逢魔降臨歴に記されし最高最善の王   作:モモタロス

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これは過去編っていうかリアスとソウゴの出会い編ですね。

よければ見てください!


彼と私の出会い

あれは2年前の入学式……。

 

「常盤ソウゴです!よろしくお願いします!」

 

クラスの自己紹介の時彼の存在を知った。

 

顔は可愛らしい顔立ちで目の奥なんてキラキラしてた……

 

でも…

 

「将来の夢は!王様になる事です!」

 

バカとしか言いようがない人だった……

 

 

 

休み時間彼に話しかけてみた。

 

純粋にどんな子だったか気になったからである。

 

「ん?君は…ぐ…ぐ〜……グレイティストショーマンさん?」

 

「グレモリーよ!誰がミュージカル映画よ!間違えるなら少しは寄せなさいよ!グしか合ってないじゃない!!」

 

「アッハッハ!ごめんねグレモリーさん」

 

 

最初こそはジョークが好きで王様になるなんて言うバカな人だと思っていたけど絡めば絡むほど印象の変わる…そんな男性だった。

 

 

迷子の子供がいれば率先として助けてあげたり、女の子が不良に絡まれて行ったら助けてあげたり…動物にだって優しかった…。

 

 

彼と話をしていると自分がグレモリー家の悪魔というのを忘れてしまう程有意義な時間だった。

 

だけど時折思い出してしまう…フェニックス家との縁談話についてだ。

それを思い出すと誰も私のことはリアスとしてではなくグレモリーとして見ている事を再確認してしまう。

 

そんなある日、あれは酷い雨の降る放課後。

 

「……はぁ……」

 

この日も私はその事について思い出してしまい、暗い気持ちが心を蝕んでいた。

 

「それに傘も忘れちゃうなんて…最悪…」

 

傘も忘れてしまい、こんな事で眷属の子たちに雑用を頼むわけにもいかず下駄箱の屋根の下で雨宿りをしていた。

 

「おーーーい!!」

 

すると後ろから常盤ソウゴが話しかけてきた。

今は誰とも話したくないのになんでタイミング……。

 

「あら、常盤くん…どうしたの?こんな時間まで」

 

「いやー!テストで名前書き忘れが3枚もあってさー!全部赤点でやり直ししてたんだー!」

 

あははと笑う彼に笑い事じゃないでしょなんでやねんと言いたくなる気持ちを抑えて、とりあえず適当に返事をして今は追い返そうと思いそのまますぐに言った。

「あっそ、気おつけなさい、じゃあさようなら」

 

そのまま顔を晒してしまったが…果てしない後悔がやってきた。

 

こんなにあからさまに常盤くんに八つ当たりだなんて……。

 

「ねぇ?なんでそんなに悲しそうな顔してるの?」

 

彼はそんなの関係ないと言わんばかりに私の領域に再び足を踏み入れた。

 

「何をいってるの?常盤くん?」

 

少し動揺した、眷属でも悟らせなかったのに……なぜ?

 

「んー?なんか今日のグレモリーさんずっと悲しそうな目をしてるんだよ…それに今日だけじゃない…出会ったからも何回もそんな顔してる…何かあるんだったら相談に乗るよ?」

 

どんどん私の心の中に入ってくる……いや……やめて……。

 

私は貴方を傷つけたくない…だから…やめて。

 

「やっぱり…何かあるんだね…?聞かせてよ…君が何を不安がっているのかを…ほら?俺、王様になりたいからさ!困っている人とかほっとけないし、ましてや友達が悩んでるんだ、相談くらい「いい加減にして!!」…グレモリーさん?」

 

 

