リリカルクロス~裏切り者達の歌~   作:ドラゴマキナ

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VSジャームとその裏で

周平side

 

 

『Red shift blazer!』

「やあああああ!」

僕の砲撃が新型の大型ガジェットを直撃する。

そこをすかさず、キャロの魔法で能力を底上げされたエリオが突っ込んだ。

凄まじい加速度と威力を得た彼はそのままストラーダを叩き込み、そして振り抜く。

……うん、撃破完了だ。

さてと、ここまでクリア出来れば後は……。

 

 

 

 

『周平君!こちらなのは!今、こっちに新たな敵勢力を確認!』

 

 

 

 

……まだ終わってなかった。

「こちら周平。どんな奴等?」

 

 

『ジャーム……だよ』

 

 

っ!

なる程。

「なのは!こっちに向かって僕を拾ってくれ!僕も戦う!」

『え!?空中戦だよ、ちょっと無茶じゃない!?』

「いや。何とかする!それに元々。ジャーム対策は僕の仕事だ!」

『……うん、解った!後、グリフィス君にレネゲイド課への連絡を要請するね』

「頼む」

なのはとの通信を終え、すぐキャロに頼んで、3人を乗せたフリードで向かって貰う。

 

 

……居た!

こちらに向かって全速力で飛んでくるなのは。

更にその向こうで、アンバランスな奴等と2人……多分、レイジとフェイトかな……が戦っているのが見える。

「君達はここで待機。いざという時に備えておいて」

「「はい!」」

フリードは確かに強いけど、このデカさじゃ少し小回りが利きにくい可能性がある。

まだよく解らないけど、すばしっこい奴が相手だと分が悪い。

「なのは!」

声で合図し、一気に外へ飛び出す。

左手を掴んで貰い、一気にあの2人の場所へ。

(はぁ、無茶な事言うんだから……結構この体制って辛いから、それなりの不具合は覚悟してね!)

(もとより。そのつもり!)

念話で話しながら、右手を前に突き出し、狙いを定める。

……まずは、遠距離から炎を撃ち込みまくってばっかのあいつから。

「レッドシフトブレイザー!」

『Red shift blazer!』

赤紫色の砲撃をぶっ放す!

が、それは相手を掠めるだけで終わってしまう……くそ、空中だと勝手が違う!

「ゴアアアア!」

『Protection』

掠りダメージを受けたそいつは僕達に火炎弾を撃ち込むも、なのはの魔力壁に阻まれる。

……相変わらずなのはの防御力は高い……。

「余所見すんなよ、っと!」

その隙に、レイジがそいつの背後から斬り裂いた。

バランスを失ったそれは、そのまま落ちていく。

『Axel shooter!』

なのははフェイトと接近戦を繰り広げている奴に魔力弾を巧みに操作し、ぶつける。

よろめいたそれに、フェイトの一閃。……撃墜。

 

 

「「「ギャオオオオオオ!!」」」

 

 

また別の方から新手。

 

 

ざわり、と。

 

 

先程の咆哮にあてられたかの様に、身体の中でナニカがざわめく。

 

 

壊したい。

コワしたい。

左手にある温もりをひしゃげさせたい。

中の液体が手に広がれば、それはどんなに……。

 

 

「っ!」

胸を押さえ、深呼吸。

マズい、ただでさえ空中っていう不慣れな状況、しかもなのはに掴んで貰ってるっていうのに……!

必死にそれを押し隠しながら、レイジを見てみる。

……少し顔をしかめているけど、問題は無さそうだ。……ユニゾンしてるお陰か。

とりあえず、なのはにバレる訳にはいかないな……。

破壊衝動を何とか敵に向け、右手を突き出す。

 

 

「オオォォ!」

『Red shift blazer!』

 

 

いつもより強力な砲撃。

より暴力的になったそれは、容易く翼を生やした人型の獣を呑み込んだ。

『Gale slasher!』

『Haken saber!』

続いて、レイジとフェイトの斬撃が飛び、敵を薙ぐ。

「行くよ……ディバイン……!」

『Divine bastar!』

「バスター!」

トドメに、なのはの砲撃。

桜色の魔力の奔流が、敵を撃ち倒す。

 

