ソードアート・オンライン《もう一人の創造者》   作:mokkunn003

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大変長らくお待たせしました^^;



宣告された世界

午後5時を少し過ぎた頃ー。

サービス開始から早くも数時間が過ぎていた。俺は意外と早いなーなどと視界の端で時間を確認し、眼前の敵に集中していた。

そう、今俺は戦闘中だ。と言っても相手は最弱と名高いモンスター『フレンジーボア』だ。"ボア"なんて名がつくくらいなので外見は当然イノシシなんだが、その毛色はまず現実ではあり得ない青い色をしている。

そんな最弱モンスターといえども油断は禁物だ。俺はこいつが後ろ足を何度か地面を蹴るのを確認し、突進してきたのを合図にソードスキルを発動!俺の片手用直剣が弱点である額に見事クリティカルヒットし一撃でHPを0にする。フレンジーボアは流石イノシシなだけあってぶぎぃーなどという断末魔を上げた後、ガラスが砕けるような音と共にポリゴンの欠片となり消えた。

ふぅーと詰めていた息を吐き、俺の周りに他のモンスターが居ない事を確認して、持っていた剣をくるくる回りて腰に斜め留めした鞘にチン、と音を響かせてしまう。別に回さなくてもいいのだがやっぱりゲームの中ではカッコつけるのも大事だ。それがたとえ周りに誰も居なくても…。

そもそも何故一人なのか?そんなの簡単だ。こんな外見、そして仕方が無いとは言え性別詐称…。はたから見て分からなくてももしバレたら変態…までは行かなくても変人は確定だろう。それに陸斗や職場以外ではマトモに他人と話す機会が無かった為コミニケーション能力が著しく低い。そんな訳で只今絶賛ソロ活動中だ。

などと自分に言い訳をしながら一息つくための場所を探す。ここは少し開けた平地でもう少し奥に進むと小高い森がり、丁度草原との境目当たりに位置している所だ。辺りをキョロキョロ見回すとちょっと離れたところに丁度良いサイズの岩を見つけた。岩をよじ登り、片膝立てて座り込む。そこで今まで溜まったアイテムやLv上げで貯まったステータスポイントを整理しようと思ったのだ。

 

「んー、大体こんなもんか」

 

アイテム、ステータスの処理を終わらせると、思いっきり伸びをして身体の強張りをほぐした。

 

「ん〜〜〜〜、はぁ。流石に長時間の戦闘は疲れるなー」

 

Lvも結構上がったし、次どうしようかな…と、もう一度時間を確認ー丁度午後5時28分になった所だ。

 

「あ、まずい。早く帰ってやらないと陸斗が怒る…」

 

恐らくすでに紅茶を用意して待っているであろう幼馴染を思い、慌てて立ち上がってメニューを出しログアウトをし……ようとした。

目を、疑った。そんなバカな…だってゲームの試験テスト中何度も行なってきたことだ間違う筈が無い。なのにどこを探しても見つからない…そう、ログアウトボタンが……。

まさかバク?いや、数日前にやった確認テストの時にはあった筈だ。ならばなんだ?

岩の上で立ったまま口元に手を当てぐるぐると考え込んでいたその時、突如として凄まじく大きな鐘の音が鳴り響いた。

 

「な、なんだ?」

 

考えを中断して周りを見回した俺は驚いた。ここは…最初に来た始まりの街の転移広場じゃないか!それになんで何の予告もなく突然強制転移されたんだ?。こんな事まずあり得ない。何故ってこんな事をすれば後々このSAOの評価に傷が付く事になるからだ。だからまず、アナウンスがあって然るべき筈…それが無いと言う事は余程の事が起こったか、どっかのバカが手順をしくじったか…。まぁ、人が集まれば今度こそアナウンスが入るだろう。

そう考えてゆっくりと辺りを見回した。

次々と強制転送されたプレイヤー達が驚きや困惑、そういった表情を浮かべている。まぁ、ムリもないか…と思っていると少し離れた所の二人組みの会話が聞こえてきた。

 

「なぁなぁ!これ、なんかのイベントかな?それともオープニングセレモニーとかってヤツ?」

 

「えー?俺ベータやってた時そんなのなかったぜ?」

 

「えっ?そーなの??」

 

なるほど、何も知らないプレイヤーからしたらイベントやセレモニーに見えるのか…。でもそんなのは予定になかったハズだが…もしかしたら急遽予定変更で…いや、あいつの事だそんな事しないと思うが…。

…と、大分集まってきたみたいだな。

もう一度見回すと広いはずの転移門広場が大勢のプレイヤー達でいっぱいだ。こんなに居たんだなぁ、とふと思ってしまうほどの数だ。恐らく購入したほとんどがログインしていたのだろう。

そろそろアナウンスがあってもいい頃…なんて思っていたその時、先ほどの二人の会話が聞こえてきた。

 

「なぁ、あれなに?」

 

 

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