逢魔降臨歴に記されし最高最善の王   作:モモタロス

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はい、割と好きなんですよね…ゾンジス…番外編でまさかのゾンジス主役…これするの絶対俺くらいでしょ…ではどうぞ!


番外編: Zonjisu

俺の名はカゲン…俺はなぜか転生をし、平穏な世界で生きている…。

 

 

最初はこの世界を纏めよう…クォーツァーの使命を果たそうと…そう思っていた。

 

 

だが、仲間も居なければ…ウォッチもない…。

 

そう思うと徐にポケットからブランクライドウォッチを取り出す…。

 

 

神は…もう俺に戦いから身を引けと言うのか…そう思い俺は使命も…仮面ライダーゾンジスと言う名も捨てた…。

 

 

 

けれど、悪い事だけではなかった…

 

 

 

「あ!お父さん!」ダキッ

 

この世界で一番の宝物ができたのだから…。

 

「おっ!彩綾!おかえり…」

 

 

妻と娘…家族と言う大事な…大事な宝物だ…。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ねぇ、貴方…」

 

妻の涼子が洗い物を終え、リビングのソファでくつろいでいる俺の元へやってきた。

 

「ん?どうした?」

 

「聞きいた?最近よく起こってる子供の誘拐事件…」

 

「ああ、最近妙にニュースでやるあれか…」

 

「今日、小学校のPTA委員会で聞いたんだけど隣町の学校でもあったみたいなの…私…なんだか怖いわ…彩綾に何かあったら…」

 

最近子供の誘拐事件が発生している…理由など犯人の特徴など一切不明…現場には被害者の靴や鞄…持っている所持品などが落ちていることから誘拐事件と言われているが…まるで神隠しだな…

 

 

「大丈夫だ…お前も彩綾も…俺が守る…」

 

 

「あなた…」

 

 

俺たちはそのまま抱きしめ合い…俺は妻の頭を撫でる…。

 

 

「先…シャワー浴びるわね…」

 

「ああ…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カランカラン

 

 

「いらっしゃい」

 

ここは俺が経営しているカフェ《自然の森》である

 

売り上げもなかなかなもので食っていく分には困らない。

 

「やあ!マスター!」

 

これはまた常連さんが来た。

 

「おう、なんにするんだよエロ坊主」

 

「いきなり酷い!?そ、それに俺はエロ坊主じゃなくて松田ですってば!えっとそれと注文はいつもの!」

 

このエロ坊主…もとい松田だが開店して三日目からの知り合いである。

 

堂々とエロい話を振ってくるのでエロ坊主である。

 

だが、割といい奴でもあり友達なんかを連れてくる事もしばしば。

 

「あいよ、アイスコーヒーとモンブランね」

 

「おっ!待ってました!ハム!ん〜!!やっぱここのモンブラン最高〜!」

 

「そういや、最近ここいらで誘拐事件があったんだって?」

 

「そーなんっすよねぇ…物騒な世の中ですよ…あっ!そういえばマスター?こんな噂話を学校で女子がしてたのを聞いたんですけど」

 

 

「なんだ?また更衣室でも覗きに行ってたのか?」

 

 

「違いますよ!!休み時間に後ろの席で…

 

 

 

 

 

『ねぇ、最近起きてる誘拐事件あるじゃん?』

 

 

『あー!あれね!』

 

 

『あれ実は変な生き物が子供だけを狙って巣に持って帰って食べちゃうんだって!』

 

 

『えー?なにその見え見えの作り話〜』

 

『いやでも聞いて?部活の後輩が言うには消えてる場所ってどれもこれも全く同じ廃棄があるらしいの!まるで囲むように餌場で補給してるみたいにさ!』

 

 

『やだー、なんだかきみ悪い話ね…でもそんな事がわかるなら犯人もそこにいるんじゃない?化け物じゃないって話にしてさ、警察も普通動くでしょ?』

 

 

『それがそうしたいけどどう考えてもおかしいんだって…』

 

 

『?…どう言う意味?』

 

 

『親がそばにいながら急に消えたって話なのよ…一番近い距離でもそこから3キロよ?どう考えても動物や人間の速さで一瞬では無理でしょ?』

 