「さっきから!私の心に土足で入ってきて!!貴方みたいなお気楽でちゃらんぽらんには一生理解なんてできないわ!!!!だいたい何が王様よ!!何が困ってる人を助けたいよ!!そんなのただの!偽善じゃない!!なんでもかんでも知ったような口聞いて!!聞いたところで誰も私をわかってくれない癖に!!私を……グレモリー家とか…都合のいい道具とか…ちゃんと…リアスとして…1人の女の子として…見てなんて……グスッ…くれない…クセに…ゥ…ウゥ…」

 

私はいつのまにか涙を流して言うはずのない事までペラペラ喋ってしまった。

それに友達に…こんな酷い事を……あぁ…私は…。

 

「…ねぇ、グレモリーさん?」

 

私が膝を突きながら泣いていると常盤くんは再び声をかけてきた…ここまで言ってしまったのだ…罵声や文句など言われても仕方がない…そう思っていたが思いがけない言葉が聞こえてきた。

 

「俺はさ…グレモリー家とかそんなの言われても良くわからないけど…だけどさ…グレモリーさんはグレモリーさんだよ?他の誰でもないリアス・グレモリーそのものだ!!他に代わりなんて誰がいるの?」

 

「と、常盤くん?」

 

「俺はちゃんとグレモリーさんのことよく見てるよ?いつもは余裕そうに振る舞ってるけどいざとなるとてんでポンコツだし、甘いお菓子とか食べてるとほっぺがとろけるんじゃないかってくらい笑顔で食べる可愛らしい一面もあるし、困ってる人がいたら自分の時間が削れようとも助けてあげている…他にも言おうと思えば言えるよ?それくらい君は魅力的で俺からしたらほんと!友達になれて最高って感じだよ!でも、今回は俺が悪かったね、たしかにドカドカと踏み込みすぎた。」

 

「あ、あれは私がまず初めに!」

 

 

「ううん…誰だって踏み込んで欲しくない場所とかあるもんね?俺だってあるし!だけど…グレモリーさん……ひとつだけ最後にいいかな?」

 

「え?」

 

「今じゃなくてもいい…何ヶ月何年も先でもいい…だけど…言えるようになったら教えてよ!絶対力になるから!俺!どうしても君の力になりたいんだ!君の言うグレモリー家とかそんなのじゃなくてリアス・グレモリーの力に!」

 

あぁ…そんなこと……そんなこと言われたら……私……

 

 

「ねぇ…なんでそこまでしてくれるの?」

 

「ん?そんなの決まってるよ!君にはずっとそんな可愛い笑顔のままでいてほしいからだよ!」

 

彼はキラキラした笑顔でそう言った。

 

ドキドキと鼓動が速くなり顔が熱くなるのを感じる。

 

この時私は…。

 

「あ!グレモリーさん!雨、上がったみたいだよ!」

 

「え?あ、ほんとだ…」

 

「おおおおわぁぁぁぁ!!すげぇぇ!!虹だ!!グレモリーさん!ほら!虹だ!」

 

「虹程度でどれくらいはしゃいでるのよ…もう…全くバカなんだから…」クスッ

 

「あ!グレモリーさん!ようやく笑った!」

 

「は、恥ずかしいからあまり言わないで!!」カァー

 

「あははっ!そうだ!今から暇?アイス食べに行こうよ!俺お腹減っちゃった!」

 

「唐突すぎない!?…でもまあいっか!ええ、行きましょう!」

 

この日、私は…一人のおバカさんに…恋をした。

 

おバカだけどとても優しくて私をリアスとして見てくれる人に……。

 

だけどこの時は知る由もなかった…想いを寄せる男性が……最高最善の魔王である事を……この時の私はまだ…知らなかった。

 

 

 

 

 

 




次回予告書かへんのは新鮮ですね。

何書こうかまよたんですけど、特に思いつかんかったんで次回の番外編だというか過去編的なやつの予告的なのいうときますね、まずはオーマジオウはなぜ戦地に現れたのか…そんでもってあといくつか……そやね、5話くらいは予定あります、のでチョビチョビ挟んでいくんでよろしくお願いします。
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