仮面ライダーディケイド 現実と幻想の狭間   作:神咲胡桃

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~失くした記憶、探します~

ソラは自身の偽物を探すために、街を歩いていた。

 

「・・・全然見つかんねえなぁー。オレの偽物、どこにいやがんだ?」

 

足元の石ころを蹴飛ばし、一向に見つからないことに愚痴をこぼす。

間違いなく何かを知っている。それも、自分が忘れてしまった記憶に関することを。

しかし見つかることのない焦りから、遂にはしゃがみ込んでしまう。

 

「・・・・空がきれいだなぁ」

 

ソラは空を見上げる。

思えば、この習慣も記憶がない中で、無意識にする行為だ。これも記憶に関係あるのだろうか……。

どこかブルーな気持ちで黄昏ていると、近くの塀を突き破ってミラが飛び出てきた。

 

「キャアッ!」

「うおわッ!・・・お前、なにやってんだ?」

「ソラさん!?って今はそれどころじゃ―――」

「ぐッ!」

「うあっ!」

 

さらにミラが飛び出て来た穴から、月乃とマリアも飛ばされてきた。

少し遅れて、グールを連れた3体の怪人が歩いて出てくる。

 

「ああ?なんだ、あれ?」

「気をつけて!あいつらは・・・ッ!?」

「シャドウも出てきやがった」

 

ミラたちの周囲には、気づけばシャドウやラージボディが出現していた。

ソラもキーブレードを呼び出し、周囲を警戒する。

 

「ファントムに加えて、シャドウまで・・・」

「数が多すぎ・・・」

 

月乃とマリアもあまりの数に、気が沈みかける。

しかし、ミラはまだ諦めていなかった。

 

「それでも、絶対に諦めない!どれだけ絶望的でも、私は諦めるなんてしたくない!」

「へっ!いいぜ、乗ってやるよ!」

 

ミラがそう叫んだ瞬間、シャドウとグールが一斉に4人に襲い掛かった。

 

「―――そうだ。それでいい」

 

しかし、そのシャドウやグールは、どこからか飛んできた銃弾によって蹴散らされた。

そして、ミラたちはとある2人を見つめた。

 

「士さん!?」

「海東さんまで・・・」

「待たせたな」

「僕達も戦わせてもらうよ」

「「変身!!」」

《KAMENRIDE DECADE》

《KAMENRIDE DIEND》

 

仮面ライダーディケイド、ディエンドに変身した2人は新たにカードを一枚装填する。

 

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ライドブッカーガンモードとディエンドライバーから、無数の光弾が撃ちだされ、さらに多くのシャドウやグール達を蹴散らしていく。

 

「いくぞ」

「ああ」

「私たちも・・・!」

「よっしゃ!やってやるぜ!」

 

ミラや月乃、マリアは3体のファントムを、ソラはシャドウの群れに突っ込む。

 

「ハア!でやあ!」

 

ファントム「フェニックス」の振るう大剣を、ミラはサイキョ―ギレードで防ぐ。

大剣を弾き、フェニックスを続けて斬りつける。

しかし、フェニックスは数歩下がっただけで、傷がすぐに回復してしまう。

 

「やっぱり、これくらいじゃダメか」

「ウオオオオオ!!」

「ガッ!?」

 

フェニックスは雄叫びと共に炎を体から吹きださせる。

手を振るって炎を”投げつけ”、ミラを吹き飛ばした。

 

 

《スピードタイム!》

《リ・バ・イ・ブ 疾風!》

「ハアア!」

「フン」

 

リバイブ疾風にフォームチェンジした月乃は、超高速で動きファントム「メデュ」ーサ」を翻弄する。

しかし、メデューサも蛇のような髪を伸縮自在に伸ばし、見た目に反して素早い動きと数をもって月乃を捉える。

 

「キャッ!?このッ!」

 

ジカンジャックローを振り回し、強引に拘束を解いた月乃はメデューサに斬りかかる。

 

マリアは緑色のファントム「グレムリン」と戦っていた。

グレムリンが振るう2振りの剣を、ジカンデスピアを使い防いでいく。

 

「これで行きましょうか」

《シノビ!》

「セヤア!」

「くっ・・・」

 

グレムリンの攻撃を避けながら、シノビミライドウォッチをビヨンドライバーにセットする。

 

《投影!フューチャータイム!》

《ダレじゃ?オレじゃ?ニンジャ!フューチャリングシノビ!シノビ!》

「フン!」

 

煙と共に姿を消したマリアは、グレムリンの背後から現れカマモードのジカンデスピアで斬りつける。

そのまま追撃を掛けようとした時、マリアの耳にソラの声が聞こえた。

 

「偽物野郎!やっと見つけたぞ!」

「よお!決着をつけに来てやったぜ!」

 

