったのを見て、ある物を取り出す。

K-TOUCH(ケータッチ)。ディケイドの強化アイテムであり、これを使用することで、士はコンプリートフォームへと変わる。ケータッチに専用カード、コンプリートカードを入れ、浮かび上がった紋章を押していく。

 

《KUUGA AGITO RYUKI FAIZ BLADE HIBIKI   KABUTO DEN-O KIVA FINALKAMENRIDE DECADE》

 

すると、ディケイドの姿が変わり、9枚のカードが片方の肩からもう片方の肩へと胸を通り設置される。最後に頭にディケイド自身のカードが設置された。そして、ディケイドライバーのバックルを右側に移動、ケータッチをバックルがあった場所にセットする。ディケイドコンプリートフォームの完成である

「いくぞ。ここで終わらせる」

「はい!」

士とミラは同時にアナザーライダーに向かって走る。

 

♪光り歪む その度に 新しい空♪

「ふんっ!」

「ハア!」

二人はそれぞれの専用武器を手に、もともと戦っていた敵を相手にする。

 

♪僕を目覚め さすように 手招きをする♪

「でああ!」

ミラはドリルクラッシャークラッシャーを連続で当てていく。その怒涛の攻撃にアナザーオーズは怯んでしまう。

 

♪予想外の 現在地 地図はいらない♪

「フッ、ハアッ!」

士はライドブッカ―をソードモードにし、冷静に攻撃を当てていく。

 

♪とりあえず右 つぎ、左 道は探すさ♪

アナザー龍騎が反撃しても、しっかりと対処する。完全に士のペースだった。

 

♪それぞれの世界が(How many cards in the world)♪

♪僕に求めてくる(NO hesitation in my mind)♪

♪通り過ぎずに 戦うこと♪

士の一撃によってアナザー龍騎が倒れたのを見て、ケータッチを取り龍騎の紋章をタッチ、続いて右側にある「F」をタッチする。

 

《RYUKI》

《KAMENRIDE SURVIVE》

 

胸のカードの絵柄が龍騎の最終フォーム、龍騎サバイブになり、ディケイドのとなりに現れる。これが、コンプリートフォームの能力。九人の仮面ライダーの最終フォームを、ディケイドと同じ動きしか取れないという制限があるものの、呼び出すことができる。

♪Ride the wind 駆け抜けろ(Get pass the world)このクロニクル♪

♪手に入れてゆく 強さのCard♪

ミラはジオウライドウォッチのボタンを押し、続けてビルドライドウォッチも押す。そして、ベルトを一回転させる。

 

《フィニッシュタイム!》

《ビルド》

 

士は龍騎のファイナルアタックライドのカードを右側のバックルに装填し、押す

 

《FINALATTCKRIDE RYU,RYU,RYU,RYUKI》

 

♪Your eyes will 旅の中(I got the cause!!)きっと見える♪

 

《ボルテックタイムブレイク!》

 

突如として現れたグラフに挟まれ身動きが取れないアナザーオーズに、ミラはグラフを滑りながら、ドリルクラッシャークラッシャーで突撃する。

士はライドブッカ―で×の字の炎を纏った斬撃を飛ばす。それと全く同じ動きを龍騎も取り、二つの斬撃がアナザー龍騎に向かって飛んでいく。

 

♪目指すべきゴールの場所が・・・Just keep on walking♪

二人の必殺技を食らった2体のアナザーライダーは、爆散。その力をジオウに渡す結果になった。

「よしっ!」

ミラはガッツポーズ、士は峰の部分を一撫でする。破壊者と魔王の勝利だった。

 

 

 

 




前書きでも言いましたが、前編、後編に分けており、前編は終了しました。
今回は試しに平成仮面ライダーなら必ずある、バトルシーンでの挿入歌を入れてみました。ハッキリ言うと、これが長くなった理由の一つでもあります。ですが、バトルシーンでの挿入歌はまさしく、バトルを熱くする重要な要素でもあると私は思っています。
見分けがつきやすいように、歌詞の文には両端に♪をつけています。今回の挿入歌は、
Ride the wind です。仮面ライダーディケイドで使われていました。
それでは、後編をお楽しみに!

1つの世界の話を前章、後章に分けてるんだけど、後章の挿入歌っている?

  • 入れてほしい
  • 邪魔。入れなくていい
  • 前章にも入れてほしい
  • 後章だけで良い
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