ドレッドなツノが生えてきた   作:魚介(改)貧弱卿

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「私は志満、そう呼んで欲しい」

 

頭の中に直接響いてきた声

それは、間違いなく老境の男性の声で

 

「……オマエは……何だ?!」

 

明らかにアラガミから発せられている『声』に、ゴッドイーター達は警戒をあらわにする

 

当然だと思う、むしろ私も警戒している

アナザーフォルムを解除して蟲型に戻ったのが証拠です(大嘘)何してくれんの?

こっちはオラクル切れだぞ(半ギレ)

 

「敵、第三勢力を認識、撤退するぞ」

「応っ!」

 

流石に大型相手には二人では分が悪いと判断したのか、さっと撤退の算段を立てて

 

「スタングレネード!」

 

その場の()()が目を閉じて

対閃光防御の姿勢を取る

 

そして、閃光が放たれ

消えたときにはすでに私達は雲隠れしていた

 

どこにいるかというと

空中

 

「……ジギギィ……」

 

(危ない、オラクル推進でタケに飛びついていなければ即死だった)

 

ちなみに、唯一空を飛べないコクーンメイデンのリオ君だけは地中に隠れている

よくボコボコにされてしまう地面さんだが、今回だけは頑張って欲しい

 

「チッ!効いてねぇっ!」

「逃げるぞ!」

 

「逃しはしないさ、射程内だ」

 

超遠距離からの巨大ミサイル狙撃

神機の大楯すらも貫通するほどの威力を秘めたそれを躊躇もなくぶっ放したクアドリガは

のんびりと砲門を閉じ

 

-今……!-

 

突如として現れたスナイパーにその肉質を撃ち抜かれる

 

肉質を貫いた弾は、閉じかけていた装甲の中で乱反射し、皮肉にも堅牢な装甲がそのダメージを増幅する

 

「ぐぅっ……!」

 

思わずといった様相でうめきを上げたクアドリガに好機を見たか、二人のブレードが唸りを上げる

 

「乗れっ!」「!」

 

ロングブレードの方をバスターブレードの方が剣に乗せてそのままアッパースイングで射出して、空中からゼロスタンスを取ったロングブレード使いが見事な空中縦回転斬りを披露する

 

「オラァァァッ!」

 

装甲と装甲の合間にわずかに見える隙間へと正確に刃を通した男は

そのまま着地して刃を引き切り、そのまま捕食形態に神機を変形させて

一気にコアに迫り

クアドリガの方は全身を硬化させてそれに対抗したようで、ブレードの形状が変化するか否かのところで競り合っている

 

これに負けたら負けたでブレードを引き抜いてリトライすれば良いし、勝ったらそのままコア目前まで捕食して突破口を開ける、このまま競り合い続けても後方からバスターブレードと狙撃の支援が来て勝てる

 

なるほど、どう転んでも損がない

随分と思い切ったやり方でありながらも分の良い賭けを仕掛けることができている

 

これがゴッドイーターのやり方ってわけか

 

「うぉぉぉっ!」

「グアウゥゥッ!」

 

二人の咆哮は大きく、ブレードが変形体を現し始めて

 

弾かれた

 

ブレードが止まると同時に強引に弾き出され、駆け寄って来ていたバスターブレードの方がシールドを展開する

同時にロングブレードを弾かれた男は飛び上がってその盾の裏へと隠れて

 

それより一瞬早く、クアドリガは全身からオラクルエネルギーを解放し

同時に私はオラクル推進を全力で吹かして、発生した光の壁に突っ込だ

 

全身の細胞を強制活性化し

自分のツノの前に光の衝角を形成して

クアドリガの展開した光の壁へと衝突する

 

オラクルエネルギーの衝突で起こる現象は2つ、衝突して一方的に押し負けるか、衝突して互いを食い合い消滅するか

 

そして、私たちの攻撃は対消滅を起こし、私は壁に空いた穴の中をすり抜けて飛び込み、クアドリガが撒き散らした肉片のオラクル細胞へと突撃した

 

「なにぃっ!?」

 

クアドリガが何か言ったが気にしない

装甲は硬くて貫けないから、じゃあ腹の中をもらいましょうというだけだから

 

「ジッギィィィッ!」

 

瞬く間に周囲の細胞塊全てを吸収した私はオラクルエネルギーを増幅させて

再びアナザーフォルムを発動する

 

「ジギィ……ザブギョグザ(楽勝だ)

 

消滅したオラクルエネルギーを補給して、体を一気に成長させた私はそのまま飛び蹴りを放ってクアドリガの胸部装甲を軋ませ

 

突破できなかったのでそのまま飛び退いた

 

ギジャバビガ(いやなにが)ザブギョグバホバ(楽勝なのか)

 

迎えに来てくれたタケが私を抱えて飛び上がる

ザデデ(だって)ガセギギダバダダ(あれ言いたかった)ンザロン(んだもん)

 

そうか、とでも言わんばかりの呆れたような目でこちらを流し見ながら

私を抱えたタケは戦場を離脱した

 


 

「……まぁ仕方ないか」

 

ヒトにも逃げられ、似たような輩にも逃げられてしまった私は、いつものように思考を切り替えて、住処の洞穴へと引き返すことにした

 

 

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