 

……ふう。

何とかなった、か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンside

 

 

ただいま、と。

ドアを開ける。

それはいつもと変わらない、日課。

学校に行って、友達と話し、笑い、試験に苦しみ、家に帰って、遊び、宿題に苦しみ、家族で楽しくご飯を食べる。

それが長く続くと思っていた。

なのに。

みんな動かない。母さんも父さんも姉さんも弟も。

みんな真っ赤に染まって動かない。「お帰り」と言ってくれない。

僕だけが動ける。

僕だけが赤くない。

僕だけが……。

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

ベッドから跳ね起きる。

見慣れた天井。

白のシーツ。

何故か激しくなっている呼吸を落ち着かせる。

思わずため息をつきながら、起き上がって服を着替える。

妙に胸の中が空っぽになった様な、変な気分。

腹も減った……食堂に行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂。

席に座り、ご飯をかき込む。

「よう少年。元気無いねぇ?」

見ると、右斜め前に僕より前から座っていた1人の男性がこちらを見ていた。

黒いロングコートに、ボサボサ気味の髪、飄々とした表情。

年は……おっさんと言って通用しそうだ。

「飯、は……ちゃんと食ってるみたいだし。きちんと寝てる?少年みたいな若人がそんな辛気臭い顔してちゃ駄目だよ」

はぁ、と頷きながらスープを飲む。

「あ、まともに聞いてない?いかんよ少年。おじさんは君の人生の先輩、そういう人の助言ってのは十中八九良いもんなんだから!」

とりあえず僕の事を気遣ってくれてるのは解るので、頷く。

「よし。とまあ、めんどくさい話し方はなしにして……良かったら、何か気にしてる事でも話してみない?ちょっとはアドバイス出来るかもよ、おじさんなら」

……とは言っても、なぁ。

僕の身の上が身の上だし……。

ダンプに衝突、気が付いたら生まれ変わってました、なんて言っても流石に信じて貰えないだろう。

「……ありがとう、ございます。でも、今はもうちょっと……自分で考えたいんで……それでも駄目だったら、その時はお願いします」

「ふむ……ま、悩むのも若人に必要、か。せいぜい頑張りな、無茶しない程度に」

そう言うと、その男性はさてと、と立ち上がった。

「お嬢様と騎士に会いに行きますかね~」

鼻歌を歌いながら、彼は歩き去っていく。

……さっさと僕も食べよう。

今日は何か仕事有るのかな?

 

 

 

 

 

 

廊下を歩き、リーダーの1人……キョージ・カスガさんの部屋に向かう。

入ると、オールバックの髪型の彼は通信で誰かと話していた。

紫の髪、金の瞳……あの時の。

『では、君達の差し金ではないんだね?』

「ああ。そうそう上手くコントロール出来るものでもない」

『ふむ、そうか……これはまた面倒……いや、寧ろ面白いのかな?ふふ……』

相変わらずの笑みを浮かべたまま、相手は通信を切った。

少し苦々しい顔をしていた彼だったが、すぐに僕に気付く。

「おお、シン。調子はどうだ」

「まあ、まずまずです……さっきの通信は?」

「ああ、ロストロギアの反応が見つかった地域に、ジャームも発見された様でな。それについて話をしていただけだ」

なる程、と頷くと、キョージさんは腕組みをした。

「魔力反応に惹かれた、というのが今の所の考えだが……もしかすると、レネゲイド関連の『何か』もその近くにあったのかもしれん」

そこでだ、と彼は続ける。

「シン、貴様にその辺りの調査に行って貰いたい。周辺の地図のデータは貴様のデバイスに転送しておく」

「あ、はい、解りました。えっと、同行者は?」

「2、3人位が妥当だろう。人選は貴様に任せよう」

了解、と返事をして部屋を退出。

こうして、今日も1日が過ぎていく。




……ジャーム戦だけど、あまり違いが出せてない気がするのは俺だけでしょうか?
完全に技術不足ですありがとうございました。
初出動が終わり、FHも本格的に動き出します。
……さーて、これからどうしようかなー(オイ
感想やアドバイスお待ちしております。
では。
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