周平side
訓練後にシャワーを浴びてから、デバイスルームに集合。
「うわぁ……これが……」
「私達の……新デバイス……ですか?」
僕達の前には、6つのデバイスが浮いていた。
僕の前には、ライジングサンが。
「そうです!設計主任は私。協力者は、なのはさん、フェイトさん、レイジングハートさんとリイン曹長……そしてレオン曹長」
「……デバイスいじりを趣味でやっててね、そこそこ詳しいつもりだったから。ギンガのデバイスも見てたりしてたから、ちょっとは力になれるかな、と」
みんなに視線を向けられ、レオンはそう説明する。
「そのお陰で助かりました。スバルのは、結構難航してましたので」
「……とはいえ、ウィングロードの解析や、AI部分に関しては最終的に済ませたのはシャーリーだから。俺はフォローだけだよ」
あんまり見てないのにあの特殊な魔法の一番重要な点は解析してしまうシャーリーは流石だよ、と続けて彼は呟き、シャーリーはそれに少し照れながら頷く。
「あれ、そう言えばストラーダとケリュケイオンは変化無しなのかな?」
「そう言えば……そうなのかな?」
エリオとキャロが、デバイスの外見が変わってない事に残念そうに声を出した。
「違います!変化無しなのは外見だけですよ!」
「リインさん」
「はいです!」
するとリインが、エリオとキャロの前に行き、説明を始めた。
「二人はちゃんとしたデバイスの使用経験はなかったですから、感触に慣れてもらうために、基礎フレームと最低限の機能だけで渡してたです」
「あ、あれで、最低限!?」
「本当に?」
リインの言葉に驚愕する二人。
「皆が扱うことになる6機は、六課の前線メンバーとメカニックスタッフが、技術と経験の粋を集めて完成させた最新型。部隊の目的に合わせて、そして……エリオやキャロ、スバルにティアに周平、レオンの個性に合わせて作られた、文句なしに最高の機体です!周平のには、レネゲイド課の方からのアドバイスも頂いたです」
リインは、浮いてるデバイスを自分の周りに集め、話を続ける。
「この子たち5つは、まだ生まれたばかりですが……色んな人の思いや願いが込められてて、いっぱい時間かけてやっと完成したです」
そう言ってそれぞれの前にデバイスを移動させる。
「だから、ただの道具や武器と思わないで、大切に。だけど性能の限界まで、思いっきり全開で使ってあげて欲しいです!」
「この子たちも、きっとそれを望んでいるから。後、周平さんも、引き続きの相棒、ちゃんと扱ってあげて下さい」
リインの言葉にシャーリーが付け足した。
解ってるよ、と頷き、それを見る。
改めて、よろしくな。相棒。
「ごめんごめん、お待たせ~」
シャーリーの言葉が終わった丁度そのタイミングで、なのはが入って来た。
「ナイスタイミングですよ、なのはさん。丁度今から機能説明をしようかと」
「そう、もうすぐに使える状態なんだよね?」
「はいです!」
タイミング良過ぎでは……ま、どうでも良いや。
シャーリーはそれぞれのデバイスの画像をモニターに出し、説明を始める。
「まず、その子達は皆何段階かに分けて、出力リミッターをかけてあるの。一番最初の段階だと、そんなにビックリするほどパワーが出る訳じゃないから、まずはそれで扱いを覚えていって」
「で、各自が今の出力を扱いきれるようになったら、私やフェイト隊長、リインやシャーリーの判断で解除していくから」
「あはは。丁度、一緒にレベルアップしていく感じですね」
ふむ、なるほど。
って。
「それ。僕のにもかかってるの?」
「あ、普通に使う分ならライジングサンには制限は無いよ。もう十分に使いこなせるだろうから。ただ……」
そう言いながら、なのははちらりとシャーリーを見た。
ただ、何だ?
「レネゲイドの侵食率抑制機能や、レネゲイドによる魔力運用の効率化等、少し実験的なものも搭載してるのですが、まだ実際の効果は不透明ですから、それだけは制限を掛けさせて頂いてます」
なる程、それ位なら問題無いね。
「あ!出力リミッターって言うと、なのはさん達にもかかってますよね」
その話が終わった所で、ティアナがなのはに質問していた。
「ああ……私達は、デバイスだけじゃなく、本人にもだけどね……」
「「「「え!?」」」」
「リミッターがですか?」
「能力限定って言って、うちの隊長と副隊長は皆だよ。私とフェイト隊長、シグナム副隊長にヴィータ副隊長……」
「はやてちゃんもですね」
「うん」
「それってつまり、部隊の保持ランク統計規模の調整ですか?」
「うん、そうだよ」
「え~っと……」
解らない様な仕草を見せるキャロとスバル。
キャロはともかくスバル、確か君は訓練校主席じゃなかったか?
