あの悪夢のような2週間から早数ヶ月、世界は俺たちの敵を祝う装いに包まれていた
(至)「あぁぁもうクリスマスってなんぞ!?日本人は黙って仏教だろ常考!!
リア充は爆発しろ!!死ね!!」
<12月24日>
12月の頭から25日に近づくにつれダルのテンションがおかしくなってる気がする
(まゆり)「ダル君は冬も半袖なんだねぇ、寒く無いの?」
そういうまゆりもほぼ年中ソファでコス作りに励んでいるのだが
(至)「僕の体は可愛いおにゃの子のおかげでいつでも火照っているのだぜキリッ」
(倫太郎)「黙れ変態!」
こちつの脳内は年中エロゲーだらけなのか
その脳内パラダイスにまゆりを巻き込むのだけはやめてくれ
(至)「今日のお前が言うなスレはここですか?オカリンも毎日白衣だろ
ある意味変態じゃん」
(倫太郎)「フゥーッハッハッハッハッハ!!残念だったなダー↑ルー↓よ
この白衣は俺が生み出した未来ガジェットだっ!!」
(至)「ナ、ナンダッテー」
嘘でも共感するなら棒読みはやめろ
(倫太郎)「聞いて驚け!これぞ未来ガジェット21号機
『私を優しく包み込んで』だ!!」
俺はバッと白衣の内側に貼り付けた計30個のカイロをダルに見せつける
ふっ......決まった......
(至)「...暑くないの?」
(倫太郎)「暑い」
(至)「普通に考えれば分かるだろ常考ー」
くっ...必死に隠していた汗を見破るとは...流石我が右腕
(まゆり)「ラジ館でまゆしぃがギョーザ用カイロを見つけたんだよー」
(倫太郎)「それを言うなら業務用だろ」
(まゆり)「あ、それそれー」
冬になっても変わらないこの幸せ者め
…しかしこの新ガジェットは暑いな…まるで歩くサウナのようだ
だがこれを脱げば極寒の極みに達したラボで半袖で過ごすことになる
何か丁度いいもの… あ、そうだ
(至)「んお?オカリン何してるん?」
(倫太郎)「なぁ、俺がティーナから貰った服何処にしまった?」
あれなら多少の寒さは凌げるだろう
(至)「はぁ?いつ?」
(倫太郎)「ほら、俺がルカ子とデー_______」
っ!!!!
(至)「うぇぇぇ!?!?まさかのBL展開ktkr!?」
(倫太郎)「だっ、誰がルカ子とデートと言った、この変態!!
俺はルカ子と…そう!デーモン召喚の血印を交わした時、と言おうとしたのだ!!
フゥーーッハッハッハッハ!!!」
ガジェットによる汗とはまた違う汗が噴き出した
(至)「厨二病、乙」
何とか誤魔化せたか…我が右腕とはいえ読心術は会得していなかったようだな
そうか、ルカ子とデートしたのはこの世界線でなく別の世界線だったか
その世界線のルカ子もこの世界線のルカ子も容姿はほとんど、いや、全く同じ…
だが、男だ
ならばこの世界線にその服も存在しない
残念だが『私をやさしく包み込んで』で耐えるしかないか
〔~~♪〕
(まゆり)「メール?誰から?」
(倫太郎)「ぐっ…噂をすれば…」
【From ルカ子
題 ご相談があります
突然すみません 実は凶真さんにお聞きしたいことがあります
神社に来ていただけないでしょうか 御用があるなら後日でも構いません
P.S. 気になって仕方なかったので五月雨の素振りはできませんでした】
(至)「ご相談?まさか今度のデートの内容を…ハァハァ…」
(倫太郎)「妄想すな!!」
特に用事も無かったはずだが今はとにかくガジェットの処理が優先だ
このままだとぶっ倒れる
(???)「おい、岡部!!」
突然下の階から図太い聞き慣れた声がした
(まゆり)「あー!店長さんと綯ちゃんと萌郁さんだー!トゥットゥルー♪」
後ろを見るとすでにまゆりが窓を開けていた
肌に突き刺さるような風がラボに吹き込む
(倫太郎)「何の用だミスターブラウン!まだ何も実験は行っていないぞ!」
(裕吾)「何バカな事言ってんだ!アメリカから荷物来てんだよ! 早く取りに来い!」
アメリカに知り合いは一人しかいない
が、もしかすると機関から送り付けられた爆弾や化学毒薬の可能性もある
(倫太郎)「ダルよ、ミッションだ あの荷物を____」
(至)「だが断る」
(倫太郎)「まだ最後まで言ってない!取ってこい!」
(至)「オカリンが行けよー 暑いなら外で冷えて来たら?」
ぐっ…俺だってまだ命は惜しい
だが、早く行かなければミスターブラウンに追い出されかねない
かといって呑気にコス作りに励んでいるまゆりにこんな危険なミッションは任せられない
正直心配でしかないのだ
仕方ない、俺が行くか
〔~~♪〕
こんな時に誰からのメールだ
【From 閃光の指圧師
題 早くー!
店長さんカンカンだよ! 「家賃あげてやる!」だって! 萌郁】
(倫太郎)「今すぐに行きまーっす!!!」