 

『じゃあ変な噂話って事じゃない』

 

 

『まあね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……って話なんですよ!」

 

 

 

 

 

「なるほどな…ってかエロ坊主…おめぇそんなオカルト話信じてんのか?」

 

 

「エロ坊主って言わないでくださいよぉ〜!って…なんて言うか…その…この噂話本来なら気にもしないんですけど…俺この廃墟の近くに行ったことあるんですよ」

 

松田は何かもやもやとした表情で話をする…

 

 

「なんかあったのか?」

 

 

「あ、いえ、俺になんかあったって訳ではないんっすけど…唸り声っていうか…そんなんが聞こえたんですよ…だからこの話少し怖くて…」

 

 

「はっはっはっ!お前もまだまだ子供ってこったな!それ夜だろ?」

 

 

「え、は、はい」

 

 

「夜道にびくついて風なんかな音で勘違いしただけだっての…」

 

 

「そ、そっすよね!あ〜まじにびびってたぁ…」

 

 

「はっはっはっ笑わせてもらった替わりにコーヒーもう一杯サービスしてやるよ」

 

 

 

「え!?まじっすか!いぇーい!」

 

 

……そうは言ったが…実際どうなんだろうな…謎の化け物か…まさかこの世界にもライダーと同じく妙な怪物が…いや…考えすぎだろう…だが俺がドライバーもウォッチも失って…なぜブランクだけあるのか…なぜだ…

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ピリリリッ!

 

「ん?涼子か…」

 

 

仕事が終わり家路につこうとした時、妻から着信が入る。

 

 

ピッ

 

 

「どうした?」

 

 

『あ、あなた…?あなたぁぁぁ…うぅう』

 

 

電話越しで妻は泣いていた…一体なにが…

 

 

『彩綾が…彩綾が!!…さっき警察の人からランドセルだけが落ちて…行方が…ウゥッ…』

 

 

「な……なに…?」

 

 

その言葉を聞いた瞬間体から一気に血の気が引き…そして一瞬で血管が切れてしまいそうなほどに怒りが湧く…。

 

 

「わかった、お前はそのまま家にいろ!少し見てくる!!」

 

 

『あ、あなた?ねえ!見てくるってなにーピッ

 

 

廃墟…そこに彩綾はいる…先程の話…完全に信じたって訳ではないが…可能性があるならテロリストだろうがサイコパスだろが化け物だろうが関係ない!!

 

 

娘のためなら!!俺は!!!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ここか…松田の言ってた廃棄は…

 

 

そこは今から数年前に取り壊されずにずっと残ったままの廃工場である…この中に彩綾が…。

 

 

中に入りあたりを見渡す…

 

 

カラン

 

 

「!」

 

 

音のする方を見ると空き缶が転がっていただけだった…

 

 

 

すると

 

 

 

 

バタン!

 

 

「なに!?」

 

 

急に扉が閉まり不気味な声が聞こえだす…

 

 

「いやはや…まったくもって…愚かな…こんな所に入り込む…アホがいるとは…実に…実に…愚か…」

 

 

低く…そしてきみの悪い声質だ…この薄暗い部屋になにがいる…

 

 

「おい!俺の娘を拐ったのは貴様か!」

 

 

「娘…?ああ…さっきハントしたガキか…今日の夕飯だ…それがなんだ?娘?お前…それを取り返しに来たのか?」

 

 

「そうだ!!貴様か!!最近起きてる事件の犯人わ!!大人しく娘を渡してでてこい!!」

 

 

「はっはっはっはっはっはっ!!!!なんと…なんて…おれさまは幸運だ!飯が増えた!たくさん…いっぱい…もりもり…大盛り…食べれる…それに姿を見せろって言ったな…?もうお前の後ろにいる…ぞ…?」

 

 

「なんだ…と…!?」

 

後ろを振り向くと…明らかに人ではない化け物がそこに居た…足はムカデのようになっており体は人間の女の女体…腕は細長く…顔がまるでゴキブリ…

 

 

「何者なんだ…お前は…」

 

 

「これから死ぬお前に…なにを言っても無駄だろ?…ん?見えるな…見えるぞ!!おれさまは見えるぞ!!」

 

 

「なにを言っている!!」

 

 

「お前…悪い…奴だろ?…少しだけだけど過去がお前の頭の中から見えるぞ??おれさまの能力で……はっはっなんだ…お前もこっち側か?」

 

 

こ、こいつ!まさか俺の…俺のクォーツァーでの記憶を…よ、読めるのか!?