「ティアナの言うとおり、部隊ごとに保有できる魔導師ランクの統計規模っていうのが決まっててね」
「一つの部隊で、優秀な魔導師をたくさん保有したい場合は、そこに上手く収まるように魔力の出力リミッターをかけるんですよ」
「まぁ、裏技っちゃあ……裏技なんだけどね」
……僕みたいなAランク付近じゃ、あまりお目にかからないけどね。
確か……大体Aランクで、普通の部隊の部隊長だったっけ?
「うちの場合だと……はやて部隊長が4ランクダウン、隊長達は大体2ランクダウンかな」
「4つ!?八神部隊長ってSSランクのはずだから……」
「Aランクまで落としてるんですか?」
「はやてちゃんも……色々苦労しているです……」
「なのはさんは?」
「私は……元々S+だったから、2.5ランクダウンでAA。だからもうすぐ、一人で皆の相手をするのは辛くなってくるかな」
「隊長さん達ははやてちゃんの、はやてちゃんは直接の上司のカリムさんか、部隊の監査役のクロノ提督の許可がないと、リミッター解除が出来ないですし……許可は滅多なことでは出せないそうです」
そりゃそうだ。リミッター解除によるSランク越えなんて、まさに切り札と言っても良い様なものだからね。
「そうだったんですね」
「まぁ……隊長達の話は心の片隅くらいでいいよ。今は、皆のデバイスの事」
「「「「はい」」」」
シャーリーが、デバイスの詳細データを表示して、説明を続ける。
「新型は、皆の訓練データを基準に調整されているから、いきなり実戦で使っても違和感は無いと思うよ」
「午後の訓練の時にテストでもして、微調整をしようか?」
「遠隔調整も出来ますから、手間は殆どかからないと思いますよ」
「ふぅ……便利だよね、最近は」
しみじみ言うなのは。昔は、というかレイジングハートは遠隔調整出来ないんだっけ?
「便利です~」
リインもそうしみじみした所で、ふとレオンが口を開いた。
「あ、ちなみに。スバルのデバイスは、リボルバーナックルとのシンクロも出来てるはずだ。収納と瞬間装着も出来るようになってるよ」
「本当!?ありがとう、シャーリーさんとレオンさん!」
と、その時。
室内にけたたましいアラートが響いた。
……来たか。
「このアラートって……」
「一級警戒態勢!?」
「グリフィス君!」
なのはの声に、モニターが現れグリフィスが写る。
『はい!教会本部から出動要請です!』
『なのは隊長!フェイト隊長!グリフィス君!こちらはやて!』
もう一つのモニターが写り、はやてが写る。
それとほぼ同時に、フェイトからも通信が入る。
『こちらフェイト……状況は?』
『教会調査団で追っていたレリックらしきものが見つかった。場所は、エイリム山岳丘陵地帯……対象は山岳リニアレールで移動中』
『移動中って!』
「まさか!」
はやての説明に、フェイトとなのはが驚いたように聞き返す。
『そうや……内部に進入したガジェットのせいで、車両の制御が奪われてる。リニアレール車内のガジェットは最低でも30体……大型や、飛行型の未確認タイプも出ているかもしれへん』
一息ついて、はやては続ける。
『いきなりハードな初出動や……なのはちゃん、フェイトちゃん、周平にレオン、レイジ……いけるか?』
「私はいつでも!」
『私も!』
『了解、任せとけ』
「お望みとあらば」
「デバイスの調整にもってこいだ、いけるよ」
僕達の答えに、はやては頷く。
『スバル、エリオ、キャロ、ティアナ……皆もオッケーか?』
「「「「はい!」」」」
『よし!良いお返事や。シフトはA-3、グリフィス君は隊舎での指揮、リインは現場管制!』
「『はい!』」
『なのはちゃんとフェイトちゃんは現場指揮!』
「うん!」
『ほんなら……機動六課フォワード部隊……出動!!』
「「「「「はい!」」」」」
『了解……皆は先行して。私とレイジもすぐに追いかける!』
「うん」
フェイトの言葉になのはが応え、僕達もヘリポートへ。
さあ……実戦だ!
と、いう訳で(?)。
やっと来ましたファーストアラート!
原作に転生者三人を加え、みんなで暴れます。暴れますとも、ええ。
……すみません、少し誇張入ってます。
ただ、敵が原作のままじゃつまらないかな?なんて思ったり。
なら……(考え中)
ま、お楽しみに。
感想やアドバイスお待ちしております。
それでは。