リリカルクロス~裏切り者達の歌~   作:ドラゴマキナ

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地球へ

周平side

 

 

 

目が覚めた。

 

『おはようございます』

 

「おはよう。えっと。今何時かな?」

 

『6時です、今日の任務に支障はありません』

 

「そっか。ありがと」

 

ライジングサンと簡単なやり取りを済ませ、背伸びをして身体をほぐす。

 

「第97番管理外世界」、つまり地球。

僕やなのは、はやての故郷である海鳴市で、ロストロギアの反応が見つかったそうだ。

海鳴市ってホントそういう事件が多い様な……転生者による改変じゃないよね?

 

まあ、つまり……任務でありながら里帰りの様な事になっちゃう訳だ。

 

服を着替えて、荷物をもう1回チェック。

 

……よし。それじゃ、行くとしようか。

 

 

 

 

 

みんなとヘリの前で合流。

挨拶を交わし、それから雑談で少し盛り上がってから乗り込む。

 

「第97管理外世界、文化レベルB……」

 

キャロが手元の端末で地球の情報を確認し、他のフォワード陣3人もそれを覗き込む。

 

「魔法文化無し……次元移動手段無し……って魔法文化無いの!?」

 

ティアナが驚いたように声を上げる。確かにミッドチルダ育ちだと、魔法のない世界って新鮮だろうな。

 

「無いよ、うちのお父さんも魔力ゼロだし」

 

「スバルさん、お母さん似なんですよね」

 

「うん!」

 

「いや、なんで……そんな世界から、なのはさんとか、八神部隊長みたいなオーバーSランク魔導師が……」

 

「突然変異というか……たまたま、てな感じかな?」

 

ティアナの言葉にはやてが振り返り答える。

 

「……っ!すみません!」

 

「ええよ、別に」

 

「私もはやて隊長も、それから周平君も……魔法と出会ったのは偶然だしね」

 

「「「「へぇ~」」」」

 

……僕も入れてくれるとは。

僕の場合、偶然というよりは不幸、の方が正しいんだけど……そう言わないのはなのはの優しさ、かな。

 

「あ、そうだ!……はい、リインちゃんのお洋服」

 

ふと、シャマルが子供用の服を取り出した。

 

「わ!シャマルありがとうです~」

 

……あの服、サイズあって無いような……。

 

「あれ?リインさんその服って……」

 

キャロも同じことを考えたみたいで、リインに聞く。

 

「はやてちゃんの、ちっちゃい頃のお下がりです」

 

リインが答えるけど……いやそうじゃないよ。

 

「あ、いえ……そうではなく」

 

「着れるのかな……って……」

 

「まあ、普通は無理って思うよな」

 

エリオとキャロが突っ込み、レオンが呟く。

 

「う~ん……あ!そう言えば、フォワードの皆と、レイジには見せた事無かったですね」

 

「「「「「へ?」」」」」

 

「システムスイッチ……アウトフレーム、フルサイズ!」

 

「「「「おお!?」」」」

 

「デカくなった!?」

 

リインがそう言って光に包まれ、光がはれるとエリオやキャロと同じぐらいの大きさになった彼女が。

 

……あー、そう言えばそういう事も出来てたんだった……すっかり忘れてた。

 

「っと、一応このくらいのサイズにもなれるですよ」

 

「でか!?」

 

「いや、それでもまだちっちゃいけど……」

 

ティアナとスバルも驚き話す。そりゃ初見じゃ驚くよ。

 

「普通の女の子サイズですね」

 

「向こうの世界には、リインサイズの人間も、ふわふわ飛んでる人間もいねぇからな……」

 

「いや、ミッドにもいないからな」

 

「同感です……」

 

「右に同じ」

 

キャロの言葉にヴィータ副隊長が答え、それにレイジが突っ込んでティアナとレオンが続ける。

 

「大体、エリオやキャロと同じぐらいですかね?」

 

「ですね!」

 

「リインさん、可愛いです」

 

「えへへ」

 

リインとエリオ、キャロの3人が並んでるとまるで同じ年位に見える……兄弟……は、流石に無理があるかな?