 

 

「くおーつあー?なんだそれ?お前の名前か?まあどうでもいい…お前もこっち側だろ?何してんだ?…人になったつもりか?…心を売ったくせに?…お前にその場はふさわしくない…」

 

 

「き、貴様!!なにをほざいて!」

 

 

「クォーツァー…お前…おれさまに恐怖してるな?…ならおれさまの方が偉い…強い…最強…だが見逃してやってもいいぞ?お前がこちら側に戻るなら…そうした方が…おれさま楽しい…仲間に…なれ…!」

 

 

「な、仲間…??」

 

こいつは本気で俺の過去を読み解き、俺を利用しようと思っているのか…?

 

 

だが生憎…力なんて…それに…それに…

 

 

『お父さん!!大好き!!』

 

 

 

「仲間になるなら…今を捨てないとな…ほら?娘はあそこに吊るしている…言うんだ…くたばれお前なんていらないって…今を捨てて過去のお前を蘇らせろ…そうすればおれさまはグレモリーや他の悪魔に怯えないで済む…さあ!早くしろ!!」

 

 

くた…ばれ…だと?

 

 

あの子に?

 

 

『お父さん!今日ね!私!お父さんのためにハンバーグ作ったんだ!』

 

 

『お父さん!私ね!大きくなったらお父さんのお店で働きたらきたい!』

 

 

あんな…目に入れてもいいほど大事な…俺の…娘に…?

 

 

 

自分の子供に?

 

 

 

ふざけるな…ふざけるな!!!

 

 

 

「ふざけるなぁ!!!!!」

 

 

「な…んだと?もういっぺん…言ってみろ…人間風情が…!!」

 

 

 

奴は俺に怒鳴られた事に対して腹を立てたらしいがそんな事知るか!!

 

 

「自分の子供にくたばれって言う親が!!!そんな親が!!一体どこにいる!!!!親は!!!親ってのは!!!自分の命を捨ててでも!!!背中を押して!!生き抜けって言うもんだろがぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

「…それが…答え…か?」

 

 

 

「ああ!!そうだ!!!貴様が何者だろうが!!そんな事はどうでもいい!!俺は!!俺の娘を取り戻す!!!ただそれだけだ!!」

 

 

「ならば…とっとと死ね!!!!!」

 

 

 

「ぐっ!!」

 

 

正直あの動きにやられたと思った…その瞬間…

 

 

「な、なん…だ!?この光は!!」

 

 

化け物が俺から発する謎の光によってうろたえる…

 

 

「こ、これは…!!」

 

俺は徐にポケットにあるブランクウォッチを取り出す…それが緑色の光を発していた。

 

 

そして光が収まると…ずっと慣れ親しんでいたあのウォッチがそこにはあった…

 

 

 

「…そう言うことか…どうやら俺はまだまだ現場に必要らしいな…だが今回は違う…」

 

そういうと腰にベルトが巻きつけられる…

 

 

《ジクウドライバー!!》

 

 

 

 

「グゥ…クォーツァー!!なにをした!!?」

 

 

 

 

「違う…俺は…仮面ライダー…ゾンジスだっ!!!」

 

そして俺はライドウォッチを回転させボタンを押す…

 

《ゾンジスッ!!》

 

 

それをドライバーのスロット部分にセットする…

 

すると背後に植物やバッタのような時計のエフェクトが浮かび上がり

 

ドライバーの頭のボタンを押しドライバーのロックを解除する。

 

俺は右手親指と人差し指でアルファベットの『J』を作りポーズを決めて…

 

 

「変身っ!!!」

 

ベルトを回転させる…。

 

《ライダーターイムッ!》

 

その瞬間眩い光が俺を包みエフェクトから「ラ」「イ」「ダ」「ー」の赤い文字が飛び出す。

 

 

「グゥア!また光が!!」

 

《仮面〜ライダ〜ゾンジスウゥゥッ!!》

 

 

ライダーの文字が顔と合体して俺は…また俺は仮面ライダーゾンジスへと変身したのだ!

