ご注意下さい。
とある研究者の日誌
○月○日
研究を開始。やっとロストロギアを手に入れる事が出来た。「賢者の石」と名付けられたこれには、きっと素晴らしい能力が秘められているに違いない。この研究が上手くいけば……!
○月×日
とある不思議なウィルスを採取。これがこのロストロギアの能力か?
○月△日
素晴らしい。
試しにあのウィルスをネズミに投与した所、ネズミが魔力を行使する様になったのだ!
このウィルスがあれば、リンカーコアを持たない人間にも魔法の使用を可能にするのではないか?
今までの常識、法則を覆す、このウィルス……そうだな、「レネゲイド」と名付けよう。
×月○日
身寄りの無い浮浪児を2、3人連れて来た。リンカーコアの無い彼等に、魔法を使わせる事が出来れば、それは何とも良い話ではないか。
×月△日
……酷い目にあった。
ある少年にレネゲイドを投与した所、身体を異形に変化させ暴れ始めた。抑え込むのには成功したが、研究室が滅茶苦茶だ……やれやれ。
△月×日
どうやら、レネゲイドはリンカーコアの無い人間や動物に魔力使用を可能にする代わりに、その理性を失わせるらしい。
これではあまりにハイリスク過ぎる……仕方無いが、この実験は中止せざるを得ないだろう。
レネゲイドの破壊力は絶大だ。これが世の中に出て世界を混乱に陥れる前に、私や私の弟子に危害を加える前に、さっさと封印するとしよう。
とある女研究者の日誌
□月△日
師匠がある研究を辞めて1ヶ月。
私は、第97番管理外世界「地球」にて、その研究を引き継いでいます。
「レネゲイド」。
師匠はこれを恐ろしい力だと思っていた様ですが、私にはとても魅力的でした。
実は私も、レネゲイドに感染している身です。
研究の途中、リンカーコアが無くても魔力が扱える、という事に惹かれて、自分も試してみたんです。
そうすると、ちゃんと私にも使える様になったんです!氷を操れる様になり、本当に嬉しい限りでした。
ただ、魔力を使い続けると、いきなり暴力的な感情に襲われてしまう事があります。これが、理性を失うという事でしょうか。
とりあえず、研究を続ける必要はまだまだありそうです。
□月●日
研究を続けた結果。
これをここに記そうと思う。
レネゲイド
ロストロギア「賢者の石」より見つかったウィルス。人……特にリンカーコアを持たない人に影響を及ぼし、オーヴァードを生み出す。リンカーコアを持つ者には滅多に作用しない……理由は不明。
オーヴァード
レネゲイドの浸蝕により魔法の力を行使出来る様になった、特殊な魔導士。特殊な魔法を使える事も多いが、その力を使い続ければ、理性を失う事となる。
ジャーム
理性を失い、完全に暴走してしまっているオーヴァードの成れの果て。理性という抑制から外れている為に破壊力が高まっている事が多い。暴走する事だけならオーヴァードには誰にも起こり得るし、元に戻る可能性も有るが、ジャームとなってしまえば、人間には2度と戻れない。
シンドローム
オーヴァードが行使する魔法は特殊なものが確かに多い……しかし、注意深く観察すればある一定のカテゴリが存在する。
以下、その12に分類したカテゴリ……シンドロームを記す。カテゴリの名は、地球で見つけた名前も参考にした。
エンジェルハイロゥ
主に光を操る事に長けたシンドローム。幻覚を見せたり、自らの姿を隠したりといったレアスキルの様な能力の他、魔力の光を収束させた砲撃も可能の様だ。
バロール
魔力により重力を操作するシンドローム。強力なものだと、僅かながらも空間や時間にも影響を及ぼせる様だ。
ブラックドッグ
魔力変換素質・電撃を持つシンドローム。その一撃は極めて強力。なお、体内の生体電流を調整し、身体能力を上昇させる事も可能。
ブラム=ストーカー
自らの血を魔力によって操るシンドローム。血液を武器や防具に変化させたり、自らの治癒能力を向上させたりする。
