頸を斬り、灰となって消えていくのを見届けた俺は刀を鞘にしまい、後ろにいる女の子に目を向けた。
女の子は腕から血を流していたので、自分用にと持っていた消毒液と包帯を使い応急手当をしていると女の子はお礼を伝えてきた
「あ……ありがとう。助けてくれて」
「気にするな。それよりも腕は大丈夫か?」
女の子に尋ねると、少し顔をしかめて答えた
「骨に皹が入っているかもしれない……」
それを聞き、改めて怪我をした腕を見ると少し青紫色に変色していた。
それを見て俺は周囲を見渡し程よい長さの枝を見つけ、その枝と余っていた包帯で怪我をした腕を固定した。 すると、女の子は「慣れた手付きだね」と、苦笑しながら聞いてきたため「師匠に散々やられたからな」と、顔をしかめながら答えた。
手当てが終わり、怪我をさせた状態で放っておくのは忍びなかった為、夜が明けるまで女の子を鬼から守っていた。
女の子は真菰と名乗り、自分の境遇について話してくれた。
鬼に親を殺されたこと。
鱗滝 左近次と言う人が助けてくれたこと。
その人から、呼吸や型等を学んだこと。
その他にも色々と教えてくれた。俺はその話を聞いていると俺と真菰の過去が似ていた為、俺の過去も話した。
「そっか……桜花の親も鬼に殺されたんだ……」
「あぁ…だけど、今は師匠が居るから寂しくないんだ」
笑みを浮かべながら答えると、真菰もつられて笑みを浮かべ「私も鱗滝さんが居るから寂しくないよ」と言った。
それから話していると真菰とは意気投合し、残りの四日間を協力して過ごすことにした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
─最終選別七日目夜
俺と真菰は今日で最終選別が終えるため山の麓に向けて、歩いていた。
麓に向かう最中、何体か鬼と戦闘する事になったが特に被害など無く進んでいると
「桜花! 太陽が出てきたよ! 」
東の空が明るくなっていくのを見て、最終選別が終わりを迎えた事を実感する。
最終選別の説明を受けた場所に着くと、俺と真菰以外には誰も居なく呆然としていると
最終選別の説明をしていた女の子達が現れた
「お帰りなさいませ」
「おめでとうございます。御無事で何よりです」
俺と真菰の二人を労うかの様に言葉を掛けてくる。
「まずは隊服を支給させて戴きます体の寸法を測り、その後に階級を刻ませていただきます」
「階級は、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)、以上十二段階ございます。今現在、皆様の階級は、一番下の癸となります」
「刀の方は、本日中に玉鋼を選んでいただき、刀が出来上がるまで十日から十五日掛かります」
「さらに、今から鎹烏を付けさせていただきます」
そう言って、白髪の子が手を叩くと、俺たちの上から二匹の鴉が現れた。二匹の鴉が俺達の肩に停まるのを確認し、説明が続けられる
「では、あちらから刀を作る鋼を選んでくださいませ。鬼を滅殺し、己の身を守る刀の鋼は、御自身で選ぶのです」
この玉鋼は、どういう基準で選べばいいのか分からないが、俺は直感で選び、俺の鋼選びは終わった。
その後、真菰も玉鋼を選び、隊服を受け取って、最終選別は終わりを迎えた。
帰り際に真菰が「助けてくれて本当にありがとう。またね」と言ってきたので。俺も「ああ、またな」と言い師匠の家がある方向に歩き出した。
真菰の口調がわからない…
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次回、色変わりの刀と初任務