 

金色の歯車の意匠があり、上半身は非常に長い黒マントで覆われていて、バッタを思わせる生物的なデザイン…この感覚…久しぶりだ…。

 

 

「ウゥゥゥゥハァァァ…」

 

俺は唸り声を出しマントを脱ぎ捨てる…本気でだ…俺は今から本気でこいつを潰す…!!

 

 

「ゾン…ジス…??なんだ…それは…!どうせこけおどしだ!!!お前なんてくたばれ!!!」

 

 

長い下半身を尻尾のように振り回して俺にぶつける。

 

だが無駄だ…

 

「フンッ!!」

バキャアッ!!

 

「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!お、おれさまの!おれさまのあ、足がぁぁぁ!!」

 

 

「この俺…ゾンジスは高い防御性と攻撃力を備えている…お前ごときの攻撃など…へでもないわ!!!はあっ!!!」

 

 

「あばっ!!!??」

 

「オラァ!!」

 

 

拳を奴の腹に打ち込む…そして即座に回転を入れた蹴りを腹にぶち込む。

 

「おぎゃ!!??」

 

「はぁ!!」

 

ドゴッ!!ボゴッ!!バキャアッ!!

 

 

蹴りや拳を何発もお見舞いする…これは奴の罪の重さだ!これまでに食ってきたであろう子供たちやその親たちの苦しみの…怒りの力だ!!!

 

 

 

「おぶぁ!!!??ま、まて!!お、おでざまが悪がった!!む、娘だろ?が、がいほうずる!!だ、だからゆるじ「オラァ!!!」おぼあ!!?」

 

 

「なに調子のいいこと…言ってんだ…」

 

 

「へ?」

 

 

奴の首を掴みぐぐぐっと力を込める…

 

「許してほしいだと…?貴様に…貴様にそんな事を言う資格などない!!!死をもって!!!その罰を…受けろぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

そのまま奥へとぶん投げ…

 

 

 

ライドウォッチのボタンを押しベルトのロックを解除する

 

 

《フィニッシュターイムッ!》

 

「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!フンッ!」

 

そしてベルトを回転させる。

 

《ゾンジスッ!!!タイムブレーーイクッ!!》

 

 

「や、やめっ!」

 

 

「オラァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!」

 

ドゴォッ!!!!

 

「ウギャアァァァァァァァァァッ!!!!」

 

 

化け物に蹴りを放ち奴は大声で断末魔を挙げながら爆裂霧散した。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「……う、ううん…」

 

 

「!、彩綾!起きたか!」

 

 

「あれ?お父さんどうしたの?」

 

 

「……いや、なんでもないんだ…あまりにも帰りが遅かったから見にきただけだ…さあ帰ろうか…」

 

 

「あれ?寝ちゃってたなかな…まあいいや!!うん!早く帰ろお父さん!」

 

 

俺は彩綾の手を引きながら家へと向かう…あの時でた言葉…そうだ…俺なんかにそんな…誰かに許してもらおうなんて資格はない…ならこの力を俺は…今後家族と…助けを求める人々のために使おう…これが俺の罪…そして…償いだ…俺は仮面ライダーになるのだ…オーマジオウ…お前はどうしてる?

 

 

 

 

「お父さん!私お腹減っちゃった!」

 

 

「ああ、俺もた…」

 

 

……今あの王の事を考えても仕方がない…俺は俺でこの小さいけど確かな幸せを掴み…そして守る…それだけだ…。

 

 




見てくださりありがとうございます!まさかのゾンジスが家族を作ってこの世界で新の仮面ライダーになるなんて…書いてて驚きました…さて、ちなみになんですが!仮面ライダーゾンジスシリーズの番外編…ちょこちょこ出せたらいいなーって思ってます…一応この物語は本編へとの繋がりがあるので…さてではこの物語の敵はなんなんでしょうね…クォーツァー?それとも…いや、これはまだ先の話…それでは!
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