キュマイラ
腕や脚、目など身体の一部を他生物のものに変えるシンドローム。翼や尾、3本目の腕等、元々人間には無い器官を増やす事も出来る様だ。なお、全身が著しく強化され、凄まじい破壊力を備える。
エグザイル
キュマイラと同じく肉体操作系ではあるが、「剛」の変化を見せるキュマイラに対し、こちらは「柔」の変化を見せるシンドローム。骨や髪、爪を変形させたりと、トリッキーな能力が多い様だ。
ハヌマーン
魔力変換素質・疾風を得るシンドローム。他にも、音を操るかと思えば、身体の反射神経を強化、超スピードで行動するなど、多彩な能力を持つ。
モルフェウス
魔力により、手にしているモノを変化させるシンドローム。小石を剣に変えたり、玩具を爆弾に変えたりといった芸当が可能。
ノイマン
頭脳を強化し、高速思考や瞬間記憶等が可能となるシンドローム。魔力操作等を初めて習っても、大した時間も掛けずに習得した。
オルクス
周囲への知覚能力向上が主である能力。結界系の魔法に適正があると思われる。他にも能力は有る様だが、未だ不明。
サラマンダー
魔力変換素質・炎熱、もしくは魔力変換素質・氷結、そのどちらか、またはごく稀にそのどちらも併せ持つかもしれない能力。ただの魔力変換素質だけでは無く、威力も凄まじい。なお、発生させた熱エネルギーを自らの運動能力に転化するといった使い方も。
ソラリス
体内で化学薬品を生成し、それを利用するシンドローム。相手に幻覚を見せたり、自らや他人の身体能力の向上などが可能。
ブリード
オーヴァードの行使する魔法が多種多様なのは、以上に挙げたシンドロームを、1~3程皆が持ち、それを組み合わせた形で利用しているからである。「ブリード」とは、オーヴァードがシンドロームを幾つ持つかで分類するものである。
ピュアブリード
シンドロームを1つだけ持つオーヴァード。あまり多彩にはならず融通が利きにくい場面があるかもしれないものの、1つのシンドロームに特化する事で強力な力となる事が多い。
クロスブリード
シンドロームを2つ持つオーヴァード。平均的な性能で、もっとも数が多い。
トライブリード
シンドロームを3つ持つオーヴァード。様々な状況に対応しやすくなる反面、器用貧乏にもなりやすい。が、シンドロームの組み合わされ方によっては無類の力を発揮する。また、17番の様に1つのシンドロームだけを集中的に使用する例外も。
◆月▼日
久々に日誌を書いている様な気がします。
私に、日に日に衝動が襲ってきて、隙を見つけては私を化物へと引きずり込む様な感覚がします。
これがオーヴァードの業。
なるほど、師匠が畏れたのも無理は無いのかもしれません。
今はまだ時間があります。
これを書いて、そして時空管理局に送るとしましょう。
「レネゲイド」は、諸刃の剣。
今では無くても、悪用される可能性は高い。
いや、もしかしたら私を手伝ってくれている研究者の誰かはもうどこかに持ち出しているかもしれません。
ああ、私はどれ位の人間に実験を施したのでしょうか。
最早、私がしているのか、レネゲイドにより生み出されたもう1人の私と言うべき存在がしているのかさえも解りません。
お願いします。
レネゲイドによる犯罪は、絶対に食い止めてください。
レネゲイドに、絶望への道を照らさせないでください。
要するに説明回ですね。
ダブルクロスは結構知らない人もいると思うので。
しかし、やたらと改変しまくってますね……。
ここには書いてませんが、ワーディングが無かったり、リザレクトで回復できる量は減ってたりと、主にダブルクロスに色々改変をしています。結構原作ぶっ飛んでますよね、あれ(笑)
初めての日記の書き方採用ですが……いかがだったでしょうか?
感想やアドバイスくださると嬉しいです。
……こっちの方がプロットしっかりしてるってどういう事なんだorz