 

「でもリイン。いつもそのサイズで居た方が。便利じゃない?」

 

一々姿を変える手間も省けるし、良いと思うんだけど。

 

「こっちの姿は、燃費と魔力効率があんまり良くないんですよ~。コンパクトサイズで飛んでる方が楽ちんなんです!」

 

「なるほど」

 

 

 

と、僕等が雑談に興じていると。

 

「八神部隊長……そろそろ」

 

そういってシグナムが立ち上がった。

 

「うん、ほんならなのは隊長、フェイト隊長、私と副隊長達は、ちょい寄るとこがあるから」

 

「うん、解った」

 

「先に現地入りしとくね」

 

「「「「お疲れ様です」」」」

 

「じゃ、また後で」

 

「は~い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転送の光が消え、僕等の転送が完了。

目の前に広がるのは、綺麗な湖、鮮やかな緑の自然。

 

「はい、到着です!」

 

「わぁ……」

 

「ここが……」

 

「なのはさん達の……故郷?」

 

リインさんの言葉に、キャロ、ティアナ、スバルの順に応える。エリオは辺りを珍しそうに見ている。

久々に戻ってきた感じ……かな。あんまり感慨とかは抱かないけど。

 

「そうだよ。案外。ミッドと殆ど変わらないんだ」

 

「空は青いし……太陽も一つだし」

 

「山と水と、自然の匂いもそっくりです!」

 

「湖……綺麗です」

 

僕の言葉に、ティアナ、キャロ、エリオの順に感想を言って続き、なのはもでしょ、と答える。

 

「と言うか……ここは具体的にどこなんでしょう?湖畔のコテージって感じですが」

 

「現地の方がお持ちの別荘なんです。捜査員待機所としての使用を快く承諾していただけたですよ!」

 

ティアナの疑問にリインが答える。

 

こんな大きい建物……うん、心当たりが1人。というか、間違い無くそれで正解だろう。

 

と、そんな事を考えたまさにそのタイミングで、一台の車がこちらに近づいて来た。

 

「自動車?……こっちの世界にもあるんだ」

 

「オイ、お前文化レベルB馬鹿にしすぎじゃね?」

 

ティアナの発言に、レイジがツッコむ。

確か、文化レベルBなら陸上移動手段だけじゃなく、空路移動手段もあるレベル……だったか。確かに馬鹿にされてる様な気がしないでもない。どうでも良いけど。

 

僕達の近くに車は止まり。

中から金髪ショートの女性が出てきて、駆け寄ってきた。

 

……本当に久し振りだなぁ。

 

「なのは!フェイトに周平も!」

 

「アリサちゃん!久し振り!」

 

「アリサ!」

 

「や。久し振り」

 

「何よも~!ご無沙汰だったじゃない!」

 

「にゃはは……ごめんごめん」

 

「色々忙しくって……」

 

「私達だって忙しいわよ……大学生なんだから」

 

久々に再会した僕等は、少々はしゃぎながら話す。

 

「アリサさん、こんにちはです!」

 

「リイン!久しぶり!」

 

「はいです~」

 

話を進めている僕達に混じる事が出来ずに置いてけぼり気味のフォワード陣とレオン、レイジに気付いた様で、フェイトが言う。

 

「紹介するね……私となのは、はやてと周平の友達で、幼馴染」

 

「アリサ・バニングスです!よろしく」

 

「「「「よろしくお願いします!」」」」

 

「「よろしく」」

 

アリサと風雅の挨拶に元気よく答えるフォワード陣と、会釈するレイジとレオン。

 

「そういえば、はやて達は?」

 

「別行動です。違う転送ポートから来るはずですので」

 

「多分、すずかの所に」

 

アリサの質問に答えるリインとフェイト。

 

すずかか……元気にしてるかな。

 

 

 




地球編、スタート!
レネゲイドも関係しない、穏やかな少しの時間の始まり(?)です。


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