ドレッドなツノが生えてきた   作:魚介(改)貧弱卿

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それは夢のように儚い幻想

「シユウ…」

 

青と緑の複雑な光を放つコア(本体)を転がしながら、呟く

 

これ、どうすれば元の逞しいアラガミボディに戻せるんだろうか…

弦叔父さんみたいに、飯食って映画見て寝るだけじゃ流石にダメだろうし…

そもそもアラガミボディならなんでも食べると思うけど、コア単体じゃあ捕食もできないのか、(かつての)彼がジロジロ見てた私の肉とか食べさせようとしても食べてくれなかったし

 

どうすれば良いんだ…

 

「…ギジィ…」

「……………………」

 

なに? 私は彼のことで忙しいんだけど、どうかしたのコクーンメイデン

 

お前のコア()…いただくよ!

(by鎌っ娘)

 

正直に言えばマカの戦闘力はそこまで高くはない、特に対人戦においては苦戦や惜敗が多い…特徴としての『退魔の波長』=勇気が膨大なので

対魔系の存在との戦闘では有数の戦闘力を発揮するほか、終盤は覚醒ソウルとのユニゾンでカッ飛んだり、砲撃を切ったりするのだが

対人戦ではそう言った目立つポイントがほとんど有利にならないのである

 

…まぁ、そんなことは置いて

こっちにガン飛ばしているコクーンメイデンくんの事だよ、このショタめ

甘えさせてやるっ!

 

…おねショタできるほどの体型じゃなかったよごめんねコクーンくん

 

「ジュゥギ、じぎぃ?」

 

そうだ、前にコアを食べた時

コアに体を乗っ取られるって話があった…それを逆用しよう

 

賭けになるけど

このコクーンメイデンにシユウのコアを食わせて逆に取り込み返す

これでシユウ復活だよ!

ヨシ!(現場)

 

さて、コクーンメイデン

…てめぇクチ開けろやぁ

 

あーんしてやるよ!オラっ!

 

 

…だめ?

 

なんて言わせないけど

とりあえず強引にコクーンメイデンの前の…ハッチ?部分を開かせて

そのまま強引にコアを押し込む

ごめんねシユウ、コクーンメイデンのオラクルじゃあ満足な回復はできないかもしれないけど、まずは体を作ることを優先しなきゃいけないんだ

 

少なくともアバドンよりは遥かにマシな結果になるし、君もザイゴート使って女性型になるよりはマシだと思うでしょう?…女性型になったら禁忌種(セクメト)行きだけど

 

「ガグラグギィ…」

 

「ギュツクオォオォァァアッ!」

 

絶叫を上げるコクーンメイデンを見つめる、いつでも彼のコアをえぐり出せるように準備して、いざと言う時に助けられるようにする

そして、血?を吐きながら絶叫を繰り返して身をよじるコクーンメイデンに

やがて変化が現れる

 

全身がひび割れ、銀に近い色へと変色し

そして装甲が砕けて…その瞬間、コクーンメイデンは縦に裂けた

 

ハッチのとかじゃなくて、純粋に縦に割れて二つになった

 

そして、その右半分がシユウ(小型サイズ)へと変化して

左半分は銀の鎖?みたいなのが無理やりに引きちぎられた傷を塞いでいるような状態になって…しかしまだ生きていた

 

死ぬ様子もないし…仕方ない

殺すか

「matte!」

 

ん?

 

「korosaoaide!」

 

やっぱりこいつもなんか喋ってる?

なに?シユウのコアって特異点かなにか?それとも変な特種変異体でもつくる能力があるの?さっきまで普通のコクーンメイデンだったのに突然発話するとかおかしすぎるでしょ

 

どう考えてもコアを取り込んだから起こった変異だよね?シユウのコアって発話能力なんてついてないよね?そもそも私からコピーしたのはグロンギ語であって、こんな謎の言語喋ってないよね?

 

私が混乱していると

シユウが目覚めたのか、コクーンメイデンから離れて翼(小さい)をはためかせる

 

正直可愛いと思ったけど言わない

さすがにその程度の判別は心得ているよ

 

「henji site…」

 

「…ボセパ…」

ラゾラギゴ(まどマギ語)?」

 

ボン パバスン ゲンゴ?(この言語わかるの?)

ガガ パダギビパ パバスジョ(あぁ、私にはわかるよ)

 

シユウは翼をはためかせてコクーンメイデンに近寄り、メイデンに話しかける

 

tuuziteruka?

ボン ヅグジデ ギスバ パ ゲンゴ(この言語は通じているか?)

「tuuziteruyo」

 

最初から私たち自体が謎の言語で会話していた分、順応もしやすいのか

割と私にもわかるようになってきた

これ、『ドイツ語読み』の『アルファベットの発音で』『日本語をローマ字読み』してるっぽい

 

tsunami(ツナミ)』=津波みたいに日本特有の単語の外国語での扱いみたいに

そのままアルファベット変換して

その上でドイツ語発音にしてる…そう考えると大体わかる

 

tidal waveで十分代替が効く?

ダメだよ、それだと確かに『災害的な意味での大波』にはなるけど

潮波、嵐とかでの副作用としての高波の意味も混じってしまう、総合的な意味で『大きな波』だから地震限定の『津波』にはならないのでアウト

 

…あれ?そもそもなんの話だっけ?

 

あ、そうだった

このコクーンメイデンの言語だ

シユウの彼は会話できるっぽいし

ちょっとラーニングさせてもらおうかな?…いや、こんな感じか

 

…honyaku…yarouka?(翻訳…やろうか?)

シユウがこっちに話しかけてくる

 

mou jyubun wakarukara daijyobu(もう十分わかるから大丈夫)

 

全く、まっとうとは言い難い言語だけど、日本語の応用という点ではグロンギ語も同じ

グロンギ語→オーバーロード語→まどか文字(謎言語)が変換できるなら会話だって可能だろう

 

…odoroita-kimimo(驚いた、君も) hanaserunokai(話せるのかい?)

 

motironn watasimo (もちろん私も)siyuumo hanaseruyo (シユウも話せるよ)

 

私だって言語能力高めを自負している以上は、このくらいなら余裕です

 

ロドドロ パダギダヂパ ズザンパ(もっとも、私達は普段は)ヅバグゲンゴ ザベゾ グロンギゴ(使う言語、グロンギ語だけど)

 

私が言語をグロンギ語に戻すと

コクーンメイデンが慌てた?様子で理解できない的なことを言ってきたので

まずはシユウとコクーンメイデンのオラクルを回復させがてら、近くにいたコンゴウを狩りに向かうのだった

 

tyott dake matt (ちょっとだけ、待って)itesuguni katte kurukara(すぐに狩ってくるから)

 

それにしても、対話できるアラガミがこの調子で増えていったら

そのうち大型種とか超大型とかまで出てきて人類と対話(共存)できるアラガミで一つくらいエリア独占とかできそう

 

そうなったらサテライト拠点の建造効率上がるかもね…だってゴッドイーターとか呼ばなくてもその周囲は『特定のアラガミの根城』つまりは縄張りであって

中型や小型のアラガミは入ってくることもできないんだから、むしろ安全性としては聖域級かも

 

…アラガミが闊歩する聖域とか笑えないな…それで人類も共存できるってんだからまさに神話、カッコいい話だよ

 

クアドリガとかウロボロスとか

金ヴァジュラとかみたいな大型とか超大型が味方になってくれるといいんだけど

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