声の方を向けば、そこではソラとソラの偽物が対峙していた。

お互いキーブレードを振り上げ、何度もぶつかる。

しかしそちらに気を取られ過ぎたのか、グレムリンが投げた剣を食らってしまい吹き飛ばされる。

 

「ぐあッ!」

 

戻ってきた剣を掴んだグレムリンは、ソラの方へと歩いていく。

しかしソラは偽物との闘いに夢中で、近づくグレムリンに気付かない。

 

「・・・っ!?ソラくん避けて!」

 

気づいたミラが叫ぶも時すでに遅し。

グレムリンの振り上げた剣は、ソラ目がけて振り下ろされ――――

 

 

 

 

 

 

―――しかし、ギリギリで割り込んだマリアが身を挺して、ソラを庇った。

 

「グゥ!」

「おまえ!」

 

マリアは何とかグレムリンを押しのけ、距離を離すことに成功する。

しかしダメージのせいか、膝をついてしまう。

 

「おい!大丈夫か!なんで、俺を庇ったんだよ!」

「・・・私も、知りたいからですよ」

「・・・・?」

「私も、自分の生まれてきた意味が、生きていることの意味が知りたい。過去の記憶を失い、私自身すらも失ってしまった私ですが・・・それでも、私も取り戻したいのですよ」

「おまえも、記憶がないのか・・・」

 

マリアの言葉に顔を伏せるソラに、偽物の声が掛けられる。

 

「はっ!記憶を取り戻してどうするってんだ?お前らに出来ることなんざ、何もないんだよ!」

 

さらに偽物のソラの隣に、闇が集まり1人の人間の形に形成される。

それはマリアの偽物だった。

 

「貴女もですよ。貴女に生きている意味などありません。記憶を失っている貴女はいわば、偽物の存在。しかし、この空間では貴方の記憶から私が作り出される。だとすれば・・・偽物はどちらでしょうかね?」

「そういうこった。お前らみたいな”偽物”に、俺たちは倒せねえ!」

「そうとは限らないさ」

「ああ?」

 

冷酷な偽物たちの言葉に、真っ向から反論する声が響いた。

それは、士の声だった。

 

「確かに生きている意味なんてなのかもしれない。今ここにいる自分は、本当の自分ではないのかもしれない。・・・だが、だからこそ人は、自分の存在意義を見つけることを目的として旅をする。だけどその目的地は存在することはない。なぜなら、その旅で培ってきた物すべてが、そいつの存在に、生きる意味になっていくからだ!」

「マリア!貴女の過去がどうかなんて関係ない!貴女には、最高最善の魔王になった私を、支えてもらわないといけないんだからね!ハッ!」

「・・・あなたとの決着は、まだついていない。私は貴方のことを信用してないし、読解かれると困る。だから、勝手に消えないで」

 

士の言葉に続いて、ミラと月乃がマリアに声をかける。

偽物のソラは忌々しそうに、士たちの方に向く。

 

「てめぇ・・・いったい何なんだよ!」

「通りすがりの仮面ライダーだ。憶えておけ!」

 

士のライドブッカーから、2枚のカードが飛び出てくる。士がそのカードを掴むと、カードに絵柄が浮かび上がった。

その内1枚を、ディケイドライバーに装填する。

 

《FINALFORMRIDE SO、SO、SO、SORA》

「うお!なんだこれ!」

「このウォッチは・・・」

 

ソラの身体を光が包みこんでいく。それに加えてマリアの手にも光が集まり、1つのウォッチを形成する。

 

「そうだ・・・思い出した。俺には、仲間がいたんだ!」

「私の生きている意味なんて、決まっています。我が魔王が、最高最善の魔王になる手助けをすること。それが、今の私の生きる意味なのですから!」

《ギンガ》

 

ギンガミライドウォッチを起動したマリアは、ビヨンドライバーにセットし、ハンドルを前に向ける。

 

《投影!ファイナリータイム!》

《ギンギンギラギラギャラクシー!宇宙の彼方のファンタジー!》

《ウォズギンガファイナリー!ファイナリー! 》

 

マリアの周囲を、太陽系の惑星を模したエネルギー体が回り、鎧と共に装着されていく。そして、宇宙の力を持ったライダー「仮面ライダーウォズギンガファイナリー」へと、変身を完了した。

 

「祝え!宇宙最強、ギンガファイナリー!……緊急時につき、短縮版である」

「あ、自分の時は言わないのか・・・」

 

マリアの言葉に、ちょっとだけ、どんなふうに祝うのか楽しみにしていたミラは、軽く肩を落とした。

 

 




グレムリンの人間体の名前って、ソラって言うらしいですよ。

ミラにオリジナルの最強フォームいる?

  • グランドジオウが最強フォームで良い
  • オリジナルフォームが良い
  • グランドジオウ抜きでオリジナルフォームで
  • 逆にゲイツにどうだろう?
  • 逆の逆でウォズにどうだろう?
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