リリカルクロス~裏切り者達の歌~   作:ドラゴマキナ

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食べて良いもの、食べられないモノ

周平side

 

 

 

その後フェイト達が到着、僕等は乗せてもらう事になった訳だが。

やっぱりと言うか、場所が足りずに半分押し込まれる様な形になり……運悪く、僕とレイジ、レオンが後ろに詰め込まれる事になってしまった。

 

そんなちょっとやるせない状態で揺られる事10数分……どうやら到着した様だ。

 

「ふぅ。運転お疲れ、フェイトちゃん」

 

「うん」

 

なのはとフェイトの声が聞こえる。

すぐ後になんとか狭いスペースから脱出し、車を降りる。

……背中痛い……。

 

 

 

「あれ?……なんかちょっと良い匂いが」

 

「キュク~」

 

「うん」

 

「はやて達が、もう晩御飯の用意を始めているのかな?」

 

 

 

車を降りてみると、確かに肉を焼いているかの様な良い匂いが。

 

するとコテージの方から、アリサと青紫髪の女性が走ってくる。

……元気そうで何より。

 

「おかえり~!」

 

「なのはちゃん!フェイトちゃん!周平君も!」

 

「すずかちゃん!」

 

「すずか!」

 

「久し振り。すずか」

 

「にゃはは、久しぶり~」

 

「すずか……元気だった?」

 

「うん」

 

「大学の方……相変わらず?」

 

「うん、上手くやってるよ」

 

幼なじみ組でまた軽く盛り上がる。

他のフォワード陣、レイジ、レオンを置いてけぼりにしてる形になったけど……ま、ちょっと位なら別に良いよね。

 

 

 

その後、エイミィさんやフェイトの使い魔のアルフ、先程出会った美由紀さんがやってきて会話があったが……女子率が高くなった状況の中、僕の発言の機会は殆ど無くなってしまい。

しばらくの間、転生者3人組で時間を潰す事になった。

 

 

 

 

 

「ん?この音……」

 

「この匂い……」

 

「なんだ?」

 

話が終わり、コテージの方に移動していると、鉄板で何かを焼く音と、さっきから漂っていた良い匂いが強くなった。

 

「お!皆、おかえりー」

 

「おかえりですー」

 

「「「「八神部隊長!?」」」」

 

コテージの前には、バーベキューセットで料理をしているはやてと、リインが。

 

「部隊長自ら鉄板焼きを!?」

 

「そ、そんなの、私達がやります!」

 

ティアナとキャロが慌ててはやての所へ走る。

 

「あ~いやまぁ、待ち時間あったし……お料理は元々趣味なんよ」

 

「はやて隊長の料理は、ギガウマだぞ!ありがたく頂け」

 

はやてが笑いながら2人を制し、ヴィータが人差し指をビシリと突きつけて言う。

ギガウマって、凄く美味しい……で良いよね?多分。

 

「シャマル……お前は手を出していないだろうな?」

 

その一方で、シグナムが真剣な顔で、シャマルに問いかけていた。

 

「あ~、シグナム酷い!」

 

「ちょっと手伝ってくれたよな?材料切りとか」

 

「はい!」

 

「まぁ、切るだけ、なら……」

 

「……大丈夫、だな」

 

シャマルの答えに胸を撫で下ろす、機動六課が誇る実力を持つ副隊長二人。

 

それを見てただならぬ雰囲気を感じたのか、スバルが恐る恐ると言った感じで聞く。

 

「シャマル先生……もしかして……」

 

「違うもん!シャマル先生、お料理下手なんかじゃないから!……疑うならこれを食べてみてよ!」

 

シャマルは言葉と共に、虹色の卵焼きを取り出した。

 

……って、はい?「虹色」?

 

「なっ!?シャマル、いつの間に!」

 

「空いた時間でちょっとね。ささ、食べてみて」

 

そう言って、僕とレイジにレオン、フォワード陣4人に一切れずつ渡すシャマル。

 

「お前等!絶対食うなよ!……死ぬぞ!」

 

「「「「え?」」」」

 

ヴィータが真剣な表情で言う……まあ、確かにこの色は……。

 

 

 

(……ヤバい。よね)

 

(うん……死ぬよな……)

 

(ああ、食ったら間違い無く死ぬ)

 

 

 

念話を交わし、食わないでおこうと改めて心に誓う僕等転生者3人組。

 

オーヴァードだろうと関係無い、これはまず確実に意識を刈り取る代物だ。というか、どうやったら虹色になるんだろう?

 

「ヴィータちゃんまで!?」

 

涙目になるシャマル。だけど今はそれを気にする優しさ、余裕は無い。

 

「じゃあ……いただき、ますね」

 

スバルが恐る恐る、口に運ぼうとする。……勇気有るなぁ。

 

せっかくなので、僕も食べようとする振りだけする事にした。

 

「待て!勇気と無謀は違うぞ!」

 

必死の形相でシグナムが止めに来る。

 

僕はそこで口をすぐさま閉じ、不可思議な卵焼きが口に入らない様にしたが。

 

 

「「「「「あっ」」」」」

 

 

その時には、卵焼きはスバルの口の中に入ってしまっていた。

しかも、他の新人フォワード陣3人もスバルや僕につられて卵焼きを口に入れてしまったらしい。

 

僕が思わず内心で合掌したその時。

 

 

 

ドサッ。

 

 

 

4人が倒れた。

同じタイミング、同じ様な青い顔、同じ様な虚ろな目。

 

……あれ?これホントにヤバいよね?

 

「エリオ!?キャロ!?」

 

「あかん!応急処置と気付け薬を!」

 

「ちょ、急ぐぞ!」

 

そんな訳で、一気に慌ただしくなる機動六課面々+アリサとすずか。

 

……ソラリスの人がいたらこういう時楽なんだけど。

助けてユーゴさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイジside

 

 

 

色々と手当てに奔走した末に、無事蘇生は終了。

 

改めて周りを見回してみると。

 

スバルとティアナは少し離れた所で怯えた様な目でシャマルを見ている……心なしか、というか間違い無く震えている。

 

キャロとエリオの2人は、フェイトにすがりついている。

 

……ぶつぶつと何か呟いているのはあえて聞かない事にした。

 

「シャマル!貴様、新人フォワード達を壊滅させる気か!?」

 

「ち、違うもん!」

 

「ええから、はようその凶器の残りを捨ててくるんや!」

 

「そんな~」

 

……張本人であるシャマルは、シグナムとはやてに叱られている。

食うのを避けといてなんだけど……フォワード陣にちょっと申し訳無いな。

 

 

 

(……なあ)

 

(ん?何?)

 

(今度さ、何か美味い食べ物でも新人フォワード陣に奢ってやっても良くないか?)

 

(賛成)

 

(……右に同じ)

 

 

 

丁度他の転生者仲間も多かれ少なかれ同じ様に思っていたらしく。

念話にて話し合いながら、夕食の準備を進めるのだった。




待たせたな!
……いや、待ってる人いるんだろうか?いたら長らくお待たせしました!

引き続きのほのぼの(?)及び大惨事です。

どっかからネタを流用したわけですが……ほんと、どうやったら虹色なんかになるんでしょうね?

……えーと。
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