EDF隊員の恐ろしさを味わえ()
「駆逐艦吹雪、この鎮守府への着任を歓迎する」
──気がついたら何処かの部屋で、露出髪長巨乳美人と卓の後ろに座る飄々とした男性と対峙していた。憑依が完了したのだろう、前回も警備員先輩()にいきなり話しかけられていたので、急なストーリー開始も動ぜす受け止める。……俺の反応見て「ハハハっ面白いね君」とか馬鹿にした様に笑いやがった先輩(個人の主観)を結局、最後の最後に助けた俺は聖人だと思う。
とりあえず自分の名を把握、目の前の巨乳曰く「吹雪」というらしい。巨乳は睨む様な目付きで俺を見るが、恐らくアレは常時なのだろう。佇まいも歴戦の戦士を感じさせ、服装も含め、2の隊長を思い出した。(胸を除く)
俺は前回と同様、ゲーム主人公っぽく無口キャラで行く予定なので、巨乳に目線を向け、黙って先を促す。
「………まだ任務を与えるのは先になるだろう。同室の駆逐艦に鎮守府を案内するよう頼んである」
同室…って言うことは寮に住むのか?後半ほぼ根無草だったあっちに比べたら格別な待遇だ。勿論これがいつまで続くかは不明だが。
「異例の異動で不安だろうが、不明なことがあれば周囲の艦娘に訊ねると良い。質問はあるか」
ふむ…流れ的に、吹雪は何処かから異動してきた兵士という所か?何故異動してきたかは後々知れば良いだろう。巨乳には首を横に振っておく。
「そうか、ならば部屋に向かえ。荷物は既に届けている」
どうやら同行はしないようだ。先輩ポジションではなかったか。EDFと全く同じストーリー展開だとは流石に思わないが、いつ何処で戦闘が起こるのか今回は分からない。海からの侵略者故、陸地から現れるとは思えないが、これから常に警戒すべきだろう。もう既に戦場にいる心持ちはできている。
「…おい」
巨乳に一礼し、背後の扉から出ようとすると、背後から呼び止められた。喋らないと不味かったか…と思いきや、巨乳に怒っている様子はない。
「吹雪は出撃経験が無いと聞いたが……本当に無かったのか?」
……これは答えにくい質問だ。流石巨乳猛者。俺の纏う戦場の気配を感じたのだろう。だが、まさかこの体を乗っ取りましたと言うわけにもいかない。首を横に振って応える。
「そうか…呼び止めて済まない」
いやいや気にすんな(上から目線)。強者の余裕を纏わせ、俺は今度こそ部屋から出て廊下を歩き始めた。
……やべぇ、部屋の位置わかんねぇ(バカ)。完全に聞くのを忘れていた(アホ)。
☆☆☆
(吹雪が出て行った後の部屋内の会話)
吹雪が出て行った扉をしばし眺めていると、提督から声を掛けられた。
「…長門」
「はっ。なんでしょう提督」
「先程の質問はどう言った意図だい?」
やはりと言うべきか、提督は吹雪との会話の意味を尋ねてきた。
「ただの勘に過ぎません」
「それでも良い」
断りをいれ、私は感じたことを話し始めた。
「己の直感ですが…先程の駆逐艦、吹雪は戦場を経験している雰囲気を纏っていました」
最初、部屋に入って来た時は緊張が取れておらず、初々しい駆逐艦そのものだった。
雰囲気が変化したのは、私が着任の歓迎を告げた時。何処かで吹雪のスイッチが入ったのか、それまでが演技だったのかは不明だが、まるで彼女は何度も戦場を経験した歴戦の猛者の様な雰囲気を纏っていた。
対峙したイメージとしては、妙高型の那智が近いだろうか。少なくとも、実戦経験の無い駆逐艦が纏うものではない。
「長門が言うなら間違いないだろう」
「然し、吹雪に出撃経験はありません」
「それで確認を?」
「はい」
提督は少し考え、結論を出した。
「吹雪の艦歴をもう一度調べよう。場合によっては配属を考えなければいけない」
「分かりました」
その後、大淀にも調べさせたが…吹雪の実戦回数はおろか、演習回数含め0回であった。
しかし……先程の吹雪のオーラを気のせいと思うことは、私には出来なかった。
「やはり…あの夢は……」
提督がポツリと漏らした独り言は、考えに集中していた私には届かなかった。
主人公は元レンジャーです。あとドジです。具体的に言うと、フェンサーになっていた場合高高度ミサイルで自☆爆していただろう位にはドジです。(既にゴリラで死にかけました)
EDF、地球防衛軍って知ってる?(今後の展開のため)
-
知ってる
-
少し(やった事はない)
-
名前だけ
-
知らない
-
知りたくもない